資料(PDF:210KB)

記者発表(資料配布)
月 日
担
1月6日
(金)
当
TEL
兵庫県生活科学総合センター
発表者名
その他
センター長 武田 成能
078-302-4000
(所長補佐兼企画研修課長 益田 信行)
若者向け消費者トラブル防止リーフレット配布中!
~「あま~い誘いにご用心!」今年も作成しました~
最近、健康食品や化粧品などの通信販売(主にインターネット通販)を巡り、若者の消費者
トラブルに関する相談が多く寄せられています。
相談内容の多くは、スマートフォンで見たSNSの広告や有名人のブログがきっかけで、美
容系サプリメントなどを「お試し」購入したつもりが定期購入になってしまっていたというも
のです。
そこで兵庫県では、1月9日の成人の日を前に、高校生、大学生、新社会人を対象とした若
者向け消費者トラブル防止リーフレット「あま~い誘いにご用心!」を近畿府県との共同で作
成しました。
このリーフレットを活用し、若者が陥りやすい消費者トラブル事例や困ったときの相談窓口
を周知するとともに、学校関係者に消費者被害の状況を知っていただくことにより、被害の未
然防止の取組みを進めていきます。
なお、平成 28 年度上半期(4~9月)の若者に係る消費生活相談状況は別添のとおりです。
1 リーフレットの内容・特徴(別添参照)
若者が陥りやすい消費者トラブルの手口を、わかりやすく4コママンガで紹介するととも
に、クーリング・オフ制度について解説しています。
また、困った時に相談できる兵庫県内の県・市町消費生活相談窓口を掲載しています。
仕様:A4判4ページ(二つ折り)
、4色刷
作成部数: 70,000 部
2 主な配布先
大学生協関西北陸事業連合(県内 10 大学の生協が参画)と連携し、大学新入生を中心に当
該リーフレットを配布するとともに、その他の大学・高校等にも配布しています。
(1)県内各大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、特別支援学校 (計 69 校)
(2)県・市各教育委員会高等学校主管課
(3)県消費生活(創造)センター
(4)市町消費生活相談窓口
リーフレットの送付を希望される場合は、下記へご連絡下さい。
【連絡先】 〒650-0046 神戸市中央区港島中町4丁目2
兵庫県生活科学総合センター 企画研修課
TEL 078-302-4000 FAX 078-302-4002
■ 若 者 の 消 費 生活 相 談 ( 苦 情 )状 況 ■
兵庫県内の県・市町消費生活センターで受け付けた平成 28 年度上半期(4~9月)の消費生
活相談(苦情)状況について、特に、若者(契約当事者:29 歳以下)に係る相談に着目してとりま
とめました。
若者の健康食品に関する相談が5年で5倍に急増!
若者の健康食品に関する相談は年々増加しており、24 年度上半期には 14 件だったものが 28
年度上半期は 70 件と5倍に増加しています。
健康食品のトラブルは高齢者が大半でしたが、近年はスマートフォンの広告を見て購入した
という若者からの相談が多くなっています。
【相談事例】
「初回お試し価格」とうたうサプリメントを購入したら、翌月も商品が届いた。おかしい
と思ってサイトを確認したところ「3ヶ月継続が条件」と書かれていた。解約したい。
健康食品だけではなく、化粧品に関してもこのような相談が急増しています。
SNSの広告や、有名人がブログで紹介した酵素や青汁などの健康系・美容系サプリメント
をインターネットで検索して購入する場合、画面のずっと下の方に小さい文字で「定期購入が
条件」などと記されていることが多くあります。
「初回割引」が強調されていたり、芸能人の
写真やコメントが羅列されると、画面の小さいスマートフォンでは気づきにくい場合がありま
す。申込の際は購入の条件をよく読むなど注意が必要です。
通信販売では、クーリングオフの規程はありません。但し、返品制度(例えば:
「使用前に
限り返品可」
「到着後○日以内に限り返品可」など)が利用できたり、未成年者なら契約を取
り消せる場合もあります。
不安に思うことがあれば、最寄りの消費生活センターへご相談下さい。
若者の健康食品に関する相談件数の推移
件
数 90
80
70
60
50
40
上半期(件)
30
年間(件)
20
10
0
アダルト情報サイトや出会い系サイトなどの情報サービスに関する相談が減少
28 年度上半期(4~9月)のインターネット情報サービスに関する相談は 543 件で、27 年度
の同時期の 797 件と比べると、3割以上減少しています。
しかし、アダルト情報サイトに関するトラブルでは、サイトの退会手続料などの名目で電子マネー
(プリペイドカード)を購入させ、ID(カード番号)を教えるよう要求するなどの「プリカ詐欺」
の手口が増えています。
【相談事例】
スマートフォンのアニメの広告をクリックしたら、アダルトサイトにアクセスしてしまい、
「18
歳以上」に「はい」と答えただけで「登録されました」と登録完了画面が出てきた。
「誤作動の方は
こちらへ」と書かれた番号に電話をかけたところ「退会するには電子マネーを購入してその番号を
教えるように」と言われた。
電子マネーは現金の代わりに電子データをやりとりする決済サービスです。決済の際、本人確認
が不要で手軽に使えるのが特徴ですが、これを悪用してお金を支払わせるケースが目立ちます。
電子マネーで支払ってしまった場合は、ただちに電子マネー発行会社に相談しましょう。ただし、
一度相手にカード番号を伝えるとお金を取り戻すのは困難ですので、安易にカード番号を伝えない
ようにしてください。
このたび消費者ホットラインのロゴマークを作製しました!