全体発表プレゼンテーションの紹介 - 鳴門教育大学附属特別支援学校

第36回
鳴門教育大学附属養護学校
研究発表会
もうしばらくお待ちください
平成13∼15年度文部科学省指定研究開発(第2年次)
自閉症の児童生徒のため
自閉症の児童生徒のため
の指導プログラム
の指導プログラム
研究主任
猪子秀太郎
研究開発課題設定の理由
社会の中で自ら判断しつつ
生きる力を育てる
教育課程再編成
コミュニケーション支援
自閉症児には,障害特性
に応じた指導が必要なの
ではないか?
21世紀の特殊教育
のあり方について
(文部科学省:2001)
自閉症の特性に応じた指導の必要性
自閉症の特性に応じた指導の必要性
本校における自閉症児のしめる割合
60
50
40
30
20
10
0%
1990
2000
年度
自閉症という独立した障害群の中に,
知的障害を合併している人がいる。
知的障害群
自閉症群
社会の中で自立して生きる力
知的障害のある児童生徒
知的障害のプログラム
社会の中で自立して生きる力
知的障害の児童生徒
自閉症の児童生徒
知的障害のプログラム
自閉症のプログラム
これまでの自閉症児への教育的対応
個々の教師が個別的に対応している。
特性のとらえ方の違いによって,一貫した対応がな
されていない。
ついたてが
必要ですよ
声かけで
充分でした
毎年
人によって
ちがう
パニックの
原因は避け
ましょう
我慢も
必要だ
教師や学校が変わる研究です。
特性に応じた
内容や方法
は?
自閉症の
特性って?
この子の
バリア
フリーって?
自閉症の人の立場に立って
物事を見ることができますか?
昨年度の研究
自閉症の特性とは?
本校の教師は,「自閉症の教育」について,ど
う感じている?
自閉症児のコミュニケーション支援の研究
学校や施設からの情報収集
自閉症の障害特性
社会的相互作用
外に現れた症状
三つ組み
コミュニケーション
想像力
マインド
ブラインドネス
注意や記憶
の障害
脳の情報処理の不全
認知の障害
感覚の障害
計画や実行
の障害
背景となる障害
個々の状態像は非常に多様
目が合う
合わない
集団でも平気
SONY
Panasonic
どうする
アイフル
いや,苦手
卍
本校の教師はどう感じているか?
ルールが守れない。
こだわりやパニックへの対応が難しい。
コミュニケーションの問題が多い。
感覚の過敏に由来する課題が多い。
個々のケースに応じた対応が,有効なものとなり得て
いない。
時間割りや集団編成に関する課題が多い。
自閉症の特性に関する理解の不足,方法論に対する
理解の不足がある。
教師間の情報交換が十分なされていない。
コミュニケーション支援に関する
事例研究を通して
適切な指導を計画し
客観的に評価するためには‥‥
ABC分析
課題分析
応用行動分析の方法論
ABC分析
A:先行条件
B:行動
C:結果
掃除をする。 きれいに
先生が
「掃除をしな
なった。
さい」という。
ほめられた。
また,
掃除しよう。
ABC分析
A:先行条件
B:行動
逃げる。
先生が
「掃除をしな
さい」という。
また,
逃げよう。
C:結果
追いかけら
れた。楽し
かった。
課題分析
1.前に立つ。
○
2.120円取り出す。
△
3.穴に入れる。
×
4.ボタンを押す。
○
5.取り出す。
△
6.ふたを開けて飲む。 ○
ABC分析
課題分析
教師が簡単に,こんな方法を使っ
て指導の計画が立てられると
よいのですが‥。
学校・施設等の見学から
個々に応じた集団編成や環境設定,指導内
容・方法が大切である。
TEACCHプログラムやAACの理念に基づく
方法論が,多くの場所で取り入れられている。
個別教育計画の流れ
TEACCHを参考に
AAC
2年次への課題
自閉症の特性に応じた教育内容とは何か?
また,どういった方法で教育を行うか?
指導の計画や評価を行う,共通の書式があれば
よい。
自閉症の特性に関する教師間の一貫した情報交
換様式を整える必要がある。
今年度の研究
自立活動班
般化班
移行班
自立活動班の研究
自立活動ってなんですか?
教育課程
盲・聾・養護学校の教育課程
自立活動
総合的な
学習の時間
特別活動
道徳
各教科
自立活動の目標
個々の児童又は生徒が自立を目指し,障害
に基づく種々の困難を主体的に改善・克服す
るために必要な知識,技能,態度及び習慣を
養い,もって心身の調和的発達の基盤を培う。
自閉症という障害に基づく
種々の困難
教育内容
教育方法
研究の目的
自閉症の特性に応じた自立活動の内容
を明らかにする。
教育課程上の位置づけについて,検討
を加える。
方法
通知表の分析
学習指導要領の分析,検討
自閉症の自立活動の内容表作成
試行的実践
– 自立活動の時間における指導
– 自立活動の指導
旧指導要領の「∼関する指導」
結果
「自閉症の特性に対する自立活動」の内容を
表にまとめた。
– 紀要32ページを参照してください。
自閉症の特性
には,どのよう
なものがあるの
か?
ガイダンス
それに対して
どんな指導内
容や援助方法
があるのか?
般化班の研究
自閉症の人に教える時に‥‥
学校では
できるのに
とか
A先生とだったら
できるのに
私とは
できないわ
家では
できないの
研究の目的
応用行動分析の方法論を参考にし,自閉症
の児童生徒の課題設定や指導方法,評価が
客観的に計画できる書式を作成する。
事例研究を通して,自閉症児の行動形成・修
正および,行動の般化について検討する。
方法
応用行動分析に関する文献研究
行動形成,修正シートの作成
行動形成,修正シートの改善
– 事例研究
– 教師へのアンケート実施と分析
シートを活用した事例研究の展開
結果
行動形成シート
行動修正シート
紀要56∼59ページを参照下さい。
指導プログラム
を客観的に立
てたり評価した
りする枠組み
移行班の研究
自閉症の人の引き継ぎって‥‥
物がいっぱい,文章では説明が大変!
いすに、
すわります。
研究の目的
個々の障害特性や指導内容,指導方法に関
する教育情報が,効率的に受け渡される引き
継ぎシステムを整える。
どうやって引き継げ
ば,正確で効率的
なのでしょうか?
方法
引き継ぎに関する教官対象アンケート
優先引き継ぎ情報をまとめる書式の作
成
情報移行スケジュールの検討
自閉症児のための情報移行システムの
検討と提案
引き継ぎスケジュール
何を?
こだわり
学習システム
いつ?
3,4,5,6月
どのように?
VTR,口頭,もの
写真,文章‥
サポートブック
卒業後も同じ支援が継続できれば
運用は,これから
結果
学ぶこと,実践すること,反省すること
やってみる
わたしのバリア
フリーって何?
そして
教師も 子どもも
反省
自閉症教育のスタンダードとは?
学び,実践し,反省する姿勢を持つこと。
そのための方法論を,持つこと。
自立活動
般化
移行
それぞれの分科会で
詳しい報告をします。
自立活動班
→ 第1分科会
般化班
→ 第2分科会
移行班
→ 第3分科会
いろいろなご
意見を
いただけると
とてもありが
たいです。
ご静聴ありがとうございました
続いてテーマ別分科会です
いつからいつまで
14:15∼15:45
第1分科会
体育館
第2分科会
ランチルーム
第3分科会
音楽室
自閉症の特性に
応じた指導内容
とは?
自閉症児の行動
形成や般化を促
進するには?
自閉症児の教育
情報を効果的に
引き継ぐために
は?