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放射線環境学
レポート課題
私自身ができそうな被災地の農業再生について
今回の講義を受けて考えければいけないと思ったことは、放射能による環境汚染は決して
他人事ではないのだということだ。福島についてのニュース報道や記事を目にして大変な
ことが起きているとは思ったが、福島に実家があるわけでも知り合いがいるわけではない
私にとってはそこまで深刻にとらえることはできなかった。原発事故の処理も政府が、国が
やってくれるのだろうと考えていた。私のような人間が大勢いるだろう現状が福島の復興
の現状につながっているのだと思う。今回の講義を通じて、県内外から有志で集まって福島
復興のために活動する人たちの姿を目の当たりにした。農地の除染方法について国が提示
する方法は必ずしもその土地に適しているとはいえず今後の活動に大きく影響を与えるか
もしれないことを知った。これを受けて、まず自分のできることとして福島で起きているこ
とは決して自分に無関係なことではないのだということを自覚しようと思う。行動を起こ
している人たちがいる中で目を背けることは恥ずべきことだと思ったからだ。そしてその
うえでさらにできるかもしれないことについて考えてみる。
まず実際に現地に行かなくてもできることを考えてみると、やはりいままで真面目に取り
扱っていなかった福島、原発事故に関する情報により真剣に向き合っていくことが大切な
のではないかと考えた。農学部に所属している以上、将来的に福島にかかわる仕事に就く可
能性は少なくないはずである。そのとき予備知識や復興への考え方が自分の中で固まって
いるのかどうかで仕事への取組み、熱意は大きく変わっていくはずである。もし今この場で
福島復興の手伝いをしろといわれたとしても戸惑うばかりで何もできないだろう。だから、
そのために知識を身に着けようと思う。また今現在、そしてこれから学んでいくであろう農
学の分野の知識を確実に自分のものにすることは確実に将来のためになるはずである。研
究分野がどのようなものになるかまだ分からないが、その研究が放射能汚染の解決の一助
になるかもしれない。それに加えて、福島産の商品を購入しそれを人に勧めるということも
些細ながら今すぐにできることだろう。1 人でも多くの買い手がいるということは農家の支
えになるはずだと考える。
現地に行くことでできることを考えてみる。いままでボランティアに行くのは一部の人に
過ぎず自分には関係のないことだと思っていた。しかし実際の福島に行って研究の手伝い
をした大学生がいると聞き、ただ行く気がなかった、興味がなかっただけなのだとわかった。
農学部の授業を通じて、実際の農業がどのように行われているのかということに興味を持
ち始めている。しかし、現状では私はまだ福島の現状に心から真摯に向き合えているとは言
えないだろう。もし決意が固まったなら、機会があれば福島の見学やボランティアにも参加
してみたいと思う。