2013年度 統計学I

平成 ¾ 年 ´¾¼½¿ 年µ 月 ¾ 日 ´月µ ¿ 時限施行
担当者名
大野由香子・新保一成・早見 均・藪 友良
統計学 Á
科目名
注意 問
½
から問
のすべてに答えなさい。 内に指定のない場合は
マークすること。数字で答える場合には先頭や最後の欄が
È¡
号で,
問
¾
¡
¸ È
早見
¡
は確率,
点,問
大野
¿
¿¼
¸
¡
¼分
試験時間
¼
マイナス
´
µ
かあるいは数字
を,選択肢がある場合は選択肢の数字 ´太字µ を
¼
の場合もありうるのですべての欄を埋めること。必要に応じて裏面の統計分布表を利用すること。記
Î Ö´¡µ¸ Î ´¡µ は分散を意味する。割合の推定値は Ô とも Ô
は期待値,
点,問
藪
¿¼
電卓のみ可
持込
¼
とも記す。´出題と配点:問
½
新保・早見
¿
点,
点µ
問 ½ ´¡µ 式 欄には問のすぐ下の式選択肢, ´¡µ 語句 欄には語句選択肢の番号 ´重複もありうるµ を記入,また ´¡µ
の欄には ´マイナスµ および ¼¸½¸¾¸
¸ の数字を記入して文章を完成させなさい。
½ となる確率が Ô ½ ¾,
¼ となる確率が ½ Ô ½ ¾ のベルヌイ事象の確率変数 を考える。 の
期待値は
¼ ´½µ で,分散は Î Ö´ µ ¼ ´¾µ ´¿µ である。このベルヌイ事象を Ò ½¼ 回独立に試行し
たとき,その和
È
Ò
ÒÔ
½
È
の期待値は
Ò
´ µ ,分散は Î Ö´
½
È
Ò
µ
½
´ µ ´ µ である。この
和の分布は二項分布に等しい。
平均 ,分散
¾
の標本 ´Ü½
の無限母集団から無作為抽出してサンプル・サイズ Ò
´ µ 式 によって標本平均を計算すると
が得られた。計算式
Ü
´ µ となる。
Ü
´Ü
½
È
Ò
¾
Ò
½
½
´
´
µ¾
È
の分散 Î Ö´ µ は
で同一の分布にしたがうので,標本平均
µ¾
¼µ
¾ であるか
Ü
È
È
´
µ¾
´½ µ 式
´½ µ 式 となる。した
µ
´½ µ
が成立する。標本平均
を基準化 ´標準化µ すると
Ô´½ µ ´½´ µ となる。サンプル・サイズ
を大きくしていくと, の分布は平均 ´期待値µ
のとき
がって,Ò
´ ½
´½¼µ ´½½µ º ´½¾µ となる。一般に Ò ½ ´ Ò
´ µ¾
µ¾ · Ò´ µ¾ が成立する。この両辺の期待値を計算すると,左辺は
½
´½¿µ 式 ¢ ´½ µ 式 ´順不同µ となる。無作為抽出した場合,それぞれの観察値 は ´½ µ 語句
ら,標本分散 ´不偏分散µË ¾ は計算式 ´ µ 式 を用いると値は ×¾
ȵ
µ
´½ µ 式
¾
½
¢
¾
Ò
´¾¼µ ,分散 ´¾½µ の ´¾¾µ 語句 分布に近づく。この性質は ´¾¿µ 語句 定理として知られている。
仮説を À¼ ,対立仮説を À½ とする仮説検定をおこなうとき,第 ¾ 種の過誤確率とは,仮説 À¼ が成立 ´¾ µ 語句
のに,À¼ を ´¾ µ 語句 してしまう確率である。
式 語句
½º
º
½º
½
Ò
½
È
Ò
½
独立
º 対数正規
¾º
½
Ò
È
Ò
¿º
½
º
¾º 標準偏差
º 標準正規
½
º
½
½
´
µ¾
º
º
¾
¿º 中心極限
º
È
Ò
Ò
º
º
採択
º している
二項
È
Ò
½
Ò
½
½
Ò
º
¼º
½
Ò
È
Ò
½
´
µ¾
Ô
棄却
¼º していない
問 ¾ 平均
¼ ,分散 ¾
½ の正規母集団を考えたときつぎの確率を求めよ。
´½µ この正規分布にしたがう確率変数 について È ¾
¼º ´¾ µ ´¾ µ ´¾ µ ´¾ µ 。
´¾µ この母集団からサンプル・サイズ Ò
で無作為抽出した標本の標本平均を とすると
È ¿½
¼º ´¿¼µ ´¿½µ ´¿¾µ ´¿¿µ 。注意µ ½ 桁目「¼」と小数点「º」つまり ¼º は省略している。
問 ¿ 政府は,中小企業金融円滑化法の適用期限が切れたため,別の支援策の効果を評価するためにつぎの社会実
験を考えているものとする。支援対象となる似たような属性をもつ企業について,対策なしのコントロール群
と新対策ありの処置群
