高槻病院消化器内科 専攻医プログラム 【はじめに】 当院は地域中核病院であることにより消化器領域の症例数が豊富で、消化器内科 は約 70 人の入院患者を担当しています。また年間検査数(2013 年度実績)は上部 内視鏡 4012 件、下部内視鏡 2633 件、ERCP 関連検査 295 件と充実しています。し たがって消化器領域での標準的な検査法と治療法の習得はもちろんのこと、高度・ 先端医療の研修も可能です。また 24 時間対応の救急部門があり、吐下血や急性膵 炎などの多数の急性疾患も経験できます。さらに関連する他科との協調も良好であ り、外科や放射線科と密に連携をとることで必要な処置が速やかに施行可能です。 2014 年 4 月にすべての内視鏡を最新鋭の機種に入れ替えました。また 2014 年 11 月に内視鏡室が内視鏡センターに改築され倍の大きさの 400m2 に拡充されました。 先輩である経験豊富な指導医や熱い心を持った仲間と切磋琢磨しつつ修練を積む ことで、内科認定医、消化器専門医、消化器内視鏡専門医の取得に向けて、必要か つ十分な研修環境を提供できると考えています。後期研修は卒後 4 年目、卒後 5 年 目からでも可能です。当科での後期研修に興味のある方は、お気軽にお問い合わせ ください。 【研修期間】 2016 年4月1日より原則2-3年間 【研修方法】 基本的には消化器内科ストレート、他科ローテートは条件により許可する 【募集人員】 1―2名 【研修場所・施設】 高槻病院内 1 【研修責任者】 早雲 孝信 【指導医紹介】 ・早雲 孝信 1984(S59)年卒 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本肝臓学会専門医・指導医 日本内科学会認定医 ・平野 誠一 1987(S62)年卒 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本肝臓学会専門医 日本内科学会認定医 ・長谷川 和範 1995(H7)年卒 日本消化器病学会専門医、 日本消化器内視鏡学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本内科学会認定医 ・大須賀 達也 1997(H9)年卒 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本肝臓学会専門医 日本内科学会認定医 ・角田 力 1999(H11)年卒 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本肝臓学会専門医 日本消化管学会胃腸科認定医 日本内科学会総合内科専門医 ・中島 英信 2002(H14)年卒 日本消化器病学会専門医、 日本消化器内視鏡学会専門医 日本内科学会認定医 ・角山 沙織 2004(H16)年卒 日本消化器病学会専門医、 日本消化器内視鏡学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本内科学会認定医 ・石村 恵美 2005(H17)年卒 日本消化器病学会専門医、 日本内科学会認定医 2 ・松本 尊彰 2008(H20)年卒 日本消化器病学会専門医、 日本内科学会認定医 【プログラム】 <消化器内科後期研修プログラムの概要> 卒後 8 年以上の臨床経験をもつ消化器病学会専門医を指導医とするチームに所属 し、主治医として診療にあたる。日々指導医に受け持ち患者の病状報告を行い指導 を受ける。チームカンファレンスや消化器カンファレンスでは担当患者の症例提示 を行い、他のスタッフと共に診断の評価を行い治療方針について検討する。内視鏡 検査の技術指導については、各曜日担当の責任指導医から直接の指導を受ける。 <研修内容> 1年次:外来診療(週1回)と入院患者の主治医となり(10 名前後)、指導医と共に診 療を行う。消化器疾患の Common Disease を中心に診断と治療について学ぶ。消化 器ストレートを原則とするが、初期研修病院で他の内科領域の経験数が少なく内科 認定医の受験に支障のある場合などは、可能な範囲で他の内科のローテートを許可 する。内科学会地方会で症例報告の発表をする。後期研修1年次終了後に内科認定 医試験に合格することを目標とする。内視鏡は上部消化管内視鏡検査 200 例を目標 とし、下部消化管内視鏡検査の基本挿入手技を学ぶ。 2年次:日常診療はスタッフと同じとなり、外来は週1~2回となる。消化管造影、腹 部エコー検査、CT、MRI の読影法をマスターする。内視鏡検査は上部 300 例、下部 200 例を目標とし、通常観察については完全に修得する。治療内視鏡は指導医の監督下で 容易な症例から開始する。消化器病学会、内視鏡学会で症例報告での発表をめざす。 3年次:日常診療のほかに初期研修医の指導を行う。独立して通常内視鏡を施行する。 治療内視鏡は容易な例は独立して施行し、困難例は指導医の監督下に施行する。日本 消化器関連週間(JDDW)での発表をめざす。 <カンファレンス> 消化器新入院カンファレンス 毎週火曜日 8 時 15 分から 消化器カンファレンス(症例検討・治療内視鏡) 毎週木曜日 17 時から 消化器内科・外科・放射線科・病理科カンファレンス 院内 CPC 月 1 回火曜日 17 時から 月 1 回木曜日 12 時 15 分から 3 <認定施設> 日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本肝臓学会認定施設、 日本内科学会教育病院 <プログラム責任者からのコメント> 副院長 消化器内科 早雲孝信 高槻病院消化器内科のセールスポイントは、まず症例が多く多彩であることです。 次に経験豊富な 9 名の消化器病学会専門医による直接の指導を受けられることです。 これにより標準的な検査法や治療法を段階的に着実に習得できるだけでなく、高度・ 先端医療も経験できます。また当院は日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、 日本肝臓学会の認定施設であるため、在職期間は各学会の研修期間に算定されます。 学会活動の目的は単に資格の取得だけではなく、最新の情報の収集や技術の向上に 不可欠と考えており、臨床研究の発表も積極的にしています。2015 年度は後期研修医 を含めて 16 名のスタッフが、学年には関係なくお互いを刺激しながら日々の診療にの ぞんでいます。当科で身につけた知識と技術は、将来のさまざまな環境で有効な武器 になると確信しています。2014 年 11 月には病院改築のⅠ期工事が完了しました。新 しい内視鏡室と病棟で新鮮な意気込みで研修しませんか。 【後期研修医終了後の進路】 基本的には本人の意志選択によるが、定員枠により消化器内科スタッフでの採用も可 能である。また大学院進学や他の医療施設への就職などについても可能な範囲で協力 する。 【診療実績】 ・入院患者数 65~75 人/日 4 <2013 年度 実績内訳> 項目 件数 4,012 上部消化管内視鏡 ESD 48 103 内視鏡的止血術 その他内視鏡治療 (食道静脈瘤硬化療法、消化管狭窄拡張術、消化管ステント留置術、異物除去、 145 小腸内視鏡(DBE)、胃瘻造設など) 2,633 下部消化管内視鏡 治療内視鏡(大腸ポリープ切除術など) 804 ERCP 295 ERCP 関連治療(結石除去、ステント留置など) 259 38 経皮的胆道処置(PTCD、PTGBD など) 5,150 腹部超音波 肝生検 38 ラジオ波焼灼術 21 5
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