と、その時感じました。生まれた場所に にでも与えられているものではないのだ ち、その夢に向かって頑張る権利が、誰 らすことになるそうです。自分の夢を持 ことができず、大半が、一生スラムで暮 どもたちは、きちんとした教育を受ける 厳しいものでした。スラムで生まれた子 キラと輝いていた彼女。しかし、現実は に精一杯な環境の中で、夢を持ってキラ す。自分の生まれた場所によって制限さ に近づけてくれることを期待していま 中学一年生から持ち続けた夢。今まで の努力、そしてこれからの努力が私を夢 不可欠な経験です。 践力が求められる国際公務員には、必要 ことで、多くの現場経験が積めます。実 いるからです。インターンシップをする ターンシップをするチャンスがあふれて は 多 く の 国 際 機 関 の 本 部 が あ り、 イ ン 考えました。2つ目は、ニューヨークに でした。しかし、今では全校生徒はたっ 阿久津太一さん(相馬市立玉野中3年) 僕が通う玉野中学校は、昔、県大会優 勝を成し遂げたこともある卓球の強豪校 「僕らがつくるふるさと」 品を紹介します。 し、同年代の声を聴きました。その3作 昨年度に引き続き、平成 年度におい ても、福島県相馬市の中学生3人を招待 き会、カラオケ大会など、みんなが楽し います。今までは、夏祭りや新年の餅つ 年に しい」と思うようになりました。しかし、 こうして、地域の方と関わる中で、改 めて「いつまでも元気な玉野であってほ てくださいました。県大会まで残り一週 左右されず、誰もが自分の夢に向かって れることなく、自由に夢を持ち、その夢 地区の人口は減る一方です。 年前、約 をもって、練習に励んでいきたいです。 間、支えてくださる方々に感謝の気持ち 精 一 杯 努 力 で き る よ う な 世 界 に し た い。 に向かって精一杯努力できる未来のため 特別発表 これが私の志です。 人の割合で減り続けています。僕 640人だった人口は、現在約430人。 20 日々を過ごしていく中で、自分の価値観 きます。 多種多様な留学生達と勉強をし、 価値観も考え方も違う留学生が集まって らです。ニューヨークには、世界中から ることはとても大切なことだと考えたか のではなく、色々な考え方に出会ってい していく中で、一つの考え方に縛られる 将来、国際問題を世界各国の人々と解決 た。 その理由は、 2つあります。 1つ目は、 私 は こ の 夢 を 叶 え る た め に、 ニ ュ ー ヨークの大学に進学することを決めまし 舞台で努力していきます。 ていけるような人になるために、世界の きたいと思います。世界を少しでも変え から一生懸命学び、自分なりに考えてい けられるのか。難しい問題ですが、これ したら、すべての子どもたちが教育を受 けられるようにしていきたいです。どう に、まずは世界中の子ども達が教育を受 ら、たとえ一勝でもうれしいよ」と言っ も、長澤さんは「太一が県大会で勝った り な い も の だ っ た と 思 い ま す。 そ れ で 長澤さんからすれば、最近の実績は物足 ました。玉野中卓球部の栄光時代を知る 間を縫って、僕たちを指導してください 玉野中OBの長澤真二さんは、仕事の合 張 ろ う と 思 う こ と が で き ま し た。 ま た、 温かい言葉をかけていただき、もっと頑 中学生を見ると、私達も元気になる」と し た。「 少 な い 人 数 で も、 頑 張 っ て い る が学校を訪ねてきてくれたことがありま えば、僕たちの活躍を耳にした地域の方 れたことが本当にうれしかったです。例 優勝はもちろんですが、それまでの過 程で、地域の方々とのつながりを感じら 果たしたのです。 地区予選で、僕はついに、個人戦優勝を その一心で、練習に励み、今年の中体連 て い ま す。「 も う 一 度 花 を 咲 か せ た い 」、 たの9名。相双地区優勝でさえ遠ざかっ いです。 には必ず帰ってきて、地域を活気づけた たです。僕も先輩方のように、祭りの日 やかな時間を過ごせて、本当に楽しかっ たくさんの人が集まり、久しぶりににぎ て き て、 元 気 な 姿 を 見 せ て く れ ま し た。 す。去年の夏祭り、卒業生が玉野に帰っ ふるさとのためにできることはありま ま せ ん。 し か し、 ど こ で 生 活 し よ う と、 ら出て行くのは仕方のないことかもしれ ことになります。進学や就職で、地元か 僕自身、中学校の先生になるという夢 を叶えるため、いずれは玉野から離れる いつかなくなってしまうでしょう。 が さ ら に 進 ん だ ら、 地 域 の 交 流 の 場 は、 かし、このまま子供の数が減り続け、学 加して、一緒に盛り上げてくれます。し 動会には、地域の会社や地区の人々が参 きました。また、小中学校の文化祭や運 める場を地域全体で協力し、創り上げて 校がなくなってしまったら、少子高齢化 とは異なる様々な価値観に触れられると まってしまうのではないか、と心配して は、このままでは、地域の結び付きが弱 10 18 広報こうなん平成28年1月 ホームページは http://www.city.konan.lg.jp/ 27
© Copyright 2024 ExpyDoc