資料提供 平成29年1月19日(木) 照会先:保健福祉部保健予防課 健康危機管理対策室 担 当:室長補佐(総括) 深谷 均 教育庁保健体育課 健康教育推進室 室長補佐 岡野 洋一 感染性胃腸炎の警報解除及び集団発生について 1.感染性胃腸炎の警報解除について 本県の感染症発生動向調査による感染性胃腸炎の定点当たりの患者数(流行指数)が平成 29 年第 2 週(1 月 9 日~15 日)で 6.23 となり,警報終息基準値の 12 を下回ったことから,平成 28 年 12 月 22 日に 発令した「感染性胃腸炎流行警報」は本日付で解除します。 なお,平成 29 年第 1 週(1 月 2 日~8 日)には,流行指数が 7.16 と,警報終息基準値である 12 を下 回っていましたが,年始で医療機関からの報告数が減少することを考慮して,警報の解除を見合わせて いました。 警報解除となりますが,まだ,流行が終息している状況にはありませんので,県民の皆様には引き続 き,帰宅時・食事の前・トイレの後の手洗いなど感染予防の徹底を,お願いいたします。 感染症発生動向調査(流行指数の推移) 26 24 22 全国H27~H28 20 茨城H27~H28 18 2017 年 2 週 全国 6.48 茨城 6.23 16 14 全国H28~H29 茨城H28~H29 12 10 8 6 4 2 (週) 0 3334353637383940414243444546474849505152 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132 ※値は速報値です。今後数値に若干の変更が生じる場合があります。 2.感染性胃腸炎の集団発生について 県内で感染性胃腸炎を疑う嘔吐・下痢の発症者が 30 名を越える集団発生が 1 件ありました。 八千代町立 中結城小学校(詳細は別添) <参考> ◎ 茨城県内の感染性胃腸炎の集団発生状況 年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 茨城県 14件 18件 18件 6件 17件 49件 1件 (注1)集団発生状況は,医療機関・学校・社会福祉施設等において30名以上発生した件数を計上。 (注2)平成29年の茨城県の発生数は,今回の発生を含んでいます。 集団発生事例 なか ゆ う き 常総保健所管内 八千代町立中結城小学校(八千代町・小学校) ぬまじり きんいち すげのや 校長名 沼尻 均一 所在地 八千代町菅谷351 主な症状 嘔吐・下痢 生徒数 351 名 発症者の 状況 29 名 1 月 16 日に八千代町教育委員会から常総保健所へ報告があり探知。常総保健所で調査したとこ ろ,1 月 18 日までに嘔吐・下痢等の症状を呈した児童・職員が 48 名となったことが判明しました。 この嘔吐・下痢等の症状による入院者・重症者はおらず,発症者は全員快方に向かっております。 検査及び 結果 職員数 県衛生研究所で児童 2 名・職員 1 名の検体(便)を検査したところ,全ての検体からノロウイルスが 検出されました。 発生状況 (実人員) 1/10 1/11 1/12 1/13 1/14 1/15 1/16 1/17 1/18 (火) (水) (木) (金) (土) (日) (月) (火) (水) 児童数 2 0 2 12 20 2 7 0 1 46 職員数 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 合計 2 0 2 14 20 2 7 0 1 48 発症者の年齢別・性別内訳 児童 職員 (実人員) 1 年生 2 年生 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生 合計 男性 4 11 3 2 5 0 25 女性 3 14 1 0 2 1 21 計 7 25 4 2 7 1 46 20 歳代 30 歳代 40 歳代 計 男性 0 0 0 0 女性 1 0 1 2 計 1 0 1 2 (2/29 人) ① 児童及び職員の健康観察の徹底 ② 症状出現時の早期発見・早期対応・早期受診 学校の 対応状況 合計 ③ 保護者への注意喚起 ④ 手洗いの励行 ⑤ 嘔吐物の適切な処理,施設内消毒 ⑥ 町主管課への報告・相談 (46/351 人) 感染性胃腸炎ってどんな病気? ウイルスに感染して,胃や腸に炎症を起こす病気です。原因はノロウイルス,ロタウイルス,サ ポウイルス,腸管アデノウイルスなどがあります。下痢,嘔吐,発熱などの症状があるので,こまめ に水分補給をして脱水症にならないように注意が必要です。 症 状 感染すると1~3日でおもに下痢や嘔吐,ときには発熱などの症状がみられます。 予防策 ●手洗い ●患者の吐物及び下痢便などの適切な処理 ●消毒(次亜塩素酸ナトリウム) ●食品は必ず十分な加熱をしましょう。 ●調理器具はいつも清潔にしておきましょう。 発症後に注意すること ●乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので,早めに医療機関 を受診することが大切です。特に高齢者は誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起 こすことがあるため,体調の変化に注意しましょう。嘔吐の症状がおさまったら少しずつ 水分を補給し,安静に努め,回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。 ※感染症発生動向調査(流行指数の推移) 感染性胃腸炎は定点把握疾患であり,県が指定した県内75の医療機関から,1週間に受診し 診断された患者数を報告いただいております。発生動向調査は,その患者数の総数を定点数(7 5)で除した数字(流行指数)で流行状況を把握しています。 警報発令基準:20 警報終息基準:12 ◎ 感染性胃腸炎に関する詳細情報は,下記のホームページをご覧ください。 (感染予防のリーフレットも掲載しておりますので御活用下さい。) 「ノロウイルスについて」 茨城県感染症情報センター ホームページ http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/idwr/other/norovirus.html 「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html
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