感動のおすそわけ~私の好きな一冊~ 感動のおすそわけ~私の好きな

感動のおすそわけ~私の好きな一冊~
感動のおすそわけ~私の好きな一冊~
2006 年 11 月 27 日
生涯学習室
皆さんがこれまでに出会った本で、他の方にもぜひ読んでいただきたいという一冊があ
りましたら、600字程度で紹介してください。
皆さんからいただいた「感動のおすそわけ~私の好きな一冊~」は、生涯学習室のホ
ームページに掲載させていただきます。
17. 感動のおすそわけ~私の好きな一冊~(最終回答)
2007 年 07 月 05 日
生涯学習室
子どもたちの「本離れ」「活字離れ」を憂う前に、私たち大人がもっともっと「本」を知るこ
とが大切です。
また、私たち大人がもっともっと「本」を読むことが大切です。
大人が楽しく「本」を読む姿こそが、子どもたちの読書意欲をかきたてる一番の方法で
はないでしょうか。
さあ、まず手始めに今回ご紹介いただいた一冊から読んでみませんか。
皆さまの心に残るすばらしい一冊をたくさんご紹介いただき、本当にありがとうござい
ました。
ご紹介いただいた”おすすめの一冊”につきましては、三重県教育委員会の HP
(http://www.pref.mie.jp/shogaku/HP/child-lb/child-lb.htm)にも、掲載をさせていただ
きました。
今後とも、読書推進にご理解ご協力をいただきますよう、よろしくお願いします。
16. 星の王子さま
2007 年 04 月 24 日
土岐
「大切なものは目に見えない」という言葉・・・いくつになっても忘れません。そして、この
「星の王子さま」は、小さいときに読んだままの人がいたら、大人になってからもう一度
読んでみてください。生き方につながる何かを見つけられるはずです。
15. ごんぎつね
2007 年 04 月 24 日
稲森剛
「ごんぎつね」は、新美南吉の創作童話で、私も小さいときに読んだ本です。ごんは、一
人ぼっちの子ぎつねで、しだのいっぱい繁った森の中に穴をほって住んでいました。い
たずら好きのごんは、夜でも昼でもあたりの村に出てきては、畑の芋を掘り散らかした
り、干してある菜種がらに火をつけたり、つるしてあるとんがらしをむしりとったりしてい
ました。
しかし、自分のいたずらが大変なことになってしまい・・・・
動物の恩返しみたいな物語はほかにもたくさんありますが、このお話はとてもせつなく、
優しい気持ちがこころいっぱいにあふれてきます。
1932年、児童雑誌「赤い鳥」1月号に初掲載され、1980年以降は小学4年生の国語
の教科書にも取り上げられています。
多くのみなさんのご家庭で、子どもたちとともに「ごんぎつね」という名作に親しんでいた
だきたいと思います。
14. 故郷/魯迅作
2007 年 04 月 23 日
森下
なんとなく毎日を過ごす中で、学生時代に読んだ本を本棚から探し出し読んでいます。
最近では「魯迅の故郷」がもっとも今の自分の生活にマッチしているような気がしまし
た。
みんな、毎日一生懸命時間に追われて生きているのですが
魯迅は、「故郷」の中で生きるということの厳しさや、人間の弱さなどをわかりやすく書い
ています。
そして、「故郷」という心の中にある目に見えない場所のような自分の居場所についても
考えさせられます。
感動して何度も何度も読み返しました。学生時代は感じなかった年齢に応じた感性が
自分の中で育っているのだなと実感した作品でした。
13. 「一夢庵風流記」
2007 年 04 月 23 日
漢
過去に週刊少年ジャンプで連載された「花の慶次-雲のかなたに-」の原作としてご存
知の方も多いのではないでしょうか。
戦国時代を駆け抜けた天下の傾奇者「前田慶次郎」の生き様を描いた作品です。
天下に名だたるいくさ人でありながら、当代一流の風流人でもあった慶次郎。本当に人
間として、男として、ものすごく魅力のある人物です。そして、この作品を読み終わった
後の爽快感がいいですね。こまかい説明は不要です。とにかく読んでみてください。
(作者の隆慶一郎先生(故人)の作品には、他にも「死ぬことと見つけたり」や「影武者
徳川家康」などの素晴らしい作品があります。こちらもぜひ!)