をそれぞれランダムに ¾¼¼ 社ずつ抽出し,½ 年間で ½ 回でも決算処理を期限までに行うこ
とができなかった ´フェイルµ 企業数の割合を比較した ´Ò
合 Ô¼
¾¼¼,Ò
¾¼¼µ。グループ
の企業のフェイル割
は ¼º ´Ü
½¾¼ 社µ,グループ のフェイル割合 Ô¼ は ¼º ´Ü
¼ 社µ であった。以下の問いに答えなさい。
¼
¼
´½µ 一般に,問 ½ の ´¾¿µ 定理を適用すると,割合の差 Ô Ô の分布は平均 ´期待値µ ´¿ µ ½º ¼,¾º ½ ,¿ºÔ Ô ,
分散 ´¿ µ ½º ½,¾ºÔ ´½ Ô µ · Ô ´½ Ô µ,¿º
´½ Ô µ ¾¼¼ · Ô ´½ Ô µ ¾¼¼ の正規分布で近似できる。
´¾µ 帰無仮説 ´À¼ µ を Ô
Ô ,対立仮説 ´À½ µ を Ô
Ô
とし,両側検定を行うものとする。À¼ が成立する
と ´Ô
Ô
Ô µ,確率 Ô を
と のグループをプールしたときのフェイルの割合 Ô¼
´¿ µ º ´¿ µ で推定
Ô
し,これを分散の推定に利用できる。仮説 À¼ のもとでは,Ô¼
推定値は ´ ¼µ º ´ ½µ ´ ¾µ ´ ¿µ ´
¼
の平均 ´期待値µ は ´¿ µ º ´¿ µ で,分散の
Ô
µ となる。この仮説検定の有意水準 « を ½±としたときの棄却域は絶対値で
´ µ º ´ µ ´ µ ´ µ ´ µ ½º 以上,¾º 以下 となる ´有意水準は棄却域の大きさ,検定のサイズと同義と
を標準正規確率変数とすると È
¾
¼
を利用する。
するµ。À ÒØ
以上より,仮説 À¼ は棄却 ´ ¼µ ½º され¸ ¾º されず ,支援策効果は ´ ½µ ½º あった¸ ¾º なかった と結論づけら
れる。
´¿µ 少なくとも ¼º の確率で Ô¼ と Ô の差を ¼ ¼¾ 未満にする必要が生じたものとする。Ô¼ の分布は平均 Ô ,分散
´ ¾µ ½º½,¾ºÔ ´½ Ô µ,¿ºÔ ´½ Ô µ Ò の正規分布で近似できる。Ô¼ を標準化すると È Ô¼ Ô
¼ ¼¾
È
¬¬
¬¬
Ô
¼
Ô
Ô
´ ¾µ
¬¬
¬¬
½
È
¼ ¼¾
Ô
´ ¾µ
と書ける。ただし,Ô の値は事前にはわからないので,Ô¼ の
¼
¼ を利用して計算すると,Ò は ´ ¿µ ´ µ ´
分散が最大になる確率 Ô
µ ´
µ 以上であればよいことがわ
かる。
問
自社で開発した新型電気自動車の走行距離を測るため, ½ 回にわたり走行テストを行った。その結果,走
行距離の平均値 ´標本平均の値 ܵ は
¼ Ñ が得られた,母標準偏差 は ½¼ Ñ であることが知られている。
´½µ このとき,走行距離の平均 ´標本平均 µ の分布は,期待値 ´平均µ ,標準偏差
´ µ ´ µ ´ µ の正
規分布で近似できる。よって,走行距離の母平均 に関する ±の信頼区間は
´ ´ ¼µ ´ ½µ ´ ¾µ ´ ¿µ ´ µ ´ µ ´ µ ´ µ µ となる。
´¾µ ライバル社の走行距離は,母平均が
º Ñ である。自社の自動車がライバル社より走行距離が長いかどう
かを確かめたい。帰無仮説 À¼ :
,対立仮説 À½ :
と置いて,有意水準 ´棄却域の大きさ,サ
イズµ«
±の片側検定を行いなさい。このとき臨界値は
´ µ ´ µ ´ ¼µ ´ ½µ となる。したがって,仮説
À¼ を棄却 ´ ¾µ ½º できる¸ ¾º できない 。
À ÒØ
を標準正規確率変数とすると,È
Ê
´Þ ¼ µ
Þ
¼
½
½ Ô
Þ
¼
½
¾
¼
¾½
Þ
となる。
´Þ ¼ µ
¾
Þ
Ç Þ¼
Þ
Þ
の分布の値
¼º¼¼
¼º¼½
¼º¼¾
¼º¼¿
¼º¼
¼º ¼¼¼
¼º ¼ ¼
¼º ¼ ¼
¼º ½¾¼
¼º ½ ¼
¼º ½
¼º ¾¿
¼º ¾
¼º ¿½
¼º ¿
¼º½
¼º ¿
¼º
¿
¼º
¼º
½
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º¾
¼º
¼º
¿¾
¼º
¼º
½¼
¼º
¼º
¼º ¼¾
¼º ¼
¼º ½¼¿
¼º ½ ½
¼º¿
¼º ½
