平成25年度 富木島中学校 現職教育について テーマ 「生徒が理解できる、考えることができる、 表現できる授業の創造」 「生徒がより意欲的に家庭学習や毎時の 授業に取り組むための学習サポート」 理解 考える 表現 学習サポート 分かった! 1 <目次> ①富木島中の現状と現職教育の目標 ②現職教育に取り組むメリット ③現職の柱になる方法 (1)学習規律の確立 (2)授業力向上(板書・発問計画・評価) ・指導案の書き方 (3)学習サポート ・点検の方法 ④今後の予定 ・1人1授業・参加型授業研究会 26 富木島中学校 本年度重点努力目標 「学校教育の基本が授業にあることを肝に銘じ、 規律ある授業の継続と学習習慣の定着に努める。 その前提として生徒の学習の土台づくりと 教職員の授業力向上に重点を置く。」 実際面 ①学力向上 ・学習の土台づくり=教科書の音読・ノートづくり <採点で評価> ・未到達生徒の学力向上=国数英のTT授業・補習 ②授業力向上 ・発問計画=指導細案・板書計画(ノートづくり) ・参加型授業研究会方式を推進・名大等専門家の支援 2 構想図 『富木島中スタンダード』の確立 ①教師の授業力向上 ②丁寧な学習サポートの継続により、基礎基本の定着 ①参加型授業研究会 ②1人1授業 ③毎日の授業の積み重ね ④発問を記載した指導細案 ①見本・模範と基準を事前に 明示し、評価との連動 ②良いものは認め、悪いもの への徹底した対応 ③評価の継続 ①板書計画の検討 ②発問の吟味 ③ねらいと評価の整合性 ①ノートの充実 ②提出物の充実 ③家庭学習の充実 3 <現職に取り組むメリット> 生徒の実態の変容 平成22年 学力テスト 偏差値 49.6 (知能偏差値:52.1) 平成23年 学力テスト 偏差値 53.3 (知能偏差値:52.3) (知多の平均:52.0) 知識理解は成長 課題は思考力 学力向上のために・・・ ①現職教育 プリント型→ノート型 ②個に忚じた指導 学習カード ③家庭学習の充実 自主勉強ノート 3 <現職に取り組むメリット> 3 生徒の実態 ・5行の感想を書くの がやっとの生徒 ・ただ板書だけ書く ・ノートの横の板書を 書く欄を自分でまとめ るようになる。びっしり まとめる ・自分は書けるように なったという感想。 学力向上のために・・・ ①現職教育 ノート指導にこだわり 書かせることを指導 ②丁寧な評価の継続 生徒からの信頼感 学習規律の構築 <授業規律の確立> ①時間(予鈴前着席の厳守) ・チャイムがなった時点で用意が机上に出 ていること ・先に教室へ行く ②忘れ物 (チェック・正直に申し出る雰囲気) ③学習環境(机椅子・教室の環境) ④授業妨害は許さない 26 <授業規律の確立> ⑤ けじめ・メリハリのある授業 態度(書く、考える、聴く、答える) ⑥目標をゴールを示し、よけ れば認め、悪ければ指導の繰 り返し 徹底・譲らない姿勢 継続は力なり 27 <授業規律の確立> 1.授業について(ここ1週間を反省して) ①予鈴が鳴る前に授業の教室に行っている。 ②チャイムが鳴った時点で、生徒は授業に必要な用具のみ が机上に出ている。 ③教室環境の整備に取り組んでいる。 ④忘れ物について点検し、注意を呼びかけている。 ⑤授業のタイトルは中心発問を反映した、授業の目標を表 している。 ⑥話を聞くときは聞く、書くときは書く、話すとき話すといった ようにメリハリのある授業を展開している。 ⑦授業中に生徒は私語をしていない。 ⑧名札などの服装などをきちんとさせている。 ⑨板書計画を立ててから授業に臨んでいる。 ⑩誤字脱字のない、生徒が読みやすい字の大きさの板書で 26 ある。 <授業規律の確立> ⑪チョークの色分けを効果的に使っている。 ⑫時系列に沿った板書になっている。 ⑬1時間の授業内容が、板書から読み取ることができる。 ⑭生徒は板書をきちんと写し、自分の工夫や復習を書き加 えて、オリジナルノートを作っている。 ⑮目標を示し、よければ認めている。 ⑯中心発問は生徒の反忚を予想して考えている。 ⑰中心発問は語尾にも意識し、生徒が目指すゴールを示す 内容になっている。 ⑱授業の終末は、中心発問に呼忚した内容になっている。 ⑲定期的にノートなど評価し、生徒が達成感を味わえる工夫 をしている。 ⑳1時間の授業を振り返らせ、授業の内容を想起させる時 間を作っている。 26 <授業改善① ~板書計画~> 教師が目指す具体的な内容を指導案に明示し、 授業を通して ねらいを達成できているかの検証を行う。 POINT ① どこに向かうのか=ゴールを示す ねらい=目指す授業の到達目標 評価の規準 板書のタイトル 4 <授業改善① CAUTION ~板書計画~> ユニバーサルデザインの指導 ①タイトルの文末は、「~なろう」とする。 (EX) ×タンポポ ×p12~ ×タンポポについて △セイヨウタンポポとニホンタンポポの違いを 考えよう。 ○セイヨウタンポポとニホンタンポポの違いを 考え、説明できるようになろう。 何が本時に目指すべき目標(ゴール) なのかはっきりさせる 5 <授業改善① CAUTION ~板書計画~> ユニバーサルデザインの指導 ②時系列に沿った板書(構成・位置・順番) 1時間後に授業内容が、板書を見れば一目で わかるような状態にする。 ③チョークの色分け (EX) 重要度で色分けをする 赤>黄>白 ④字の大きさ・丁寧さ・・・生徒が見やすい板書 誤字脱字はあってはならない。 6 <授業改善② POINT ② ~発問の吟味~> ねらいに迫る中心発問を考える! NO YES ねらいに迫れているか考える 生徒の反忚を予想する 発問を考える 生徒の実態 ねらい 7 <授業改善② ~発問の吟味~> CAUTION 発問は文字が少し変わるだけで意味が変わる。 (EX)・圧力について考えてみよう。 ・圧力の計算をしよう。 ・レンガのふれあう面積の違いにおける 圧力の違いを計算しよう。 ・スポンジのへこみ方の違いの理由を考えよう。 何が目標か、ねらいか、を考える 思わず「う~ん」と考えるような発問を考える 8 <授業改善③ ~ねらいと評価の整合性~> 授業後に何が理解できたか、表現できるか、を確認する。 目標 ①板書やノートを振り返ること を通した基礎基本の定着 (知識理解の定着) ②教師とのやり取り(朱書き) を通した学習意欲の向上 ③先を見通した学習 振り返りの時間は、 生徒の振り返りと 教師自身の 授業の振り返りになる。 9 授業のねらいから最後のまとめまでが 一貫して目標に向かうために・・・ ねらいと発 問の吟味 板書計画 生徒の反応まで考えた指導案 を書こう!!!!! 10 【指導案を立てる際に 重点的に意識すること】 ○教師の発問を記述する。 (中心発問は二重線で囲む) ○評価規準を具体的にし、 本時のねらいと評価の整合性を図る。 ○板書計画を重視し、記述する。 (授業後、写真を撮って、自分自身の 振り返りに使いましょう。) 11 指導案の書き方 その① 5 5 5 ●今までの「単元の構想」→「単元 の計画」に変更しました。 ●従来の知多カリの流れで,該当す る時間のみ(本時)を付け加える。 ●「道徳」では「資料について」を加 える。 ●知多教育事務所ホームページ より最新版をダウンロードしてく ださい。 ●「教科」では,「数学」「理科」 「技術・家庭」を中心に新学習 指導要領の一部先行実施の教 科は特に注意をしてください。 ●「道徳」では「主題設定の理由」 に変えて,「(1)ねらいとする価 値について」「(2)生徒の実態」 を記入する。 12 指導案の書き方 その② 考えることができる・表現する ●「道徳」では「目標」の部分 が「ねらい」となる 授業のねらいを達成するための工 夫や考え方を具体的な取り組みを 例として、記述する。 この内容と中心発問が活きていく ような、指導案の展開を考える。 13 指導案の書き方 その③ 個(抽出生徒)を通して、全体をみる。 14 指導案の書き方 その④ 「授業のねらい」と「中心発問」 の関係をもう一度精査する。 「授業のねらい」は板書のタイト ル・テーマにもつながる。 どんな表現にするかも大切。 中心発問 「道徳」だけではなく、教 科においても中心発問 は、二重線で囲む。 「ねらい」「中心発問」 「評価規準」の整合性 を考える。 15 指導案の書き方 その⑤ 16 <部会について> 教科部会・道徳、学活、総合部会 に分ける 指導案の書き方を学ぶ機会とする 教科部会 道徳 学活 総合 特に少経験者は、道徳・学活・総合の指導案を 立てた経験が乏しいので(私もですが) 勉強しましょう。 17 「生徒がより意欲的に家庭学習や毎時の 授業に取り組むための学習サポート」 23年度の現職 プリント学習からの脱却・5教科全教科でのノート指導 24年度の現職 評価をきちんとつける。 何に対する評価なのか。事前に必ず示す。どこをみて、 どうすればよい評価になるのかまで、良い例を示す。 4(5)観点に照らし合わせ評価をどんどんつける。 (1ページに複数の観点の評価があってよい) 関心意欲のためのノート指導ではなく、技能や思考など 各教科の実態に合わせて評価する。 ノート指導における富木島中スタンダードの確立18 「生徒がより意欲的に家庭学習や毎時の 授業に取り組むための学習サポート」 重点目標 ①ノートの充実→一冊の参考書・オリジナルノートを作る。 ②提出物の充実 ③毎日の家庭学習の充実 意欲を高める工夫 ①見本と基準を事前に明示し、評価との連動が大切 (継続すること・悪ければ改善策を示すことが大切) ②良いものは認め、悪いものへの徹底した対忚 ③評価を継続して行うことが大切 徹底して続けること。答え写し、やり方の明示がない等 のものはやり直させる。良いものは評価する。その継続。19 授業用ノート使用のルール(理科の場合) ノート使用のルール(3学年とも共通化→3年間の継続) A4サイズ ノートを1/3に区分 ①日付をきちんと書く。 ②タイトルを書く。 (目標としてふさわしい文章→ 発問にも繋がる) ③板書が誤字脱字なく、記入できているか。 ④実験時などの必要な資料が添付できているか。 ⑤右側のスペースは、授業の予習や復習、授業時 のメモなどを記入ずる。 定期的なノート点検&評価 数値化し累積することによって、評価の明確化、生 徒のやる気・学力向上を目指す。 20 授業用ノート(西村理科の場合) 授業時の教師の説明や 解説・自学自習・復習の 欄。ノート評価の際にこ こがきちんとできていな いとAはつかない。 日付 授業で使 用したプリ ント等は 添付する 21 授業用ノートの評価(理科の場合) 5段階の5・・・メモだけでなく、予習や復習もして家庭で の学習の跡がきちんと見られる 5段階の4・・・右側のスペースに授業時のメモがある。 5段階の3・・・普通に日付と板書を記入してある(色分け しながら) 5段階の2・・・板書に誤字脱字があったり、抜けている箇 所がある 5段階の1・・・板書が書かれていない、極端に誤字脱字 が多い。プリント等必要なものが貼られて いない。 ×出せば点数 → 出した内容に踏み込んで点数をつける 何を評価するのか決めて、事前に示す 富木島中教師のステップアップにつながる 22 家庭学習例(セミナー)西村学級の場合 生徒A 1学期単元36位→最高4位 ガスバーナーの使い方 を自分なりにもう一度 まとめ直している。 操作方法の間違えやす い方法のポイントの部 分をまとめ直している。 図に分類分けの方法を 書き込んでいる。 23 家庭学習例(セミナー)西村学級の場合 生徒B 1学期単元60位→最高16位 漢字の練習を繰り返し行っ ている。言葉の意味を調べ て図を用いて解説しながら 説明している。 その言葉が指し示すものは 何か、矢印を用いて説明し ている。 どうしてその解答は間違って いるか、解説が書き加えて ある。 24 家庭学習例(セミナー)西村学級の場合 生徒C 1学期単元45位→最高17位 付箋やメ モ用紙 を貼り付 け、そこ に解説 や解答 までの 方法・理 由、深め る知識を 書く。 5段階評価 Excellrent Wonderful Great 提出しただけ 未提出 の計5段階評価。 提出しただけや未提出生 徒についてはきちんとや らせる。毎日の家庭学習 で、コツコツ頑張る習慣 ができるとテスト前などに も繋がる。また、がんばっ た生徒を褒めることが、 周りの生徒の動機付け 25 や意欲にも繋がる。 <参加型授業研究会とは・・・> 28 <参加型授業研究会とは・・・> 28 <参加型授業研究会とは・・・> 28 <参加型授業研究会とは・・・> 28 <参加型授業研究会とは・・・> 28 <現職教育の年間計画> 4/ 8(月) 現職教育1回目(研究方法・方針) 6/ ( ) 参加型授業研究会(西村) 6/26(水) 東海武豊初任者研修会(鈴木) ・・・・・ 現職研究会 ・・・・・ 夏期研修会 9/24(火) 学校訪問(参加型授業研究会) 山岡先生(国語) 里先生(道徳) 11/ ( ) 現職教育(参加型授業研究会) 成田先生(美術) 1/ ( ) 現職教育 名古屋大学の柴田先生をお招きする。 28 <現職教育からのお願い> 1人1授業を行います。 6月から2月までの間で、前項にお名前がなかっ た先生は1人1回は、授業公開をしていただきま すので、いつごろに、何の教科で、どんな内容の 授業を行うか、教えてください。 計画的に授業公開の日程を考えていただけると ありがたいです。 お忙しい中、恐縮ですが、 4月26日(金)までに 西村までお伝えください。 お願いします。 29 構想図 『富木島中スタンダード』の確立 ①教師の授業力向上 ②丁寧な学習サポートの継続により、基礎基本の定着 ①参加型授業研究会 ②1人1授業 ③毎日の授業の積み重ね ④発問を記載した指導細案 ①見本・模範と基準を事前に 明示し、評価との連動 ②良いものは認め、悪いもの への徹底した対応 ③評価の継続 ①板書計画の検討 ②発問の吟味 ③ねらいと評価の整合性 ①ノートの充実 ②提出物の充実 ③家庭学習の充実 30
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