12. たくさんの「感動」をありがとうございます。
2007 年 04 月 09 日
生涯学習室
新しい年度になりました。引き続き皆さまからの「感動のおすそわけ」をお待ちしてお
りますので、よろしくお願いします。
最近読んだ本で私(生涯学習室担当)の心に残っている本は、重松清の「卒業」です。
この本にはさまざまな「卒業」が描かれていますが、なかでも「マユミのマーチ」はお勧
めです。大人(先生)の何気ない一言が子どもの「こころ」をこんなにも傷つけ、大人
(親)の優しい一言が子どもの「こころ」を立ち直らせてくれる、でも、親とはずっといっし
ょにいられるわけではない・・・。悲しくて、優しくて、そしてこれからの希望が垣間見える
ようなとてもいいお話です。
11. 赤毛のアン
2007 年 03 月 21 日
前田
こんにちは
立派な本が多い中、私の好きな本は「赤毛のアン」で少し恥ずかしいですが、投稿させ
ていただきます。小学校、中学校の頃、この本をよく読みました。私の人生にも大きく影
響を与えてくれた本だと思います。
社会人になって近所の英会話スクールへ行きました。その時にカナダ人の先生がテキ
ストを用意してくれました。それが「Anne of Green Gables」でした。英語ばかりだったの
で「緑屋根のアン」だと、そのままの意味で解釈していましたが、しばらくしてそれが「赤
毛のアン」だとすぐにわかりました。
その後、母親が本を読んでいたので何かとのぞいてみたら、これまた「赤毛のアン」でし
た。人生の中で何度もこの本が出てきてきました。母親と「いつか、この舞台へ行って
みたいね~。」と話しています。
10. 「姑獲鳥(うぶめ)の夏」 京極夏彦/作
2007 年 03 月 07 日
三重県立図書館 大石雄治
京極夏彦のデビュー作であるこの作品は、発売当時の新書版では430ページ、文庫
版に至っては630ページで厚さが3cm以上もある読み応え充分の推理小説です。
古本屋『京極堂』の主人であり、晴明神社の末社であろう神社の宮司、そして「憑物落
とし」でもある中禅寺秋彦は、妖怪が大好きな読書家です。
この通称『京極堂』は、複雑に絡み合った事柄や、生々しい人間関係を、鮮やかに整
理し、関係者一同と読者を“納得”させ、“憑物”を落としていきます。奇々怪々な出来事
も、必然と偶然の織りなす事象の一側面しか把握していない者にとっては「怪異」に思
われますが、全体を俯瞰して見る『京極堂』に言わせると、「この世には不思議なことな
ど何もない」のです。
続々と刊行されている『京極堂』シリーズの初めの一歩のこの作品で、『京極堂』を取
り巻く個性豊かな登場人物に出会うのも大きな楽しみになります。
9. 「はてしない物語」 ミヒャエル・エンデ/作
2007 年 02 月 02 日
三重県立図書館 後藤 睦
この本は、いじめられっこの少年が本屋から「はてしない物語」という本を盗んで、盗ん
だ本の中のファンタジーの世界に入りこんでいく物語です。
何の変哲もない少年が異世界では英雄となり望みを実現させていくのですが、その代
償として自分の記憶を失っていきます。そして、すべての記憶を失うと、自分が何者か
も分からないまま永遠に物語の中から抜け出せなくなるというのです。
私たちも現実の世界では、変身願望があり、何かを手に入れたいという欲求があります
が、それよりも、現実の自分を見つめることこそが大切なのだと認識させられます。
8. 『ルリユールおじさん』 いせ ひでこ/作
2007 年 01 月 31 日
三重県立図書館 上原里美
少女が大切に大切にしていた本が、ばらばらにこわれてしまいました。その本が製本職
人ルリユールおじさんの手で素敵に生まれ変わり、少女に喜びと、将来の夢を与えてく
れます。
本が製本されていく様子や、少女と老人の心の交流が、優しいタッチで描かれていま
す。少女のように、自分にとって大切な一冊はどの本だろう。その一冊に出会っていて
気づいていないのか、まだ出会えていないのか・・・。読んでいて、いろんな思いが生ま
れてくる一冊です。
「わたしも魔法の手をもてただろうか。」この言葉がじんわりと心に響いてきます。
7. 「おまえうまそうだな」 宮西達也
2007 年 01 月 31 日
三重県立図書館 林利美
宮西達也さんの絵本といえば、「おとうさんはウルトラマンシリーズ」と、この「ティラノ
サウルスシリーズ」が親しまれているようですが、みなさんは、もうお読みになったでしょ
うか。
この「おまえうまそうだな」は、ティラノサウルスシリーズの中でも、私がとりわけ大好き
な一冊です。
生まれたばかりのアンキロサウルスの赤ちゃんが、最初に出会った相手がなんとティ
ラノサウルス。ところが、思いがけない「かんちがい」から、赤ちゃんはティラノサウルス
を自分の「おとうさん」だと思いこんでしまいます。
