「どうせ無理一掃プロジェクト」(10月15日) - 北九州市立学校

北九州市立高須中学校
校長通信
【学校ホームページアドレス】
№71
平成24年10月15日
www.kita9.ed.jp/takasu-j
「 どうせ無理一掃プロジェクト 」
校長 江 口
満
10月10日(水)
、PTA理事会を終え、体操服に着替えて家路に着いた。ジョギ
ングを終え、自宅に近付くと、虫たちの大合唱が聞こえた。ふと空を見上げた。満天
の星。北東の空に W 字の形をしたカシオペア座が見える。カシオペア座の外側の2本
線の交点と真ん中の星を結び、5倍に伸ばす。北極星。少し東に眼をやると、ひとき
わ明るく輝く星が見える。木星だ。そして、この広大な宇宙空間に、
「はやぶさ」が到
着した小惑星イトカワがある。私は、今日の午後、生徒の皆さんと鑑賞した映画「は
やぶさ~遥かなる帰還~」を思い返した。
平成22年6月13日深夜、日本の探査機「はやぶ
さ」が、7年にわたる小惑星の旅を終えた。私が彼の
活躍を初めて知ったのは、今から7年前の平成17年
11月のことだった。「『はやぶさ』が、鳥のハヤブサ
のように一瞬の着地という早業で小惑星イトカワの岩
石をキャッチ!人類に初めて小惑星のかけらをもたら
す見通しになった」と報道されたのだ。この「はやぶ
さ」は約3億キロ離れた長径540メートルの小さな
イトカワを目指し、延べ約20億キロを2年半かけて
飛行した。これは「東京から2万キロ離れたサンパウ
ロ上空を飛ぶ大きさ5ミリの虫を撃ち落とす精度」に
たとえられた。
一方のイトカワは、長さ50メートルもあるような
岩石がゴロゴロした複雑な地形のため、
「グランドキャ
ニオンにジェット機で着陸するようなものだ」と関係
者が頭を抱えるほど、着陸が難しい地形だそうだ。二
度の着陸後、燃料漏れによって姿勢が崩れ、地球と通
信できなくなり地球の帰還を3年間延期した。また、
イオンエンジンに異常が発生するなど、多くの困難を
乗り越え、いつしか「不死鳥」と呼ばれるようになっ
た。その奮闘ぶりは私たちに多くの感動を与え、
「夢を
実現しようと、情熱を持ち続ける。」「絶対にあきらめ
ないで挑戦をし続ける。
」ことの大切さを教えてくれた。
100万個以上あるといわれる小惑星は、私たちの
住む地球など惑星の「卵」と考えられている。今回、
「は
やぶさ」が持ち帰り、カプセルから見つかった微粒子。
その1500個以上の微粒子は、太陽系誕生の謎に迫
る貴重な手掛かりになるはずだ。
【上から順に】○9月23日若松区新人軟式野
球大会で見事優勝を果たした野球部。10月に
行われる新人市内大会、軟式野球連盟主催の
県大会での活躍が期待されます○9月29・30
日市新人陸上競技大会で自己ベストに挑んだ
陸上部○先生方も負けてはいない!10月11日
若松区中学校職員バレーボール大会で二島中
とフルセットの結果、見事優勝!○10月6日
若松区旧人駅伝競走大会で惜しくも準優勝。
市内大会で雪辱を果たす。1区エースの3年M
くんから2区1年Tくんへのタスキリレー。
本校は、昨年度、理科・科学技術に対する関心や学習意欲を高めるとともに、生徒
の「どうせ無理」という考え方を一掃させ、将来に対する夢や希望をもたせ、生徒自
らが自立していこうとする力を育てるため、「どうせ無理一掃プロジェクト」を立ち
上げた。本プロジェクトの特徴は、「宇宙開発」という同じテーマを持つ映画「はや
ぶさ」と講演会「どうせ無理を世の中から一掃したい!」を同時期に開催するという
ことだ。一つの中学校では日程や経費の面で開催が困難な事業。しかし、市内8校の
中学校(東郷中・向洋中・枝光台中。高見中・尾倉中・引野中・千代中・高須中)が
連携することによって、初めて実現することができた。なお、本プロジェクトは、北
九州市教育委員会「未来をひらく学校づくり支援事業(提案型)
」
、PTA,保護者の
皆様から多くの支援をいただいている。心から感謝申し上げます。
県大会出場おめでとう!
