添付文書 使用上の注意改訂のお知らせ 劇薬 指定医薬品 要指示医薬品:注意‐医師等の処方せん・指示により使用すること 組織活性型鎮痛・抗炎症剤 〈インドメタシン ファルネシル製剤〉 平成1 3年4月2 5日付 厚生労働省医薬局安全対策課事務連絡により、インフ リーカプセル、インフリー S カプセルについて使用上の注意の「その他の注 意」の項を改訂致しました。本書を弊社製品の適正使用情報としてご活用い ただき、今後とも一層のご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。 ◎改訂内容の解説は、次頁以降をご参照ください。 2 0 0 1年5月 ‐1‐ インフリーカプセル1 0 0mg・インフリー S カプセル2 0 0mg 使用上の注意改訂の解説 1. その他の注意 〈改訂部分抜粋〉 下線部分を改訂致しました。 改 訂 前 改 9. その他の注意 動物実験(マウス)で、本剤の活性代謝物である インドメタシンとレンチナンとの併用により、消 化管潰瘍、消化管穿孔があらわれたとの報告があ る。 〈 改訂前は記載なし〉 訂 後 9.その他の注意 動物実験(マウス)で、本剤の活性代謝物であ るインドメタシンとレンチナンとの併用により、 消化管潰瘍、消化管穿孔があらわれたとの報告 がある。 非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されて いる女性において、一時的な不妊が認められた との報告がある。 改訂理由 平成1 3年4月2 5日付 厚生労働省医薬局安全対策課事務連絡により、 「その他の注意」 の項を改訂致 しました。 本剤の活性代謝物であるインドメタシンにおいて、長期間にわたり不妊であった女性が、インドメ タシンの投与中止1 1週間後に妊娠をしたとの報告があるため記載致しました。 【文献概要】 <インドメタシンと不妊>症例報告: 白人女性。1年前より背中、左臀部、大腿部後部の痛みがあり、整骨療法、脊髄注射、局所理学療 法を行ったが効果がなかった。1 9 8 4年1 2月(2 0歳時)より痛みを緩和するためインドメタシン5 0 ×4回/日の服用を始めた。既往歴として1 6歳の頃、虹彩炎があり、同時に足関節に発熱、腫脹が あったため、インドメタシンの投与を受けたことがあった。 1 9 9 0年2月(2 6歳時)に、不妊症の治療のため開業医を受診した。本人は7年前から経口避妊薬を 服用しており、3年半前に服用を中止していた。この時点でインドメタシン徐放製剤を7 5 ×2回 /日服用していた。月経周期は正常であり、検査では異常は認められなかった。 1 9 9 0年8月から排卵誘発剤を6カ月間服用した。1 9 9 1年4月に腹腔鏡検査を実施した結果、子宮は 正常であり、卵管及び卵巣の癒着は認められなかった。ただし grade の子宮内膜症があったため、 ダナゾールを6カ月間服用した。その後、体外受精が検討されインドメタシンはジクロフェナクに 変更された。2カ月後の1 9 9 1年1 2月(2 7歳時) 、消化不良が見られたためジクロフェナクの服用を中 止した。中止3週間後に妊娠が確認された。 【参考文献】 [文献請求番号] Akil, M. et al. : Br. J. Rheumatol.,3 5,7 6 (1 9 9 6) ‐3‐ INF‐ 0 2 7 2
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