PDF形式 184KB - 製品評価技術基盤機構

顕微FT-IR
仕
様
1式
書
※本仕様書は、予告なしに修正又は訂正する場合があります。その際は、
当機構ホームページ上にて仕様書の修正又は正誤表等を公示いたします
ので、必ず、ご確認下さい。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構
1.品名及び数量
顕微FT-IR
1式
2.目的
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「当機構」という。)製品安全センター技
術業務課では、繊維製品、雑貨品、電化製品、ガス器具等に係る製品事故の原因究明業
務を実施している。これらの原因究明調査の中で、フーリエ変換赤外分光光度計(以下
「FT-IR」という)は、物質の分子構造により赤外吸収スペクトルが異なることを
利用して、物質の同定に利用されることから、事故調査では、プラスチックの種類鑑別
や付着物等の異物分析に活用している。
現在、当課に設置されているFT-IRは購入後10年以上が経過し、消耗部品の交
換頻度が増加していることと、また、これまで顕微機能がないために、微小な異物の分
析ができないことから、新たに顕微機能が追加され、高度化された顕微FT-IRを購
入するものである。これにより、微小領域の異物分析やソルベントクラックの評価等、
事故原因究明の高度化を図る。
3.装置概要
導入する顕微FT-IRは、マクロ分析(透過法・ATR法)での測定が可能である
とともに、顕微機能を用いたミクロ分析(透過法・反射法・顕微ATR法)での測定も
可能であるものとする。
4.仕様
(1)
マクロ分析
①光源は高輝度セラミック光源であること。
②ビームスプリッターはGe/KBrで、防湿コーティングされていること。
③干渉計はマイケルソン干渉計であること。
④検出器はTGSであること。
⑤測定波数範囲は7800~350cm-1 以上であること。
⑥最高分解能は0.4cm-1 以上であること。
⑦透過法及びATR法(当機構所有の株式会社エス・ティ・ジャパン製DuraSco
pe)が可能であること。
⑧SN比は30000:1以上であること(Peak-to-Peak法、4cm-1 分解
能、1分積算、2200cm-1 付近)。
⑨電源は、AC100V、15Aで使用可能であること。
⑩A/Dコンバータは24bit以上であること。
(2)
ミクロ分析
①透過法、反射法及び顕微ATR法で、多点測定、ライン測定及びマッピング測定が可
能であること。
②顕微ATRのプリズムはGeであり、圧力制御が可能であること。
③CCDまたはCMOSカメラ等で試料の観察ができ、任意の倍率での画像が作成でき
ること。
④アパーチャを自動制御できること。
⑤試料台は自動XYZステージであること。
⑥反射法、顕微ATR法で高さ2cm以上の試料の測定が可能であること。
⑦株式会社エス・ティ・ジャパン製マイクロバイスホルダー(STJ-0116)と
同等以上の顕微測定用試料固定台が付属していること。
⑧株式会社エス・ティ・ジャパン製ダイアモンドエクスプレス(STJ-0194)と
同等以上の顕微測定用ダイアモンドセルが付属していること。
⑨検出器はTGSとMCTを搭載し、制御ソフトで切り替えが可能であること。
⑩可視観察しながら、リアルタイムでスペクトルを確認することができること。
⑪赤外オートフォーカス機能があること。
⑫透過法、反射法での測定波数範囲は、TGSで7800~450cm-1 以上、MCT
で7800~650cm-1 以上であること。また、SN比は8000:1以上(透過
法、100μm、4cm-1、2200cm-1 付近)であること。
⑬対物カセグレン鏡は10倍以上であること。
⑭集光カセグレン鏡は10倍以上であること。また、取り外しての反射法、顕微ATR
法が可能であること。
⑮将来的に拡張できるリニアアレイ検出器の増設により、イメージング測定が可能であ
ること。
⑯電源は、AC100V、15Aで使用可能であること。
(3)
①
操作制御部及びデータ解析部
コンピュータシステム及びハードウェア
ア
デスクトップパソコンであること。
イ
OSはWindows7以降であること。
ウ
HDDの容量は500GB以上であること。
エ
各ソフトウェア(OS、測定・解析用ソフトウェアなど)が推奨する動作環境を
いずれも満たすこと。
オ
モニターは19型以上のカラー液晶であること。
カ
DVDスーパーマルチドライブ相当以上を備えること。
キ
空きUSB端子を3口以上搭載していること。
ク
プリンターは、当機構既存のネットワークプリンターに接続すること。接続が不
可能ならば、A4レーザーカラープリンターを付属させること。
既存のプリンター:NEC
②
Color
MultiWriter7600C
ソフトウェア(データ制御・解析用ソフトウェア)
ア
各ソフトウェアは、納入時期においてメーカーによる動作保証または認証された
最新版がインストールされていること。
イ
マクロ分析及びミクロ分析の制御が可能であること。
