平成27年度江南市横田教育文化事業弁論大会

と、その時感じました。生まれた場所に
にでも与えられているものではないのだ
ち、その夢に向かって頑張る権利が、誰
らすことになるそうです。自分の夢を持
ことができず、大半が、一生スラムで暮
どもたちは、きちんとした教育を受ける
厳しいものでした。スラムで生まれた子
キラと輝いていた彼女。しかし、現実は
に精一杯な環境の中で、夢を持ってキラ
す。自分の生まれた場所によって制限さ
に近づけてくれることを期待していま
中学一年生から持ち続けた夢。今まで
の努力、そしてこれからの努力が私を夢
不可欠な経験です。
践力が求められる国際公務員には、必要
ことで、多くの現場経験が積めます。実
いるからです。インターンシップをする
ターンシップをするチャンスがあふれて
は 多 く の 国 際 機 関 の 本 部 が あ り、 イ ン
考えました。2つ目は、ニューヨークに
でした。しかし、今では全校生徒はたっ
阿久津太一さん(相馬市立玉野中3年)
僕が通う玉野中学校は、昔、県大会優
勝を成し遂げたこともある卓球の強豪校
「僕らがつくるふるさと」
品を紹介します。
し、同年代の声を聴きました。その3作
昨年度に引き続き、平成 年度におい
ても、福島県相馬市の中学生3人を招待
き会、カラオケ大会など、みんなが楽し
います。今までは、夏祭りや新年の餅つ
年に
しい」と思うようになりました。しかし、
こうして、地域の方と関わる中で、改
めて「いつまでも元気な玉野であってほ
てくださいました。県大会まで残り一週
左右されず、誰もが自分の夢に向かって
れることなく、自由に夢を持ち、その夢
地区の人口は減る一方です。 年前、約
をもって、練習に励んでいきたいです。
間、支えてくださる方々に感謝の気持ち
精 一 杯 努 力 で き る よ う な 世 界 に し た い。
に向かって精一杯努力できる未来のため
特別発表
これが私の志です。
人の割合で減り続けています。僕
640人だった人口は、現在約430人。
20
日々を過ごしていく中で、自分の価値観
きます。
多種多様な留学生達と勉強をし、
価値観も考え方も違う留学生が集まって
らです。ニューヨークには、世界中から
ることはとても大切なことだと考えたか
のではなく、色々な考え方に出会ってい
していく中で、一つの考え方に縛られる
将来、国際問題を世界各国の人々と解決
た。
その理由は、
2つあります。
1つ目は、
私 は こ の 夢 を 叶 え る た め に、 ニ ュ ー
ヨークの大学に進学することを決めまし
舞台で努力していきます。
ていけるような人になるために、世界の
きたいと思います。世界を少しでも変え
から一生懸命学び、自分なりに考えてい
けられるのか。難しい問題ですが、これ
したら、すべての子どもたちが教育を受
けられるようにしていきたいです。どう
に、まずは世界中の子ども達が教育を受
ら、たとえ一勝でもうれしいよ」と言っ
も、長澤さんは「太一が県大会で勝った
り な い も の だ っ た と 思 い ま す。 そ れ で
長澤さんからすれば、最近の実績は物足
ました。玉野中卓球部の栄光時代を知る
間を縫って、僕たちを指導してください
玉野中OBの長澤真二さんは、仕事の合
張 ろ う と 思 う こ と が で き ま し た。 ま た、
温かい言葉をかけていただき、もっと頑
中学生を見ると、私達も元気になる」と
し た。「 少 な い 人 数 で も、 頑 張 っ て い る
が学校を訪ねてきてくれたことがありま
えば、僕たちの活躍を耳にした地域の方
れたことが本当にうれしかったです。例
優勝はもちろんですが、それまでの過
程で、地域の方々とのつながりを感じら
果たしたのです。
地区予選で、僕はついに、個人戦優勝を
その一心で、練習に励み、今年の中体連
て い ま す。「 も う 一 度 花 を 咲 か せ た い 」、
たの9名。相双地区優勝でさえ遠ざかっ
いです。
には必ず帰ってきて、地域を活気づけた
たです。僕も先輩方のように、祭りの日
やかな時間を過ごせて、本当に楽しかっ
たくさんの人が集まり、久しぶりににぎ
て き て、 元 気 な 姿 を 見 せ て く れ ま し た。
す。去年の夏祭り、卒業生が玉野に帰っ
ふるさとのためにできることはありま
ま せ ん。 し か し、 ど こ で 生 活 し よ う と、
ら出て行くのは仕方のないことかもしれ
ことになります。進学や就職で、地元か
僕自身、中学校の先生になるという夢
を叶えるため、いずれは玉野から離れる
いつかなくなってしまうでしょう。
が さ ら に 進 ん だ ら、 地 域 の 交 流 の 場 は、
かし、このまま子供の数が減り続け、学
加して、一緒に盛り上げてくれます。し
動会には、地域の会社や地区の人々が参
きました。また、小中学校の文化祭や運
める場を地域全体で協力し、創り上げて
校がなくなってしまったら、少子高齢化
とは異なる様々な価値観に触れられると
まってしまうのではないか、と心配して
は、このままでは、地域の結び付きが弱
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広報こうなん平成28年1月
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