平成26年12月25日 照会先:保健福祉部保健予防課 健康危機管理対策室 担 当:室長補佐(総括) 柴田 資料提供 保健福祉部子ども家庭課 保育・母子福祉 G 課長補佐 中林 貴紀 隆之 嘔吐・下痢を主症状とする園児の集団発生について 感染性胃腸炎を疑う嘔吐・下痢の発症者が30名を越える集団発生が1件ありました。 感染症発生動向調査における感染性胃腸炎の流行状況は,平成26年第51週(12/15~12/ 21)の定点当たり患者数(流行指数)10.29(全国11.49)です。 感染性胃腸炎は,例年,冬季に患者数が増加する疾患です。県民の皆様には,帰宅時・食事の 前・トイレの後の手洗いなど感染予防の徹底を,引き続きお願いいたします。 感染症発生動向調査(流行指数の推移)※ 25.00 2013-2014 警報発令 H25.12.26 茨城 23.36 茨城2013-2014 全国2013-2014 20.00 茨城2014-2015 全国2014-2015 15.00 2013-2014 警報解除 H26.2.13 茨城 9.43 2014 年 51 週 全国 11.49 茨城 10.29 10.00 5.00 (週) 0.00 3334353637383940414243444546474849505152 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132 詳細は別添 12月18日から12月24日までの集団発生事例 しょうじゅ たちばな ○ 社会福祉法人 松 寿福祉会 橘 保育園 <参考> ◎ 茨城県内の感染性胃腸炎の集団発生状況 年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 茨城県 18件 21件 14件 18件 18件 6件 (注1)集団発生状況は,医療機関・学校・社会福祉施設等において30名以上発生した件数を計上。 (注2)平成26年の茨城県の発生数は,今回の発生を含んでいます。 ◎ 感染性胃腸炎に関する詳細情報は,下記のホームページをご覧ください。 (感染予防のリーフレットも掲載しておりますので御活用下さい。) 「ノロウイルスの対策について」 茨城県保健予防課ホームページ http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/yobo/kansen/idwr/infomation/norovirus/index.html 「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html 感染性胃腸炎ってどんな病気? ウイルスに感染して,胃や腸に炎症を起こす病気です。原因はノロウイルス,ロタウイルス,サポウイル ス,腸管アデノウイルスなどがあります。下痢,嘔吐,発熱などの症状があるので,こまめに水分補給をし て脱水症にならないように注意が必要です。 症 状 感染すると1~3日でおもに下痢や嘔吐,ときには発熱などの症状がみられます。 予防策 ●手洗い ●患者の吐物及び下痢便などの適切な処理 ●消毒(次亜塩素酸ナトリウム) ●食品は必ず十分な加熱をしましょう。 ●調理器具はいつも清潔にしておきましょう。 発症後に注意すること ●乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので,早めに医療機関を受診 することが大切です。特に高齢者は誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起こすことがあ るため,体調の変化に注意しましょう。嘔吐の症状がおさまったら少しずつ水分を補給し,安静 に努め,回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。 ※感染症発生動向調査(流行指数の推移) 感染性胃腸炎は定点把握疾患であり,県が指定した県内 75 の医療機関から,1 週間に受診 し診断された患者数を報告いただいております。発生動向調査は,その患者数の総数を定点数 (75)で除した数字(流行指数)で流行状況を把握しています。 警報発令基準:20 警報解除基準:12 集団発生事例 しょう じ ゅ たちばな 筑西保健所管内 社会福祉法人 松 寿福祉会 よこかわ 橘 保育園 かずよし 園 長 名 横川 和克 住 主 な 症 状 下痢・嘔吐 園児数 発症者の状況 ごしょみや 所 筑西市五所宮384-2 108名 職員数 23名 12月17日に医療機関から筑西保健所へ「嘔吐症状者が多く受診しており,橘保育園の園児 である」という報告があり探知。筑西保健所で調査したところ,12月24日までに嘔吐,下痢症状 を呈した園児が33名となったことが判明しました。職員の発症はありません。発症者は全員快 方に向かっております。この嘔吐・下痢などの症状による入院者・重症者はいません。 検査及び結果 県衛生研究所で園児3名の検体(便)を検査したところ,3名ともノロウイルスが検出された。 発生状況 (実人員) 12/16 12/17 12/18 12/19 12/20 12/21 12/22 12/23 12/24 合計 1 11 15 3 0 0 2 0 1 33 園児 発症者の年代別内訳 園 児 (実人員) 0 歳児 1 歳児 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 クラス名 もも 0 もも 1 もも 2 うめ かえで さくら もみじ ふじ 男児 0 5 1 3 3 3 3 2 20 女児 0 1 1 3 1 3 4 0 13 計 0 6 2 6 4 6 7 2 33 計 ①園児の症状観察の強化,症状出現時の受診・休養勧奨 ②手洗いの励行 保育園の 対応状況 ③職員による施設内消毒の実施 ④文書等での児童保護者への情報提供及び注意喚起 ⑤嘔吐時の感染拡大対策の徹底 ⑥1 歳児の1クラス,4 歳児の2クラス,計3クラスを 12 月 19 日,22 日,登園自粛
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