ウ
炭酸ガス及び水蒸気吸収のリアルタイム自動補正機能があること。
エ
データベースを検索して物質の同定が可能であること。
オ
3成分以上の混合物試料の各成分の同定が可能であること。
カ
ATR補正が可能であること。
キ
Microsoft
Word、Excel、Powerpoint2010以
降を搭載すること。
ク
化学構造描画ソフトChemDraw
STD
13以降
Win1ライセンス
DL版を搭載すること。
ケ
既存のFT-IR(Jasco670Plus)で登録しているスペクトルデー
タベース(約700件)を新規の解析用ソフトウェアで検索できるようデータを
移行すること。
(4)
大きさ等
当該機器の大きさと質量は次のとおりであること。設置場所は別添1のとおり。
大きさ:幅1500mm、奥行き750mm、高さ800mm以内であること。
質量
:合計100kg以下であること。
5.納入形態・検収
技術業務課職員(以下、担当職員という)が指示する場所に機器全体を設置するとと
もに必要な接続を行い、動作可能な状態に調整の上、納入し、担当職員の検収を受ける
こと。検収のための動作確認に液体窒素が必要な場合は、納入者負担で準備すること。
6.研修
書面の取扱説明書及び保守管理マニュアルの簡易版(日本語版)をそれぞれ3部ずつ
用意し、納入場所にて測定、解析及びメンテナンスができるよう、技術業務課職員に 1
日程度の研修を実施すること。
7.アフターサービス・メンテナンスの体制
①測定方法及びデータ処理に対する助言、検討体制が整っていること。
②修理体制が整っていること(修理部品の所有、修理技術者の存在等)。
③本装置の納入後1年間の無償保証期間を設けること。
④メンテナンス用部品の供用期間は少なくとも5年間とすること。
8.納入場所
東京都渋谷区西原2-49-10
当機構
本館5階北9化学テスト室
9.機能証明
提出期限までに、別添2の「機能証明書作成要領」に従い機能証明書を提出するこ
と。
別添1
本館5階北9化学テスト室
実験台
実験台
実験台
実験台
機器
機器
機器
実験台
棚
機器
流し
機器
750mm
1500mm
設置場所
プリンター
別添2
顕微FT-IR機能証明書作成要領
顕微FT-IRの入札に参加する者は、以下の項目に基づいて作成した顕微FT-IR機
能証明書を提出することとする。
1.明記する項目
(1)納入予定物品の名称
(2)製造業者名
(3)型式・品番
(4)数
量
(5)仕
様(別紙1にならい、仕様書本文の「4.仕様」について、納品予定物品の
仕様を記載すること。また、要求仕様を満たしているか否かを判別でき
る資料として、カタログ、取扱説明書や必要があればデータ等を併せて
提出すること。)
(7)責任の所在
要求仕様書に記載した事項について、落札者が責任を持って対応する旨の記載を行う
こと。
(8)機能証明書の内容に関する照会先
機能証明書に関して説明を求める際の対応部門名、担当者名、電話番号、E-mail アド
レス等を記載すること。
2.機能証明書の様式
顕微FT-IR機能証明書の様式はA4たて版で横書き、日本語で作成することとし、
この要領に定める以外は任意とする。また、機能証明書の表紙は別紙2(機能証明書表紙)
によることとする。
3.機能証明書の提出方法
機能証明書は、機能証明書、別添資料等の順序で綴り、次のとおり提出すること。
(1)提出部数:書面2部(正1、副1)
なお、正については別紙2に示す表紙を添付すること。
(2)提出場所:当機構
製品安全センター
計画課調達担当
(3)提出期限:平成26年12月1日(月曜日)17時必着
なお、提出期限後の修正は認めないため十分注意すること。
(4)提出方法:郵送または提出場所に持参
顕微FT-IR機能証明書作成例
別紙1
顕微FT-IR機能証明書
1.納入予定物品の名称、製造事業者名、型式・品番及び数量
名称
製造事業者名
型式・品番
数量
○○○○
○○社
○○―○
○
備考
2.仕様
項目
4.仕様
要求仕様
① 光源は高輝度セラミック光源であ
(1)マクロ分析
納入予定物品の仕様
① 光源は高輝度セラミック
ること。
光源です。
② ・・・・・
② ・・・・
(要求仕様を満たす)
(2)ミクロ分析
① 透過法、反射法及び顕微ATR
イ
ア
透過法、反射法及び顕
法で、多点測定、ライン測定及
微ATR法で、多点測
びマッピング測定が可能である
定、ライン測定及びマッ
こと。
ピング測定が可能です。
・・・・・
イ
・・・・・
(要求仕様を満たす)
(以下同様に全仕様
項目について記載)
:
:
:
:
:
:
:
:
:
別紙2
年
製品評価技術基盤機構
月
日
製品安全センター所長 殿
住
所
会 社 名
代表者名
印又はサイン
機能証明書の提出について
機能証明書作成要領に基づき、 顕微FT-IRの入札にあたり要求仕様を満たしているこ
とを証明するため、別添のとおり機能証明書を提出します。
なお、本機能証明書に示した以外の事項にあっても、要求仕様の全ての事項を満たすこと
を証明します。