2017年2月2日報道機関提供資料(PDF:441KB)

資料提供
平成29年2月2日(木)
照会先:保健福祉部
保健予防課
健康危機管理対策室
担 当:室長補佐(総括) 深谷 均
教育庁
保健体育課
健康教育推進室
室長補佐 岡野
洋一
感染性胃腸炎の集団発生について
感染性胃腸炎を疑う嘔吐・下痢の発症者が30名を越える集団発生がありました。
○ つくば市立 松代小学校(詳細は別添)
感染症発生動向調査による感染性胃腸炎の流行状況は,以下のとおりです。
平成 29 年第 4 週(1 月 23 日~29 日)の定点当たり患者数(流行指数):茨城県 4.95(全国 6.36)
感染性胃腸炎は,例年,秋から春先にかけて患者数が増加しますが,1 年を通じて注意が必要な疾患
です。県民の皆様には,帰宅時・食事の前・トイレの後の手洗いなど感染予防の徹底を,お願いいたしま
す。
感染症発生動向調査(流行指数の推移)
26
24
22
全国H27~H28
20
茨城H27~H28
18
全国H28~H29
16
14
12
平成 29 年 4 週
全国 6.36
茨城 4.95
茨城H28~H29
10
8
6
4
2
(週)
0
3334353637383940414243444546474849505152 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132
※値は速報値です。今後数値に若干の変更が生じる場合があります。
<参考>
◎ 茨城県内の感染性胃腸炎の集団発生状況
年
23年
24年
25年
26年
27年
28年
29年
茨城県
14件
18件
18件
6件
17件
49件
2件
(注1)集団発生状況は,医療機関・学校・社会福祉施設等において30名以上発生した件数を計上。
(注2)平成29年の茨城県の発生数は,今回の発生を含んでいます。
◎ 感染性胃腸炎に関する詳細情報は,下記のホームページをご覧ください。
(感染予防のリーフレットも掲載しておりますので御活用下さい。)
「ノロウイルスについて」 茨城県感染症情報センター ホームページ
http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/idwr/other/norovirus.html
「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」 厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html
集団発生事例
まつしろ
つくば保健所管内 つくば市立松代小学校(つくば市・小学校)
か
じ
ゆき お
校長名
加治 行雄
所在地
主な症状
嘔吐・腹痛
児童数
発症者の
状況
519名
職員数
25名
1月25日につくば市教育局健康教育課からつくば保健所へ報告があり探知。つくば保健所で調査
したところ,2月1日までに嘔吐・腹痛等の症状を呈した児童が76名となったことが判明しました。
この嘔吐・腹痛等の症状による入院者・重症者はおらず,発症者は全員快方に向かっております。
検査及び
結果
まつしろ
つくば市松代3-3-1
県衛生研究所で児童2名の検体(便)を検査したところ,1検体からノロウイルスが検出されまし
た。
発生状況
(実人員)
1/24
1/25
1/26
1/27
1/28
1/29
1/30
1/31
2/1
(火)
(水)
(木)
(金)
(土)
(日)
(月)
(火)
(水)
児童
59
16
1
0
0
0
0
0
0
76
職員
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
合計
59
16
1
0
0
0
0
0
0
76
発症者の年代別内訳
児童
(実人員)
1年生
2年生
3年生
4年生
5年生
6年生
計
男児
15
18
1
3
5
1
43
女児
14
14
2
1
1
1
33
計
29
32
3
4
6
2
76
① 児童及び職員の健康観察の徹底
② 症状出現時の早期発見・早期対応・早期受診
③ 保護者への注意喚起
学校の
対応状況
合計
④ 手洗いの励行
⑤ 嘔吐物の適切な処理,施設内消毒
⑥ 校医・市主管課への報告・相談
⑦ 行事の延期
⑧ 学年閉鎖の実施(1月 26 日~29 日 1 年生及び 2 年生)
(76/519 人)
感染性胃腸炎ってどんな病気?
ウイルスに感染して,胃や腸に炎症を起こす病気です。原因はノロウイルス,ロタウイルス,サ
ポウイルス,腸管アデノウイルスなどがあります。下痢,嘔吐,発熱などの症状があるので,こまめ
に水分補給をして脱水症にならないように注意が必要です。
症
状
感染すると1~3日でおもに下痢や嘔吐,ときには発熱などの症状がみられます。
予防策
●手洗い
●患者の吐物及び下痢便などの適切な処理
●消毒(次亜塩素酸ナトリウム)
●食品は必ず十分な加熱をしましょう。
●調理器具はいつも清潔にしておきましょう。
発症後に注意すること
●乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので,早めに医療機関
を受診することが大切です。特に高齢者は誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起
こすことがあるため,体調の変化に注意しましょう。嘔吐の症状がおさまったら少しずつ
水分を補給し,安静に努め,回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。
※感染症発生動向調査(流行指数の推移)
感染性胃腸炎は定点把握疾患であり,県が指定した県内75の医療機関から,1週間に受診し
診断された患者数を報告いただいております。発生動向調査は,その患者数の総数を定点数(7
5)で除した数字(流行指数)で流行状況を把握しています。
警報発令基準:20
警報解除基準:12