おかしくってちょっぴりせつない物語が、ユーモラスで味わい深い絵とぴったり調和し
ています。
大人も子どもも、絵本好きな人もそうでない人も、ぜひ一度、手にとって読んでみてく
ださい。
6. 「火のくつと風のサンダル」ウルズラ・ウェルフェル/作
三重県立図書館 塚田幸子
背が低くて太めという自分の体形に悩む男の子が、大好きな
お父さんと旅に出て、日常を離れた世界を体験することで成
長し、やがてコンプレックスをも克服していく様子を描いた
2007 年 01 月 30 日
物語です。著者のウェルフェルはドイツの児童文学作家で、
この作品は 1961 年に書かれたものですが、40 年以上経た今
でも色あせない魅力があります。
お父さんが読み聞かせをされるのにもおすすめの1冊です。
5. 感動のおすそわけ、ありがとうございます。
2007 年 01 月 23 日
生涯学習室
県内の多くの小・中・高等学校では、全校一斉読書に取り組んでいます。たとえ少し
の時間であっても、「毎日本を読む」ことはすばらしいことだと思います。
長編を毎日少しずつ読む、絵本を毎日一冊ずつ読む、新聞のコラムを毎日読む、子
どもに本を読んであげる、みなさんのできるかたちで「活字」にふれ、「感動」してみませ
んか。
生涯学習室のホームページにもいくつかの「感動のおすそわけ」を紹介していますの
で、参考にしてください。
4. 壬生義士伝
ブヒ
知らない新撰組に出会いました。とにかく泣けました。
2007 年 01 月 19 日
3. 私の好きな川端康成の雪国の小説をよんで
2007 年 01 月 12 日
稲森 剛
私は川端康成の書籍を愛好している。
最近、近代科学の発達で京都議定書にも廃棄物の削減がかかれています。20年後は
海水又南極大陸にも大きな変化が訪れるものと思います。これも気候の関係が左右す
るのでしょう。
日常生活に影響を及ぼすことで一番苦痛なのは家庭内二酸化炭素の削減やあらゆる
分野の諸設備工場の空調設備の調節と管理が大変になることである。温暖化防止の
一環である。
「雪国」は半世紀前の小説であり、自然感溢れる風景であり、優雅な情景である。これ
が本来の姿である。
人間の生活が便利になればなるほど都合が悪くなるのが現在の姿である。複雑な問題
であると思う。
一日も早く人間生活が自然で安全安心で心豊で生き甲斐いのある生活を送りたいもの
だとおもいます。
2. バムとケロの日曜日
shitateya
しばらく前、嫁さんが松阪の市立図書館で、
良く出来た本を借りてきた。
島田ゆか著「バムとケロの日曜日」である。
まずもって、うまい。
キャラクターみんなの表情が、非常にいい。
ちょっとお茶目なところもいい感じです。
小1のうちの息子が、もう1回読め読めと良くせがむ。
いつの間にか、最近島田さんの本が、増えてきた。
細かい部分まで、しっかり書き込まれている
大人も子供も楽しめる絵本は、いいものである。
2006 年 12 月 31 日
バムとケロの日曜日
http://www.bamkero.com/books/bk_flm.html
島田ゆか
http://www.bamkero.com/index.html
最近こんなサイトを発見したのですが、しっかり絵を
書き込まれた本は、北欧の本に多いのでしょうか。
ご参考になればと思います。
北欧文学翻訳 菱木晃子
http://www.hishiki.all-hp.com/index.html
1. 大学時代と『恋愛論』
2006 年 12 月 13 日
尾鷲市立図書館 梅本 久美子
初めて橋本治と出会ったのは、大学に近いスーパーの書籍コーナーで、『恋愛論』を
手に取ったときでした。「恋愛なんて論ずるものじゃなくてするものよ」というスレた考え
は当時なく、恋に恋するうぶな20歳前後の田舎の大学生だった私は、一冊で目からウ
ロコがおちたような、ヘレン・ケラーが「ウォーター!」とさけんだようなショックを受けま
した。内容もさることながら、その理屈の通し方、理論の構築に酒に酔ったように夢中に
なりました。
その後、『桃尻娘』シリーズ、『シンデレラボーイ シンデレラガール』など、立て続けに
読み、とてつもなく大きな影響を受ける事になりました。昔はどうかしれませんが、70年
代生まれの私の20代前半は、まだまだ人格も未発達で、大学という閉ざされた空間に
身を置いて、不安定な心をもてあましていたのです。
「大学は、勉強するところじゃなくて、遊ぶところだ」という説も有力にあります。しか
し、不器用で生真面目なところがあった私は、私なりに勉強していたと思います。大学
内ではなく、その外側、本の中で。先生は橋本治。講義とは違い、マンツーマンな贅沢
さが味わえるのも、本の魅力です。
大学を卒業してもう10年以上経ちますが、疾風怒濤とも表される年頃を支えてくれた
橋本氏には、今でも頭が上がりません。新刊が出ると思わず手にしてしまうのです。