最適化工学 問題 20141119 出題,2014126 締切 3 人でじゃんけんをして 1 人の勝者を決める.じゃんけんで勝ち残っていく人数の推移 をマルコフモデルで定式化して次の問題を考える. (1)3 人がじゃんけんをして,2 人が勝ち残る場合について考える.このときの 3 人 のグー,チョキ,パーの場合をすべて列挙せよ. (2)状態を 3 人,2 人,1 人の 3 つとして,この問題の推移図を示せ.また, 推移 確率行列 P を示せ. (3)P3 を計算せよ. (4)3 人でじゃんけんをして 2 回以内で勝者が決まる確率を求めよ.また,4 回以内 で勝者が決まる確率はどうか. (5) 1 人の勝者が決まるまでに平均何回じゃんけんを行うか. (1)g:グー,c:チョキ,p:パーとする.ggc, gcg, cgg, ccp, cpc, pcc, ppg, pgp, gpp の 9 つの場合がある. (2)3 人の時について考える.各人の出す手は 3 つ なので,組合せの数は 3^3=27.1 回じゃんけんして 1 人が勝つ確率を p31,2 人が勝つ確率を p32,あいこ となる確率を p33 とすると,p31=1/3,p32=1/3,p33=1/3. 2 人の時について考える.組合せの数は 3^2=9.同様 に考えて,p21=2/3,p22=1/3,p23=0,p11=1,p12=0, p13=0.推移図は以下の通り. 1/3 1/3 3 1/3 2 2/3 1 1/3 推移確率行列は以下の通り. 0 0 1 P 2 3 1 3 0 1 3 1 3 1 3 . 1 (3) 0 0 1 3 P 26 / 27 1 27 0 23 27 1 9 1 27 (4)P^2 における要素 p(2)31 を求める.p(2)31 = 6/9=2/3=0.667.4 回以内で勝者が決まる確率は,P^4 の要素 p(4)31=76/81=0.938. (5) 0 0 1 P 2 3 1 3 0 1 3 1 3 1 3 推移確率行列 P は,1 行目が吸収状態,2,3 行目が 2 / 3 R 一 時 的 状 態 を 示 す . そ こ で , I=(1) , 1 / 3 , 1 / 3 0 O I Q ∞ MR O を計算する. 1 / 3 1 / 3 , として, P = 1 2 ただし, M I Q Q I Q である. 3 / 2 0 M 3 / 4 3 / 2 なので,2行目の行和より 3/4+3/2=9/4=2.25 回.
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