2016年11月8日報道機関提供資料(PDF:437KB)

資料提供
平成28年11月8日(火)
照会先:保健福祉部保健予防課
健康危機管理対策室
担 当:室長補佐(総括) 深谷 均
総務部総務課
私学振興室
室長補佐(総括) 石徹白 弘美
感染性胃腸炎の集団発生について
感染性胃腸炎を疑う嘔吐・下痢の発症者が30名を越える集団発生がありました。
○ 学校法人 安藤学園 吉田幼稚園
感染症発生動向調査による感染性胃腸炎の流行状況は,以下のとおりです。
平成 28 年第 43 週(10 月 24 日~10 月 30 日)の定点当たり患者数(流行指数):茨城県 3.91(全国 5.26)
感染性胃腸炎は,例年,秋から春先にかけて患者数が増加しますが,1 年を通じて注意が必要な疾患
です。県民の皆様には,帰宅時・食事の前・トイレの後の手洗いなど感染予防の徹底を,お願いいたしま
す。
感染症発生動向調査(流行指数の推移)
12.00
10.00
2016 年 43 週
全国 5.26
茨城 3.91
全国2015-2016
茨城2015-2016
全国2016-2017
8.00
茨城2016-2017
6.00
4.00
2.00
(週)
0.00
333435363738394041424344454647484950515253 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132
<参考>
◎ 茨城県内の感染性胃腸炎の集団発生状況
年
22年
23年
24年
25年
26年
27年
28年
茨城県
21件
14件
18件
18件
6件
17件
7件
(注1)集団発生状況は,医療機関・学校・社会福祉施設等において30名以上発生した件数を計上。
(注2)平成28年の茨城県の発生数は,今回の発生を含んでいます。
◎ 感染性胃腸炎に関する詳細情報は,下記のホームページをご覧ください。
(感染予防のリーフレットも掲載しておりますので御活用下さい。)
「ノロウイルスについて」 茨城県感染症情報センター ホームページ
http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/idwr/other/norovirus.html
「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」 厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html
集団発生事例
あんどう
よ し だ
水戸保健所管内 学校法人 安藤学園 吉田幼稚園
あんどう
まさのり
園長名
安藤 正法
所在地
主な症状
嘔吐・下痢
園児数
も と よ し だ
いちりづかひがし
水戸市元吉田町字一里塚東1977-34
373 名
職員数
30 名
11月4日に学校法人 安藤学園 吉田幼稚園から水戸保健所へ報告があり探知。水戸保健所で
発症者の
状況
調査したところ,11月8日までに嘔吐・下痢等の症状を呈した園児及び職員が86名となったことが
判明しました。この嘔吐・下痢等の症状による入院者・重症者はおらず,発症者は全員快方に向かっ
ております。
検査及び
結果
県衛生研究所で園児及び職員合わせて6名の検体(便)を検査したところ,6名の検体からノロウ
イルスが検出されました。
発生状況
(実人員)
10/27
10/28
10/29
10/30
10/31
11/1
11/2
(木)
(金)
(土)
(日)
(月)
(火)
(水)
園児
3
0
0
0
6
0
21
職員
0
1
0
0
0
1
0
合計
3
1
0
0
6
1
21
11/3
11/4
11/5
11/6
11/7
11/8
(木・祝日)
(金)
(土)
(日)
(月)
(火)
園児
0
41
0
0
8
0
79
職員
0
4
0
1
0
0
7
合計
0
45
0
1
8
0
86
発症者の年代別内訳
園児
(実人員)
3 歳児
4 歳児
5 歳児
計
男児
15
15
12
42
女児
17
12
8
37
計
32
27
20
79
20 歳代
30 歳代
40 歳代
計
職員
男性
0
0
0
0
(教諭)
女性
5
1
1
7
計
5
1
1
7
(7/30 人)
① 園児及び職員の健康観察の徹底
② 症状出現時の早期発見・早期対応・早期受診
園の
対応状況
合計
③ 保護者への注意喚起
④ 手洗いの励行
⑤ 嘔吐物の適切な処理,施設内消毒
⑥ 園医への報告・相談
⑦ 11月7~8日の2日間休園
(79/373 人)
感染性胃腸炎ってどんな病気?
ウイルスに感染して,胃や腸に炎症を起こす病気です。原因はノロウイルス,ロタウイルス,サ
ポウイルス,腸管アデノウイルスなどがあります。下痢,嘔吐,発熱などの症状があるので,こまめ
に水分補給をして脱水症にならないように注意が必要です。
症
状
感染すると1~3日でおもに下痢や嘔吐,ときには発熱などの症状がみられます。
予防策
●手洗い
●患者の吐物及び下痢便などの適切な処理
●消毒(次亜塩素酸ナトリウム)
●食品は必ず十分な加熱をしましょう。
●調理器具はいつも清潔にしておきましょう。
発症後に注意すること
●乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので,早めに医療機関
を受診することが大切です。特に高齢者は誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起
こすことがあるため,体調の変化に注意しましょう。嘔吐の症状がおさまったら少しずつ
水分を補給し,安静に努め,回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。
※感染症発生動向調査(流行指数の推移)
感染性胃腸炎は定点把握疾患であり,県が指定した県内75の医療機関から,1週間に受診し
診断された患者数を報告いただいております。発生動向調査は,その患者数の総数を定点数(7
5)で除した数字(流行指数)で流行状況を把握しています。
警報発令基準:20
警報解除基準:12