北九州市立南小倉中学校 校長 田中 秀憲 平成25年度学校評価報告書(自己評価) 本年度の重点目標 ○〔重点目標1〕 基礎・基本の確実な定着を重視しながら、自ら学び、自ら考える力を育てる「学習指導」に努め、学力向上に努める。 ○〔重点目標2〕 各教科・特別活動及び総合的な学習の時間等を道徳教育と関連させながら、心の教育の充実を目指すとともに自分のや考えを適切に表現できる生徒の育成に努める。 ○〔重点目標3〕 将来への夢や展望を抱き自己実現を目指すため、キャリア教育を推進し、様々な体験活動を通じて、望ましい勤労観や職業観を育むとともに、協力して学校行事に取り組み、 思いやりの心を育て、楽しい学校づくりに努める。 a:評価項目(取組の内容、目標達成の ための手だて) ○授業力・教師力の向上による学力向上 策 ・基礎学力の定着・向上に努め、わかる 授業を心がけ、指導の工夫改善に努め る。各教科領域で校内授業研修を実施 する。 重 点 目 標 1 ○生徒に意欲、目的を持たせるための学 力向上策 ・学習への意欲を継続させるため、定期 テストへの取組方法の改善とキャリア教育 の視点を当てた進路指導の実施に努め る。 ・学習環境を整え、生徒が落ち着いて学 習に取り組めるように努める。 b:取組の状況 (データや資料等を活用して説明) ○指導の工夫改善(授業力、教師力向上の取組) ・数学科の取組 週3時間の授業を2時間を学級2分割、1時間を 習熟度別で尐人数授業の実施。 ・英語科の取組 経験の浅い教員の教師力向上のため、ベテラ ン教師の授業に入りTTを実施した。 ・理科の取組 2年目講師とベテラン教師2名で授業を実施し、 実験でのTT授業及びまとめ学習の尐人数授業を実施した。 ○数学、理科、音楽、保健体育、道徳、英語、社会、特別支援 学級(自閉症・情緒学習)で、指導主事要請授業を実施し、互 いに授業を見合い、研究協議を実施した。また、3年生理科、 1年生技術・家庭科においては、小倉北区全員研修会で授業実 践を公開した。 ○定期考査への意識の向上に向けた手立て ・「とれ問」の取組(約30点分の問題を提供する)学習に取り 組まない生徒が多く存在するため、意欲的に学習に向かうよう に、1週間前に定期考査に出題される問題を提供して学習に取 り組ませた。 ・学習委員会の取組 学習委員会が中心になって、予想問題を 作成して全校生徒に提供した。 ○キャリア教育の充実 ・将来の夢を現実化するため、長期、中期、短期の目標を設定 するきっかけとして、職業人から学ぶ、特別講師から学ぶ(進 路指導)、現役高校生から学ぶと題して講演会を実施した。 ○本年度は、各教室の施設整備を適切に行い、学習環境整備に 努めた。各クラスの大型テレビを活用して、道徳の映像資料 や、教科の学習に視聴覚教材やデジタルテキストを有効に活用 した。また、生徒会の活動週間等で、生徒自ら、チャイム着席 などの授業規律の確立に努め、落ち着いて学習できるような環 境づくりに努めた。 ○学習方法の提示 ・全教職員がそれぞれの教科での勉強の仕方や重点項目の提示 を行った。 ○朝自習の取組 朝自習、家庭学習の習慣が身につくよう ・基礎的な問題を中心に取り組ませ、同様な問題をまとめ、週 に、課題の工夫や点検活動の徹底を図 末に確認テストを実施した。 ○家庭学習の習慣化 る。 生徒に各教科での家庭学習の進め方を ・毎週各教科から家庭用課題を提供し、提出させ適切に評価を 行った。 啓発し、指導する。 c: 評価 d:成果及び改善方策 A ○本年度は、主に三教科で授業の工夫改善を実施した結果。各種試験において、成果 としてあらわれ、基礎基本の定着、ボトムアップに繋がったと考えられる。また、ベ テラン教師とTTを組んだことで、指導の方法、教材の提示等教師力向上にも繋がっ た。 ○多くの指導主事の先生方に来校・参観していただき、指導助言をいただいたこと は、本校職員集団にとって、よい刺激となる研修をすることができた。また、学習指 導要領の指導のポイント等、適切な指導助言をいただいた。 ○昨年度より自閉症・情緒学級が開設されたことを受けて、通常学級の中でも特別な 支援を必要とする生徒に対する対応方法等についての研修も深め、学力向上のため に、授業づくりでの配慮事項を確認した。また、校内での公開授業については、ベテ ラン教師が意欲的に授業公開を行い、言葉の力を高める授業、適切な言語活動、基礎 的・基本的な定着を目指した授業など、全職員が様々な切り口から研修を行う機会を 得た。来年度は、全教科で指導主事要請授業を実施しを目標に、各教員の授業力向上 を目指していきたい。 A ○定期考査の範囲内から、基礎的基本的な内容を中心に30点分の問題を提供したこと で、生徒の意欲を継続させるとともに基礎基本の定着にも役立った。 これについては、来年度も継続し意識の向上に繋げたい。 ○「生徒の学習意欲が向上すれば、学習規律も改善できるのではないか」の仮説か ら、キャリア教育講演会を計画的に実施した。このことにより、将来の夢を具現化す るため、長期、中期、短期の目標を設定するきっかけとなり、学習に対して意欲向上 のために取り組んできた。 ○大型テレビの活用は、全教員に普及はしていないので、来年度は、使用方法などの 研修を行い、全教員がデジタルコンテンツなどを活用して、より良い授業づくりを目 指す。 ○教職員により、校舎内の掲示物等の整理、教室内の棚の高さの調整などより良い学 習環境の整備に努めた。 学力向上推進委員会で、各種学力調査結果、生徒アンケートを分析し、朝自習の取 組、家庭学習の習慣化の徹底を学校全体で取り組むことを目標とした。 ○基礎学力定着に向けた学力向上策 A ○早朝に校長先生とともに教員、生徒の有志たちで、毎日校舎の周りのゴミ拾いや校 内清掃に取り組んでいる。友人の掃除をする姿を見ることで、校内にゴミを捨てたり する行動は、ほとんどない。 ○総合的な学習の時間の体験活動を通じて、生徒が目に見えて成長している。思いや りの心をもって友人に接することができ、何事も協力して行うことができる。道徳の 授業についても、適切な教材を用いて指導を行うとともに、あらゆる場面で適切な指 導を行うように努めている。来年度は、「話し合い活動」等の取組を深めて、自ら考 え、行動する生徒を育てることが課題である。 ○あいさつや言葉遣いなど授業のみならず学校生活全般にわ たって、教師が率先垂範して指導している。 生徒が言葉を大切にし、思いや考えを言葉で ○授業の中でも、生徒対教員、生徒同士のコミュニケーション 表現できるように指導、助言する。 を大切にし、意見を交流する場を設定するよう努めている。ま た、その中で、自分の意見や考えを伝える手だて等について、 継続的に指導を行った。 B ○授業での生徒対教員、生徒同士の活動やコミュニケーションを重視している。ま た、教員一人一人の教師の言葉遣いにも配慮し、言葉の力を高めるための授業づくり に努めた。本年度の成果としては、公開授業で他教科の授業も積極的に参観すること で、「言葉の力を高める授業づくり」について、新たな視点で、お互いに学ぶことが できた。また、学級指導や道徳の指導でも、生徒の発言を引き出し、適切な表現を指 導した。本年度は、職員研修で、スクールカウンセラーと連携を図り、ソーシャル・ スキルについての研修を行い、生徒に適切な指導ができるようにしたが、今後も継続 する必要がある。 ○1年でふれあい合宿ウォークラリー、2年で農泊、3年で修 生徒の発達段階や実施に即した、学年行事 学旅行班別自主研修など、それぞれの学年のキャリア発達に合 や学校行事の工夫をし、体験を通して生き わせて適切な活動をすることができた。