手賀沼 2010(平成 22)年 12 月 20 日 マシジミ・ガシャモクだより No.64 ☆ 手賀沼水環境保全協議会による ミニ手賀沼でのザリガニ駆除 手賀沼水環境保全協議会の水生植物再生事業の一環として、2010(平成 22)年 8 月 1 日、手 賀沼親水広場のミニ手賀沼において「水生動物調べ」の企画が実施された。実質的には植栽した 沈水植物を食害し異常増殖しているアメリカザリガニ駆除作業と化した。 作業に向けて水位を低下させたミニ手賀沼には、親子づれで参加してくれた多くの市民がタモ網をもって入りアメリカザリガ ニ捕獲を実施した。参加者の尽力により約 2 時間の捕獲作業により 20 Lバケツに 2 杯となる大量のアメリカザリガニやウシガ エルのオタマジャクシなどを捕獲することができた。 (2010.8.1) 目次 手賀沼水環境保全協議会による ミニ手賀沼でのザリガニ駆除 1-2 日本経済新聞に石戸孝行顧問の マシジミ記事が掲載される 3 我孫子市高野山新田の植生帯に 柏市立中原小学校の学校 設置した鉢の引き上げ確認 「印旛沼の水草・今と昔」展 手賀川ガシャモク実験池 -1- 4 ビオトープ支援 6-7 5 自然観察会「印旛沼水生植物再生 6 の現場を歩く」 8 ☆ 手賀沼水環境保全協議会によるミニ手賀沼への沈水植物植栽 (つづき) -2- ☆ 日本経済新聞に石戸孝行顧問のマシジミ記事が掲載される -3- ☆ 我孫子市高野山新田の植生帯に設置した鉢の引き上げ確認 高野山新田に試験植栽した沈水植物の素焼き鉢を 2010 年 9 月 20 日(月・祝)に引き上げ確認した。 入れておいた苗は鉢の土が洗い流されたせいでしょ うか、 根茎まで全部なくなってしまっていた。代りに、 同じ場所にガシャモク、ササバモ、セキショウモ、エ ビモ、ホザキノフサモを直植えしてみたが、さてどう なるでしょうか。 (青木保雄) -4- ☆「印旛沼の水草・今と昔」展 印西市印旛歴史民俗資料館(印西市岩戸)にて、「印 旛沼の水草・今と昔」展が開催された。NPO いんばの 皆さんが故笠井貞夫先生の印旛沼に関する膨大な資料を 元に企画したもの。貴重な資料、活動の足跡などがわか りやすく展示された。 -5- 林 紀男 ☆ 手賀川ガシャモク実験池 鈴木 健弘 数少ない実働メンバーの全員参加 + 若い大学院生 1 名で実験池の装置を整備しました。 現状、主人のいなくなったザリガニネットが 5-6 セッ ト水に沈んでいましたが、その中から壊れていないのを 選んで植木鉢つり下げ方式のテスト装置を組み立てまし た。 いちいち半日かけてうるさいポンプを回さなくても、 長靴のままで蓋を開けて観察できるようにしたもの。 使わなくなったネットは解体して、踏み台を組み立て ました。まだ少し部材が残っているので止水栓をセット するためのはしごを作る予定でいます。ネットの解体に は若い石井君が大活躍してくれました。 下記のブログにも紹介しました。 http://blogs.yahoo.co.jp/suzukit1234/62173858.html 泥だらけの作業だったので写真の数は少ないです。 縦横高さ 1m のネットの中には三つの植木鉢を入れま した。今後は 1-2 ヶ月ごとに引き上げてチェックして いけば良いかと思います。 目的は、数年後に枯れて黒くなって消えてしまうのか どうか、の確認です。 2m 深さの再生池でも最後は黒くどろどろになって無 くなってしまいました。そうなる前には大きく育ったガ シャモクの間に潜んでいるザリガニをバケツに何杯も捕 獲して、賞味したこともありました。 その時何本か連れて帰ったのが現在フィッシングセン ターで育っているガシャモクの先祖かと思います。 再生池を埋め立てて現在の実験池にして貰ってからも 2 年間は大きく元気に育ちましたが 3 (4) 年目には同じ ように黒くなって溶けて無くなってしまいました。 それをもう一度再現したらもうあきらめようと言うこ とです。 ミニ手賀沼に植え込んだガシャモクも、三日目あたり に姿を消したそうです。 植えて三日目あたりまでは浮いたのが見えたけど、そ れも見えなくなって今では何にも見えない状態です。 ナマズを入れれば、ザリガニが少なくなる可能性ありと か、どれほどの効果があるか期待することにします。 知恵を出せば何とかなるはずと言われてますが、果たし てどうなりますか・・・・。 ☆ 柏市立中原小学校の学校ビオトープ支援 2010 年 10 月 8 日、逆井さんに中原小学校まで来て いただいて、校長先生にいろいろアドバイスをしていた だきました。 