ダウンロード - フナコシ

免疫化学
フナコシニュース 2014 年 8 月 1 日号(No.570)
funakoshi news
100
細胞毒性
二次抗体
標的細胞に選択的な細胞死を誘導します
セカンドイムノトキシン
生存率(%)
免疫化学
75
EC50=53.5 nM
EC50=1.34 nM
50
■ コントロール用サポリン
▲ 抗 EGR レセプター抗体+
Goat-ZAP
(100 ng/10μl)
25
0
[製品ページ番号:5113]
※ターゲットトキシンについては,フナコシホームページ(製品ページ番号:
5046)をご覧下さい。
※サポリン毒素を用いたターゲットトキシンについては,フナコシホーム
ページ(製品ページ番号:894)をご覧下さい。
Memo
ターゲットトキシン(イムノトキシン)とは
Saponaria officinalis の種子に含まれるタンパク質性毒素で,
サポリンは,
直接リボソームを不活性化し,極めて低濃度で細胞死を引き起こします。
抗体またはリガンドとサポリンが結合したターゲットトキシン(イムノ
トキシン)は,標的細胞膜上の抗原またはレセプターを介して細胞内に
取り込まれ,サポリンの作用によりリボソームを不活性化します。これ
によりタンパク質合成阻害が起こり,その結果,標的細胞のみに細胞死
を誘導します。
イムノトキシンは標的細胞のみに特異的な毒性を示すため,細胞の機能
解析を行う上で,優れたツールとして使用できます。
−12 −11 −10 −9 −8
Log 濃度(M)
−7
−6
Goat-ZAP(#IT-36)による細胞毒性効果
3T3 細胞を 96 ウェルプレートに播種(1,000 cells/90 μl/well)し,一晩インキュベー
トした。コントロール用サポリン(#PR-01)または抗 EGF レセプター抗体+ Goat-ZAP
を各ウェルにそれぞれ 10 μl ずつ添加し,72 時間インキュベートした後,MTS / PMS(テ
トラゾリウム塩/電子輸送試薬)で細胞毒性効果を検証した。
140
■ コントロール
■ 10 nM mu p75-SAP
(ターゲットトキシン)
■ 10 nM 抗 NGF レセプター
(p75)抗体+10 nM
Rab-ZAP
■ 200 ng Rab-ZAP
(コントロール)
■ 10 nM 抗 NGF レセプター
(p75)抗体(コントロール)
120
生存率(%)
二次抗体にサポリンを標識したセカンドイムノトキシンです。
お手持ちの一次抗体と結合することでターゲットトキシンに変
換し,標的細胞に選択的な細胞死を誘導できます。目的のター
ゲットトキシンが無い場合などに有用です。
100
80
60
40
20
0
31
Rab-ZAP(#IT-05)による細胞毒性効果
サポリン標識抗 NGF レセプター(p75)抗体:
mu p75-SAP(#AB-N01)
,または抗 NGF レセプター(p75)抗体(#AB-N01AP)+
Rab-ZAP を用いて,細胞毒性効果を調べた。いずれも同程度の細胞毒性効果を発揮す
ることが確認できた。
[メーカー:ATS]
一次抗体
品名(商品コード)
サポリン標識抗 IgG サポリン標識抗 IgG
サポリン標識抗 IgG /
抗体(Fab フラグ 抗体(Fab フラグ
IgM / IgY 抗体
メント Fc 領域)
メント)
chicken IgY Chick-ZAP (IT-62)
goat IgG
Goat-ZAP (IT-36)
−
−
−
−
guinea pig
gPIG-ZAP (IT-64)
IgG
−
−
human IgG Hum-ZAP (IT-22)
Fab-ZAP human
(IT-51)
human IgM Hug-M-ZAP (IT-43)
リボソーム
細胞死
mouse IgG Mab-ZAP (IT-04)
−
エンドソーム内でター
ゲットトキシンが分解さ
れ,サポリンが遊離する。
サポリンがリボソームを
不 活 性 化 し,細 胞 死 を 引
き起こす。
特 長
●
セカンドイムノトキシンは,各種二次抗体にサポリンを結合させた
rabbit IgG
Rab-ZAP (IT-05)
rat IgG
Rat-ZAP (IT-26)
made with
bivalent
antibodies that
recognize the
whole IgG
Bivalent
Recognizes whole IgG
−
Fab-ZAP mouse
(IT-48)
mouse IgM Anti-M-ZAP (IT-30)
エンドソームを形成する
こ と に よ り,タ ー ゲ ッ ト
トキシンが細胞内に完全
に取り込まれる。
FabFc-ZAP
human (IT-65)
−
−
−
Fab-ZAP rabbit
(IT-57)
Fab-ZAP rat (IT-55)
made with
monovalent
(Fab) antibodies
that recognize
the whole IgG,
without bivalent
capping
Monovalent
Recognizes whole IgG
:
ターゲットトキシンが細
胞 内 に 取 り 込 ま れ る。こ
の 時,レ セ プ タ ー を 発 現
していない細胞は影響を
受けない。
−
−
made with
monovalent
(Fab) antibodies
that recognize Fc
region only
Monovalent
Recognizes ONLY FC region
製品です。一次抗体に結合することで,一次抗体をターゲットトキ
シンへ変換させます。
●
●
抗ニワトリ,ヤギ,モルモット,ヒト,マウス,ウサギ,ラット抗体
の製品があります。お手持ちの一次抗体に適した製品をご選択下さい。
包装 / 価格(¥)100 μg / 123,000 100 μg / 147,000 100 μg / 147,000
セカンドイムノトキシンは一次抗体と結合した後,細胞内へ取り込
サポリン標識ストレプトアビジンおよびサポリン標識抗タグ抗体につい
まれます。その後,遊離したサポリンが細胞内リボソームを不活性
てはフナコシホームページ(製品ページ番号:5113)をご覧下さい。
化します。これにより特定の細胞のみに細胞死を引き起こすことが
できます。
●
一次抗体にサポリンを直接標識する必要がないため,手軽に利用で
本 紙 に 掲 載 さ れ て い る製品はすべて研究用です
細胞表面レセプターに特
異的なターゲットトキシ
ンが結合する。
お問い合わせ先 試薬
- 684 1
- 620
- 684 1
- 775
TEL 03 5
FAX 03 5
ターゲットトキシン
(サポリン標識抗体)
きます。
140801s_p31_k_i.indd 31
2014/07/17 16:47:37