「生徒による授業アンケート」の集計結果等について(3学年)

平成27年10月9日
3学年生徒・保護者様
神奈川県立厚木北高等学校 校 長 額 田 豊 一 平成27年度 第1回「生徒による授業アンケート」の集計結果等について
時下、保護者の皆様には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、このたび「生徒による授業アンケート」を実施し、貴重なデータを得ることができました。現在、その集計結果を受け、各教
科で分析するとともに授業改善への手立てを検討し、研究授業を実施するなど授業の質を今まで以上に高める取組みを進めて
おります。
つきましては、各教科における集計分析結果及び授業改善への取組みの概要をご覧いただき、ご質問・ご意見等、お気づきの
点がございましたら、ご連絡くださいますようお願いいたします。
(厚木北高校 副校長 046-241-8002)
1.アンケートの実施日
平成27年7月16日(木)
2.各教科の集計分析・授業改善(概略)
国語
集計分析 生徒の取り組み状況として、「意欲的に学習に取り組む」姿勢は見られたが、「わかろうとす
る努力」については評価が低かった。指示されたことは熱心に取り組むが、その先へ向かう
もう一歩が不足しているかもしれない。「きめ細かい指導」「理解にあわせた授業」の項目も
高評価であるが、「理解できたか」「授業の進め方」「生徒主体の授業の工夫」については、
改善が必要である。
授業改善 現代文では読解だけでなく、話し合いや発表など自己表現する場を設ける必要がある。作文
やスピーチなど、社会で求められているコミュニケーション能力を育む教育を積極的に取り入
れなければならない。また、引き続き読解力の向上を目指し、心情理解の練習に加え、その
背景となる漢字や語句の意味など基礎知識を小テスト等を利用して充実させたい。
古典では、重要古語・古典文法・漢文句法などの基本事項を繰り返し徹底させ、基礎力の定
着と向上を図る。ただ、知識の詰め込みだけでは生徒の関心を引くことはできないので、古
典常識や歴史背景を伝えることでイメージを膨らませ、教材そのものへの興味を喚起させて
いく。
社会
集計分析 各科目で70%~80%の生徒が項目3・4を選択をしている。その中で生徒自身の取組状況の
「わかろうとする努力」の項目が低い評価になっている。政治経済では授業の充実感の項目
の評価が低くなっていた。
授業改善 充実感やわかろうとする努力を高めるために、小テストなどを定期的に行い現時点での理解
度を把握する試みが重要であると考えられる。また、グループワークや調べ学習などの生徒
主体の活動を増やしていくことで、生徒の授業に対する充実感を高めていきたい。
数学
集計分析 各科目ともに、学習内容が多く、専門性も高いため、授業内容に対する生徒の評価が高かっ
た。実際、授業内容の項目で3・4の評価が80%以上であり、その他の項目も約80%で3・4の
評価が得られている。ただ、学習内容が多く専門性が高いという点から、生徒主体に授業を
展開したり、生徒自ら分かろうとする意識が低くなりがちなので、その点を工夫しながら授業
をできるかが課題である。
授業改善 全体的に、生徒の満足度は高いが、理解度に差が見受けられる。小テストを用いて細かく理
解度を計り、家庭でも振り返って学習できるようプリントを用い、時には放課後の時間を用い
て、個別対応で理解度の差が出ないよう工夫していく必要がある。また、授業も生徒が主体
的に取り組めるような、授業展開の工夫も必要である。
理科
集計分析 ほぼ各項目で70~80%の生徒が3・4の評価である。特に、生徒自身の取組状況に関しては
90%の生徒が意欲的に取り組んでおり、学習内容が多く、専門性が高いため、わかろうとす
る努力をし、興味関心を持ってきていることが伺える。
授業改善 生徒が意欲を持って授業に取り組んでいる様子が伺えるので、生徒主体の授業を工夫し
て、理解度に合わせた授業をしていく必要がある。また、基礎・基本を大切にし、丁寧でわか
りやすい説明となるよう、実験や教材に工夫を加えることも必要である。
体育
集計分析 体育においては、全項目において90%以上の生徒が「3」「4」の評価であり、平均すると95%
を超えている評価であり、とても高い満足度を得ている。全体的に取り組み状況は良好であ
るが、選択種目により人数の差があり、施設の有効利用がさらに要求される。
授業改善 自分がやりたい球技種目を選択する授業であるため、生徒の取り組みは積極的であるが、
現状に甘んじることなく工夫し改善していく。男女共習で行なっているので、男女の体力差を
うめる工夫を行っているが、まだ十分な状況とは言えない。より一層研究を重ねて行く必要
性を感じる。また、生徒達が準備や片付けなども含めた授業全体を、自分達で積極的に形
成していくような道筋をつけていきたいと考える。
英語
家庭
集計分析 「コミュニケーション英語Ⅲ」では、すべての質問項目で「当てはまる」、「やや当てはまる」と
いう評価が80%を超えていたが、「発展英作文」では、80%をやや下回る項目がいくつかあっ
た。約23%の生徒が「授業の進め方」に満足していないという結果になったが、両科目とも9
割以上の生徒が授業には「意欲的に取り組んでいる」ということがわかった。また、「コミュニ
ケーションⅢ」では、約89%、「発展英作文」では、約85%の生徒が「理解・興味が深まった」
と答えていた。
授業改善 生徒の理解度をさらに高める工夫を考えていきたい。現在「コミュニケーション英語Ⅲ」の授
業では習熟度別授業を実施しているが、「発展」、「標準」に分かれたクラスの中でも、生徒一
人ひとりの理解度には差がある。そこで、授業内の小テストやプリントなどの教材、発問等を
通じて、生徒の理解度を確認する機会を度々設け、生徒の理解度に応じた授業を展開して
いきたい。また、ただ教わるだけでく、生徒が自ら積極的に学ぶことができるような授業改善
を行っていきたい。
集計分析 約90%近くの生徒が授業内容・指導方法とも3・4を選んでおり、おおむね良好な評価を得た
と判断している。ただ、昨年と異なり2時間続きの授業ではないので作業内容も短くなってし
まうため、馴染みのない言葉や内容では理解しにくいと感じている生徒もいた。
授業改善 何を理解してほしいのかの目的を明確にし、生徒が興味を持って取り組める授業を展開して
いきたい。また、授業内容は詰め込み過ぎず、生徒が主体的にしっかり考えられる教材を準
備したい。「見てわかる教材づくり」は今後も工夫を続けなければいけない。
2学年 科目名
平成27年度 第1回 生徒による授業アンケート結果グラフ (3学年)
アンケート項目
授業内容
1.教材が工夫され取り組みやすい
2.興味関心がもてる
3.授業が理解できている
4.以前と比べて達成感がある
5.理解度に合わせた授業
6.チャイムと同時の授業
7.話し合いや発表をする機会がある
指導方法
8.生徒の発言や反応を大事にしている
9.説明が丁寧で分かりやすい
2
3
4
凡例
4 あてはまる
10.板書が見やすく話も聞き取りやすい
11.きめ細かい指導
12.公平に接している
自分自身の取組状況
13.私は、わかる努力をしている
14.予習・復習をしている
15.私は、意欲的に取り組んでいる
16.授業中のマナーを守っている
17.私は、理解・興味が深まった
5
6
7
3 どちらかといえばあてはまる
2 どちらかといえばあてはまらない
1 あてはまらない
8
9
10
11
12
13
14
平成27年度 第1回 生徒による授業アンケート結果グラフ (3学年)