血液内科のご紹介 - 横浜市立みなと赤十字病院

血液内科のご紹介
血液内科について
血液内科は、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患などの造血器
腫瘍、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病などを中心に、血液の病気全般にわたって
診療しています。血液疾患は内科系で扱う腫瘍のうちで、治癒をめざせるのが大きな特徴
です。抗がん剤以外に、放射線、幹細胞移植、さらに、分子標的療法、モノクローナル抗体、
サリドマイド、ボルテゾミブ、アザシチジンなどの新規薬剤の治療が急速に進歩しており、今
まで難治と考えられていた患者さんも、治癒可能になりつつあります。
設備とスタッフ
当院は、地域がん診療連携拠点病院であり、病棟には、個室の無菌室 8 床、幹細胞分
離装置 1 台を備え、末梢血幹細胞移植を行っています。5 階には景色のよい 24 床の外来
化学療法センターがあり、PET/CT、手術支援ロボット(ダヴィンチ)も備えています。当院は、
日本血液学会研修施設、臨床腫瘍学会研修施設、日本がん治療認定医機構認定施設に
認定されています。血液内科のスタッフは、次の通りです。
山本 晃(こう):昭和 61 年卒、血液内科部長、院長補佐、化学療法センター長。医学博士、
東京医科歯科大学臨床教授、日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医、日本
血液学会認定血液専門医・指導医・代議員、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、日本がん
治療認定医機構暫定教育医・がん治療認定医
中村 洋祐(なかむら ようすけ):平成 19 年卒、日本内科学会認定医、日本血液学会認定
血液専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
迎 純一(むかえ じゅんいち):平成 23 年卒、日本内科学会認定医
齊藤 達也(さいとう たつや):平成 23 年卒、日本内科学会認定医
さらに、がん化学療法看護認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師、化学療法センター、
放射線科、歯科口腔外科、緩和ケアチーム、リハビリ、検査技師、栄養士、ソーシャルワー
カーからなるチーム医療により、患者さんの治療と支援を行います。
主な血液疾患の新患患者数は表の通りです。
新患患者数
白血病
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫
平成 22 年度
20
24
14
平成 23 年度
21
31
12
平成 24 年度
27
22
10
平成 25 年度
21
42
14
診療体制について
血液疾患は、採血の異常やリンパ節腫大で見つかることがほとんどです。確定診断に
は特殊な検査が必要となりますが、血液内科にご紹介いただければ、迅速に検査と治療を
進めます。
外来診療表
月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
午前新患(交代制)
10:00~
11:30~
10:00~
10:00~
10:00~
午前再診
山本
山本
中村
中村
午後再診
山本
山本
齊藤
迎
当院は原則的に予約制になっているため、あらかじめ地域医療連携課にご連絡いただ
くと、初診の患者さんでも事前に予約枠が取れ、待ち時間が少なくなります。診療情報提供
書(検査結果や処方内容など)をいただけると大変役立ちます。
緊急を要する場合、例えば白血球 1000 以下や 3 万以上、血小板 3 万以下、ヘモグロ
ビン 5 以下の場合などは、山本まで直接ご連絡いただければ、迅速に対応させていただき
ます。病床の許す限りお引き受けし、先生方のお役に立ちたいと考えております。
治療方針について
各血液疾患の治療については、国際的に確立している標準的治療法を行います。さら
に悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対しては、自己末梢血幹細胞移植を取り入れた大量化
学療法を行っています。白血病については、Japan Adult Leukemia Study Group (JALSG)
の多施設共同臨床試験に加入しており、エビデンスに基づいた最先端の高度医療をめざし
ます。
診療の基本姿勢
血液疾患の治療には患者さんとご家族の協力が必須です。そのため、診療の基本姿
勢として、十分な説明をした上で治療法を選択して頂き、インフォームドコンセントを得て治
療を行います。また体調が良いときはできるだけ自宅での生活をめざし、在院日数は他施
設よりも短くなっています。見晴らしの良い外来化学療法センターでは、安全で快適な外来
治療を行います。さらに、当院には 25 床の緩和ケア病棟と緩和ケアチームもあり、単なる
化学療法、移植施設としてではなく、緩和ケアなども含めた全人的で Quality of life を重視し
た医療を行います。
地域医療連携について
患者さんにとって最善の医療を行うためには、地域医療機関の先生方と良好な関係を
築き、それぞれの力をあわせていくことが重要と考えております。ご紹介いただきました患
者さんについて、血液内科でなければできない検査や治療を速やかに進めて方針を決定し
ます。大きな問題のない患者さんについては、方針(例えば、採血での経過観察で良い、鉄
剤内服やビタミンの筋注、寛解後の処方のみ)をお示しして、ご紹介いただいたかかりつけ
の先生の所で診療を継続していただくことがこれからの医療のあるべき姿だと思います。ご
心配な場合は、1 年先でも予約枠が取れますので、血液外来でのフォローをすることも可能
です。地域の先生方との連携をいっそう深めることが、地域の皆様にほんとうにお役に立つ
病院になることであると考えております。
連絡先について
紹介患者さんの待ち時間を少なくして、スムーズに診療するために、事前に診療時間
の予約をお取りしております。
事前診療予約の方法
受付窓口:地域医療連携課
予約専用ダイヤル:045-628-6365
受付時間:月~金 8:30~17:00
FAX:045-628-6367
患者さんの情報(検査結果、希望日など)をご連絡ください。予約を調整し、地域医療
連携課より患者さん・紹介元医療機関にご連絡いたします。
緊急時は、山本 晃(こう)に直接ご連絡下さい。
病院代表番号(045-628-6100)から院内 PHS につながります。
私は、生まれも育ちも磯子区で、旧横浜赤十字病院で内科研修を
行いました。横浜は愛着のある地元ですので、今後ともご指導よろしく
お願い致します。(山本 晃)