「この成功は、今まで諸先輩方が築き上げてきた科学技術のたまもの。最後
男子100mH2位2年Uくん・三段跳5位2年
まで献身的に貢献してくれたチームみんなにも感謝したい。」と、はやぶさプ Nくん・砲丸投3位2年Kくん・2年女子
ロジェクトを率いてこられた川口教授の会見を思い出す。私は、彼の言葉が、 100m5位Hさん・200m3位2年Hさん・10
本校の現状にも当てはまると思う。体育大会を終え、本校は、生徒、保護者の 0mH5位2年Hさん・4×100mR2位・1年M
さん・2年Hさん・Yさん・Hさん・Y
皆さんと新たなチーム「高須」を組み、進化の年を迎えているのかも知れない。 さん・Kさん。県大会での活躍を期待
しています。
「泥だらけの体育大会」
3年5組
Yさん
中学校最後の体育大会は天候が悪く、大変でしたが、一番忘れられない体育大会
になりました。天気予報では、降水確率が70%になっていて、
「水曜日に延期かな」
と思っていたので、予定通り始まった後も、少し不安でした。
不安は的中。小雨の中、競技が始まりました。変化リレーは、練習と同様に一位
でした。途中で3組に抜かれて焦りましたが、なんとか逆転したので嬉しかったで
す。次に、ムカデ競走。決勝戦がなくなって残念でしたが、みんなと気合い十分で
円陣を組んでいました。クラスで、クラスの男子女子別々で、学年の男子女子別々
で、グループで。円陣は、本来そんなにむやみやたらに組むものではないですが…。
とにかく一致団結!短時間であんなに円陣を組んだのは、後にも先
にもあの日だけでしょう。結局、5組がゴールテープを切ることは
ありませんでした。雨は止まず、グランドはどんどんびちゃびちゃ
の泥沼状態に。そんな中、女子のダンスと男子の組体操が行われま
した。特にエグザイルのダンスは、ジャンプを使った振り付けが多
かったので大変でした。男子も競技後は、体操服が茶色に染まって
いました。
「中断して、残りの競技を水曜日に回します。
」泥沼のグランドの
中に響いた校長先生の言葉に、みんなで反対しました。私も「ここ
までやってきたから、どうせなら最後まで続けたい」という思いが
ありました。みんなの声に応えていただいて、競技再開。みんな転
んで滑って、全員リレーを行いました。5組は5位。クラス番号通
りの順位で、中学校最後の体育大会の競技を終えました。
帰ってからは、クタクタでどっと疲れと筋肉痛が私をおそいまし
た…。でも、それと同時に、充実感でいっぱいになれました。今年
の体育大会も楽しかったです。
「黒板にあった優勝の文字」
3年2組
Mくん
前日のニュースでは、台風の影響で、雨が降るのが70%ぐらい
あったので、
「中止かなぁ~」と思ってベットに入りました。当日の
朝は、テントをはるために友達と朝早くに待ち合わせをして行くつ
もりだったので、6時30分頃に起きました。そしたら、雨は降っ
ておらず、お母さんが弁当を作っていたので、あるんだと確信しま
した。学校に行ってみると、親が場所取りのブルーシートがいっぱ
いありました。クラスに行くと、黒板に「優勝」と書いてあったの
で、気分が上がりました。開会式になると、あがっていた雨が降り
出しましたが、演技はありました。
(中略)
組体操は、一番長く練習をしてきたので、かける思いも他の競技
と比べて倍はいっていました。一人組、二人組もキレイに決まり、三人組のヨットでは練習でいっぱい失敗していたのに、本番
ではキレイにできました。問題のピラミッドでは、最後の一人が乗ってすぐ崩れたけど、その後のタワーが全部成功したのでめ
っちゃうれしかったです。退場の時、自分の中で一番良かったと思いました。最後の競技は、全員リレー。グランドは水たまり
だらけでした。自分は2回走りました。2回も反則をしてしまったけど、他のクラスも反則をしていたので、順位は下がらず、
3位。総合順位も3位で、3年間で初めてベスト3に入りました。今までで、一番おもしろく、思い出に残った体育大会でした。