また、農泊では、日常 方指導を行う。 ではできない経験をするとともに、「生きること」について意 識づけができた。 A ○様々な体験活動の成果が、委員会や係の仕事に責任を持つなど学校生活にも表れて きている。キャリア教育の視点に立った生徒指導や各教科の指導の工夫が必要である ので、年度当初に研修会を実施し、キャリア教育の視点に立った授業づくりに取り組 みたい。 A ○教職員の自己評価でも、100%の職員が生徒が自主的にあいさつをするように指導 したと答えている。また、保護者の学校評価アンケートでも、生徒の挨拶に関する評 価は高い。 今後とも地域の育成会などと連携し、「あいさつ日本一」を目指したい。 B ○この指導に関しては、100%の教師ができていると思うと考えており、共通理解・ 共通実践ができていると思われる。今後も、生徒の自主的な取り組みとともに、積極 的な生徒指導を進めていく必要がある。常に危機管理意識を強くもち、現在の学校の 指導体制をより充実させていきたい。 道徳や総合的な学習の時間、学校行事など を活用して、生徒の実態に応じた「心の教育」 の実践に努める。仲間と協力して学校行事を 作り上げることを通して、友達を思いやり、いじ めなどのない楽しい学校生活が送れるように 重 する。 点 目 標 2 ○総合的な学習の時間における農泊体験、修学旅行(班別自主 研修)、ふれあい合宿(ウォークラリー)等を通じて、班での 協力、学級の中での協力、友達への思いやりの心などを育てる ことができた。また、道徳の授業については、各学年の道徳担 当が、年間計画に沿った自作資料・読み物教材・新聞の切り抜 きなどの資料を用意し、話し合い活動にまで高めていけるよう な授業づくりを継続している。 ○アンケートを取り、それに基づいて教育相談、カウンセラー による相談等を定期的に行うとともに、問題等の事象が起きた 時には、すぐにアンケート等で、情報を得て、学年、学校全体 で解決に向かって、生徒指導委員会を中心として迅速な対応を 行い、いじめ等が起きないように未然防止に努めた。 B ○各教科全職員で学習方法を生徒に提示したことによって、授業がスムースに進行す るようになった。 ○朝自習の取組では、毎日の取組、毎週の確認テストの取組を行ったことで、基礎基 本の定着に繋がった。 ○家庭学習の習慣化の取組では、毎週各教科から家庭用課題を提供し、提出させ適切 に評価を行った。これらの指導については、教師の自己評価では100%であったが、 生徒の家庭学習への取組状況は若干向上している程度で、50%以上の生徒が習慣化で きていない状況であった。この結果から来年度も継続していく必要がある。 重 点 ○学校長と若年教師を中心として、始業前に生徒通用門で挨拶 目 教師が範を示し、生徒が自主的に挨拶をす 活動、始業前には学級担任は学級で挨拶活動と出席確認、副任 は生徒通用門で遅刻生徒の指導を続け、遅刻が減り、生徒はよ 標 るように指導する。 く挨拶をするようになっている。 3 ○生徒会活動で、生徒自ら服装や生活のルールを守る呼びかけ 生徒が服装や生活のルールを守るように指 と点検活動を実施し、全教師で生徒の活動の支援を行い、規範 導する。 意識を高めている。 ※評価(例) A…目標を十分に達成できた B…目標をほぼ達成できた C…あと少しで目標が達成できた D…目標達成までいかなかった ※各校の実情に合わせ、欄を大きくしたり、増やしたりすること。 ※重点目標の欄については、必要に応じて欄を増やすこと。 <留意事項> ① いじめ問題解決のための取組に関する評価項目・取組状況等を加えてください。 ② あいさつの取組に関する評価項目・取組状況を加えてください。
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