完売御礼!商店街を紹介した情報CDが大人気

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杉並区広報課
∼将来の起業家を目指せ! 小学生が開発!
完売御礼!商店街を紹介した情報CDが大人気
区立杉並第五小学校(天沼 2)と区立若杉小学校(天沼 3)の5年生、計71名が、自分たちが制作した地
元・「教会通り商店街(天沼3)」を紹介した情報CDを教会通り商店街やスーパーで販売しました。これは経
済産業省の「起業家教育促進事業」のモデル授業の一つとして行われたもので、小学生らがアイデアを出
し合ってつくったCD150枚はすぐに完売になるほどの大人気でした。
経済産業省では、将来の新規事業の創造・創出の担い手となる「起業家マイ
ンド」を持った若者の育成・輩出を図ることを目的として、「起業家教育促進事
業」を平成14年度から全国のモデル自治体で展開し、平成17年度末で全国の
べ73のモデル自治体の小中高等学校において起業家教育モデル授業を実施
しており、のべ601校、約5万1千人の児童・生徒が受講しています。
今年度、杉並区からは区立小学校3校が参加し、経済産業省から委託を受け
た有限会社マイトイ(代表取締役:前谷智香、岐阜県大垣市林町5)により、商品
開発して一般消費者に向けて販売するまでのプロセスを体験する 『とびだ
せ!がってん』プログラム を実施しています。先日は、実施校の一つである区
立井荻小学校(善福寺 1)の5年生45名が「食」をテーマにして、アイデア弁当
の開発・販売を行いました。
杉並第五小の5年生52名と若杉小の5年生19名は合同で、昨年の9月から、
ニーズの把握、マーケティング調査などの事前学習を行い、地場産業の一つで
あるアニメーションと地域のお店を題材に、一般消費者に向けて商品を開発することになりました。
児童たちは、地元・教会通り商店街の店主や利用客に取材やアンケート調査を行いました。そしてその
結果をもとにアニメーションを利用した情報CDを作成しました。内容としては、28店舗のお店の紹介、お
店のセールスポイントや起業のきっかけをまとめたものなどから構成されています。どの画面もユニーク
でカラフルな、自分たちが考えたアニメーションが使われており、見た目にも楽しい情報CDです。また、児
童たちは模擬株式会社を立ち上げて、保護者らを出資者として一口500円で資金を募って事業を行うとい
う本格的な起業体験もすることになっており、このCDを1枚500円、150枚限定とし、本日の販売に臨み
ました。
販売は教会通り商店街内での2箇所と地元のスーパー・西友荻窪店(上荻 1)2階の、計3箇所で行われ、
児童たちはそれぞれに「会計係」、「商品整理係」、「商品アピール係」、「呼び込み係」などの担当を持って
業務を行いました。
午前10時から各売り場での販売がはじまり、児童たちは明るく大きな声で、「いらっしゃいませ∼!」「1
枚500円です!お願いします!」などと呼び込みを行い、その一生懸命な姿に感心した通りがかりの人た
ちなどが次々と買っていきました。教会通り商店街での販売場所は人通りも多かったためか1時間もかか
らないほどで完売しました。西友荻窪店2階の販売場所を担当した児童たちも熱心に呼び込みを行い、終
了を予定していた正午前には全て売ることができました。最後の1枚が売れると児童たちは皆、笑顔で「ど
うもありがとうございます!」と大きな声で気持ちを表現していました。
販売を担当した男子児童は、「アニメづくりが一番大変だったけど、とても楽しかったです。商品をつくっ
て販売することはとても大変なんだなと思いました。」と元気に答えてくれました。
児童らは、15日(木)の授業で、売上金の使い道として出資者への配当をどうするか、今回の体験を通
しての自分の得意を生かしてどのような将来を描くかなどを考えるとのことです。