カタログコード: イースト アンド モールド寒天培地(YM寒天培地) YEAST AND MOULD AGAR OXOID コード:CM0920 E 組成(培地1Lあたり) 2 培養後の結果 pH6.2 g Aspergillus niger ATCC16404 発育良好 発育良好 酵母エキス ………………………………… 3.0 g Candida albicans ATCC10231 発育良好 発育良好 麦芽エキス ………………………………… 3.0 g Saccharomyces serevisiae 発育良好 発育良好 ブドウ糖 …………………………………… 10.0 g 寒天 ………………………………………… 20.0 g 発育良好 完全若しくは 発育良好 完全若しくは pH 6.2±0.2 CULTURE MEDIA 菌名 ペプトン …………………………………… 5.0 pH4.0 ATCC9763 Lactobacillus fermentum 一部抑制 ATCC9338 Escherichia coli ATCC25922 一部抑制 E 調製方法 本品41gを1Lの精製水に懸濁し、沸騰するまで加熱して溶 解する。121℃で15分間、高圧蒸気滅菌し約50℃に冷却する。 培地を pH4.0 に調整するときは、滅菌、冷却後に 12 ∼ 15mLの10%乳酸溶液(SR21)を加える。十分に撹拌した後、 E 保存方法・有効期限 30℃以下の乾燥保存でラベル表示期限まで使用可能。 調製した培地は2∼8℃保存で2週間使用可能。 シャーレに分注する。 E 品質管理 E 用途・特徴 本培地は、Wickerham 安定で典型的なコントロール菌株を用いて検査を行う。 1,2) の処方に基づくもので、酵母お よび糸状菌の分離及び継代用に推奨される。 また、 Oxoid社の滅菌乳酸溶液( SR21)のような酸を培 地に添加して培地のpHを4.0に下げ、選択分離培地にするこ ともできる。 E 注意 有効期限を守ること。また本品を確認し、変色または劣化 の徴候があれば使用しないこと。 E 方法 1. 指示通りに本培地を調製する。 E 参考文献 2. 表面塗抹あるいは混釈法で検体を接種する。 1. Wickerham L.J. (1951) U.S. Dept. Agric. Tech. Bull. No 3. 25∼30℃で48∼72時間培養する。 1029, 1-19. 糸状菌が混在する中から、酵母の検出や菌数算定を行うに 3) は、嫌気/好気培養を組み合わせれば容易に行える 。 2. Wickerham L.J. and Rettger L.F (1939) J. Tropical Med. Hyg. 42. 174-179. 培養は、始め嫌気条件下で25℃、3日間行い、その後、好 3. De Jong J. and Put H.M.C. (1980) Biology and Activities 気的に2日間行う。糸状菌の発育は嫌気培養の段階で抑制さ of Yeasts.Society for Applied Bacteriology Symposium れるが、ムコールのような二形性糸状菌は、嫌気培養中に酵 series No. 9. Skinner F.A., Passmore S.M. and Davenport 母に似たコロニーを形成することもある。 R.R. (eds). Academic Press, London. Pages 289-292. 酵母のコロニーは、嫌気培養後は非常に小さいが好気培養 により大きくなる。糸状菌の発育は好気培養3日後には抑制 されなくなる。 イーストアンドモールド寒天培地(YM寒天培地) 2 ─ 373
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