コウホネがありましたが、持ち込んだものではなく生 えてきたとのことでしたが、鈴木さんが持って行ったも のですか ? ガシャモクやササバモやフサジュンサイ、セキショウ モの花が咲いて結実していました。 ビオトープを作るために、実行委員会で、昨年一年か けてどのようにするかを話し合ってから造ったというこ とでした。 ビオトープを知っている方がメンバーにいなかったと いうことでしょうか。 鈴木さんの助言があって、校長先生がこの夏頑張って、 杭を下げて土をとり、岸辺をなだらかにしたとのことで した。 校長先生は、前回うかがった時も「何とかこのビオトー プを成功させたい」と言っていましたが、この夏は毎日 手入れに通ったそうです。 逆井さんも池の周囲についてもアドバイスを丁寧にさ れていました。 (竹中 真里子) -6- <中原小学校の学校ビオトープ支援 つづき> 誰がどういう風に考えて作ったのか良く分かりません が、水があればいいのだろうと言うことで深い金魚鉢み たいな池が出来ていて、いわゆるエコトーンが作られて いません。 池の内側にはフェルトみたいな布と防水シートがはら れていてエコトーンには普通の水草のたぐいは植えられ ない構造になっています。 底の方に 15-20cm の粘土が入れてあるけど結構な深 さになっていて、普通、子供達にやらせる池のメンテは 少々無理な状態です。 その狭い底の土に植えたガシャモクやササバモが盛大 に生い茂っていて少し間引く必要がありそうです。きれ いな葉には泥がつもっていました。 それとほんの少し持ち込んだオオアカウキクサが増えて いたので、回収すべきと思います。 ただトンボに来て欲しいと言ってる割にはある種のト ンボが産卵する時につかまる抽水植物が真ん中にあるガ マとマコモ、浅いところに数株植えてあるコナギとオモ ダカ程度でさびしいです。 そして、かなり気になることは池が切り立った高いコ ンクリートの土留めの上に孤立していることです。すぐ 傍に小さな田んぼがあって小さな穂の稲が実っていまし た。それ以外緑は殆ど無くさびしいです。 連れて行ったフナやモツゴは見えず、メダカがやたらに 目に付きました。 ということで、かなり偏った環境の池になっています。 個人的な考えですので見当違いかも知れませんが、一 番簡単な改善策を言わせて貰えば、池の底に普通の川の 底のような土を入れて浅くして、入れるようにし、岸辺 の環境を作ってやるべきです。今の土では田んぼより始 末が悪くフェルト・防水シートの底まで足が届いてしま い危険です。 しかしそれでも下池は水位が低いので何も生えていな い広いフェルトの岸辺が目立つので、シートの下の土を 取り除いてやる必要があります。連 絡水路の左岸だけは簡単にそれをや りましたがまだ不十分です。右岸は 田んぼがあるので面倒ですが、やる べきでしょう。 二つ目は池の周りに近くの山に生 えている木や草を連れてくるべきで す。今のままでは周りから孤立した 単なるメダカ池にすぎないと思いま す。 しかし、この池を作った人たちが いろいろ考えて計画し作ったわけで、 簡単にはいかないと思います。 そういう池をビオトープと称して どういう形にしようと、どこまで何 をしようとしているのかが気になり ます。 (鈴木 健弘) -7- 2010.6.18 ☆ 自然観察会「印旛沼水生植物再生の現場を歩く」 千葉県が推進する印場沼での岸辺植生再生事業 の複数の整備箇所を見学して廻る自然観察会が、 2010(平成 22)年 7 月 29 日(木)に千葉県立中 央博物館と千葉県県土整備部河川環境課との共催事 業として実施された。 当日はあいにくの雨模様となったが、参加者は県 が用意したマイクロバスにて成田市北須賀工区、同 八代工区、同甚兵衛大橋工区など事業実施の現場を 見て回った。オオササエビモが殖芽をつくっている ところ、サンカノゴイの営巣地として保全されてい る沼岸など普段は立ち入りが規制されている場所が 公開され、その状況を理解することができた。 同観察会は好評につき、見学先など若干変更して 2011(平成 23)年 7 月 28 日(木)にも実施予定。 手賀沼マシジミ・ガシャモクだより No. 64 2010(平成 22)年 12 月 20 日発行 手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会 事務局 〒 277-0823 柏市布施新町 4-13-13 竹中真里子気付 電話・FAX:04-7100-4002 -8-
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