¼º ¾½
¼º ¾
¼º ¾ ¿
¼º ¿¿½
¼º ¿
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
¼º ¾
¼º
¼º
¼º
¼º
¿
½
½
¾
¼º¼
¼
´Þ µ
¼º¼
¼¼
¼º¼
¼º
¿
¼º¼
¿
¼
¼º
¼º
¾
¼º
¿
¼
¼º¼
¼º¼
½
¼
¼º
¿
½
¼º
¼º
¼º ¼½
¼º ¼
¼º ¼
¼º ½¾¿
¼º ½
¼º ½ ¼
¼º ¾¾
¼º ¾ ½
¼º ¿¾
¼º ¿
¼º ¿
¼º
¾¾
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¼
¼º
½½
¼º
¼º
¼º
¼º
¿
¼º
¼º
¼º
¾¿
¼º
½
¼º
½¼
¼º
¼º ¼¾¿
¼º ¼ ½
¼º ¼
¼º ½¼
¼º ½¿¿
¼º ¿½
¼º ¿ ¼
¼º ¿
¼º ¿
¼º
¼º
¼º
¾
¿
¿
¼º
¼º
¼
¾
¼º
¼º ½
¼º ½
¼º ¾½¾
¼º ¾¿
¼º ¾
¼º ¾
½º¼
¼º
½¿
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
½º½
¼º
¿
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
¾
¼º
¼º
¼
¼º
¼
¼º
½º¾
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
¾
¼º
¼º
¾
¼º
¼
¼º
¼º ¼½
½º¿
¼º ¼¿¾
¼º ¼
¼º ¼
¼º ¼ ¾
¼º ¼
¼º ½½
¼º ½¿½
¼º ½
¼º ½ ¾
¼º ½
½º
¼º ½ ¾
¼º ¾¼
¼º ¾¾¾
¼º ¾¿
¼º ¾ ½
¼º ¾
¼º ¾
¼º ¾ ¾
¼º ¿¼
¼º ¿½
½º
¼º ¿¿¾
¼º ¿
¼º ¿
¼º ¿ ¼
¼º ¿ ¾
¼º ¿
¼º
¼
¼º
½
¼º
¾
¼º
½º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¾
¼º
¿
¼º
½º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
½
¼º
¾
¼º
¿¿
½º
¼º
½
¼º
¼º
¼º
¼
½º
¼º
½¿
¼º
¾º¼
¼º
¾
¼º
¾º½
¼º
¾½
¼º
¾º¾
¼º
½
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¾º¿
¼º
¿
¼º
¼º
¼º
¼½
¼º
¼
¼º
¼
¼º
¼
¼º
½½
¼º
½¿
¼º
½
¾
¼º
¾
¼º
¾
¼º
¿½
¼º
¿¾
¼º
¿
¼º
¿
¾
¿
¿
½
¼º
¾
½
¿
¼º
¾
¼º
¼º
¿
¼º
¼º
¿¼
¼º
¾º
¼º
½
¼º
¾¼
¼º
¾¾
¼º
¾º
¼º
¿
¼º
¼
¼º
½
¼º
¾º
¼º
¾º
¾º
¾º
¼º
¿º¼
¼º
¿
¾
¼º
¿¾
½
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
¼º
¼¿
¼º
¼º
¼º
¿
¼
¼º
¿
¼º
¿
¿½
¿
¿
¼º
¼º
¾
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¿
¼
¼
¼º
½¼
¼º
¾½
¼º
¿¼
¼º
½
¼º
¼º
½¾
¼º
¼º
¼º
½
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
½
¼º
¾
¼º
¿
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
½
¼º
¾
¼º
¿
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¼º
¾
¼º
¼º
¾
¼º
¼º
¿
½
¼º
¼º
½
½
¼º
¼º
¼º
¼º
¼
¾
½
¼º
¼
¼º
¼