弾塑性力学(Elasto-plasticity) - 機械工学科

弾塑性力学(Elasto-plasticity)
2011 年度シラバス
学部・学科・年次
工学部・機械工学科・3 年
開講時期・曜日・コマ・教室
前期・月曜・3 コマ・A5 棟大教室
必修/選択・単位
選択・2 単位
担当教員
三村 耕司(みむら こうじ)
居室:A11 棟 313 室、電話:072-254-9209、電子メール:[email protected]、
オフィスアワー:木曜 17:30~
石原 正行(いしはら まさゆき)
居室:A11 棟 116A 室、電話:072-254-9210、電子メール:[email protected]、
オフィスアワー:随時
授業の概要・方法
機械・構造物の高性能化、高能率化に伴い、要素および構造物の強度設計においては、材料力学の基礎知
識のみではなく、より高度な固体力学の一分野である弾性力学および塑性力学の知識、素養が必要となりま
す。本授業では、弾性力学および塑性力学の基礎を習得することを目的とし、三次元のひずみ成分および応
力成分、弾性の基礎式、エネルギ原理、平面問題、塑性変形の概要、真応力-真ひずみ関係、降伏条件,流
れ則などについて講義を行います。この科目は機械工学の応用科目の1つである。
学習・教育目標
4.機械工学の基礎学理と専門技術に関する知識を習得し、それらを問題解決に応用できる能力を養う。
学習到達目標
1.3 次元ひずみ・応力、弾性力学の基礎方程式、エネルギ原理および平面問題の基礎を理解する。
2.塑性領域での応力-ひずみ関係の表現法,代表的な降伏条件とその応用,多軸応力下での流れ則の表
現形について理解する。
テキスト
(1)『基礎弾性力学』野田、谷川 他著、日新出版、(2)『基礎塑性力学』野田,中村 著、日新出版
参考書
『弾性力学入門』伊藤勝悦 著、森北出版
『連続体の力学入門』Y.C.ファン 著、大橋ら 訳、培風館
『弾性力学の基礎』井上達雄 著、日刊工業新聞社
『塑性力学の基礎』北川浩 著、日刊工業新聞社
関連科目
材料力学AI・AII、材料力学演習、機械設計
成績評価
レポート 20%、期末試験 80%で評価します。学習到達目標 1, 2 の評価割合はそれぞれ約 50%です。60 点
以上(満点 100 点)を合格とします。
授業の具体的項目・内容(テキスト、関連科目などとの対応)
1-2.テンソル、座標系、3次元ひずみ(テキスト(1)付録・第 1 章)
3.3次元応力(第 2 章)
4.弾性の基礎方程式系(第 3 章)
5-7.エネルギの基礎・種々のエネルギ原理(第 4 章)
8.単軸応力状態での塑性変形(応力-ひずみ線図)
(テキスト(2)第2章前半)
9.平面問題(テキスト(1)第 5 章)
10.応力-ひずみ線図のモデル化(テキスト(2)第2章後半)
11.応力,ひずみの不変量(第3章前半)
12-13.降伏条件(第3章後半)
14-15.流れ則と構成式(第4章)
16.試験
授業に関する質問
オフィスアワーにテキスト・ノートを持参のうえ来室してください。勉強したい人に協力は惜しみません。
授業時間外の学習(準備学習等)
授業時間だけで、講義の内容を理解し、その理解を定着させることはできません。授業の復習はもちろん
のこと、予習も必要です。
「授業の具体的項目・内容」の欄に、毎回の授業に対応するテキストの章、節、ペー
ジや関連科目の項目などを示していますので、授業前に該当するところを予習、復習して、理解できない項
目や説明の箇所を明確にしておいてください。
その他
関数電卓を毎回用意してください。