添付文書 使用上の注意改訂のお知らせ 指定医薬品 プロトンポンプ阻害剤 ! ! 〈ラベプラゾールナトリウム製剤〉 平成1 4年5月1日付 厚生労働省医薬局安全対策課長通知 医薬安発第0 5 0 1 0 0 1号 によりパリエット錠の使用上の注意の「重大な副作用」の項を改訂するとともに 「相互作用」の項を改訂致しました。本書を弊社製品の適正使用情報としてご活 用頂き、今後とも一層のご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 本資料の副作用症例や内容を無断で転載することを禁止する ◎改訂内容及びその解説は、次頁以降をご参照ください。 2 0 0 2年5月 ‐1‐ パリエット錠10!・錠20!の使用上の注意改訂の解説 1.相互作用について 〈改訂部分抜粋〉 下線部分を改訂致しました。 改 訂 前 改 3. 相互作用 (冒頭の記載なし) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 後 3.相互作用 本剤の代謝には肝代謝酵素チトクローム P4 50 2C19(CYP2C19)及 び3A4(CYP3A4)の 関与が認められている。〔「薬物動態」の項参照〕 併用注意(併用に注意すること) 併用注意(併用に注意すること) ジゴキシン 訂 機序・危険因子 薬剤名等 ジ ゴ キ シ ン の 血 中 濃 度 胃内 pH が上昇するこ が 上 昇 す る こ と が あ る。 とにより、ジゴキシン の吸収を促進する。 ジゴキシン 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 ジ ゴ キ シ ン の 血 中 濃 度 胃内 pH が上昇するこ が 上 昇 す る こ と が あ る。 とにより、ジゴキシン の吸収を促進する。 フェニトイン 類薬(オメプラゾール)で代謝、排泄を遅延させ るとの報告がある。 フェニトイン 類薬(オメプラゾール)で代謝、排泄を遅延させ るとの報告がある。 水酸化アルミ 本剤単独投与に比べ制酸剤同時服用、制酸剤投与 ニウムゲル・ 1時間後服用で平均血漿中濃度曲線下面積がそれ 水酸化マグネ ぞれ8%、6%低下したとの報告がある。 シウム含有の 制酸剤 水酸化アルミ 本剤単独投与に比べ制酸剤同時服用、制酸剤投与 ニウムゲル・ 1時間後服用で平均血漿中濃度曲線下面積がそれ 水酸化マグネ ぞれ8%、6%低下したとの報告がある。 シウム含有の 制酸剤 改訂理由 本剤の有効成分であるラベプラゾールナトリウムの代謝には、肝代謝酵素チトクローム P4 5 0 2C1 9 (CYP2C1 9)及び3A4(CYP3A4)の関与が認められていることから、「相互作用」の項の冒 頭に代謝酵素の分子種に関する情報を記載致しました。 【参考文献】 [文献請求番号] ① Yasuda, S., et al. : Int. J. Clin. Pharmacol. Ther.,3 2,4 6 6(1 9 9 4) PRT‐ 0 0 8 1 ② Yasuda, S., et al. : Clin. Pharmacol. Ther.,5 8,1 4 3(1 9 9 5) PRT‐ 0 1 5 4 ③ Ishizaki, T., et al. : Aliment. Pharmacol. Ther.,1 3(Supple.3) ,2 7(1 9 9 9) PRT‐ 0 2 1 2 [参 考]パリエット錠添付文書(【薬物動態】 「2. 代謝」の項抜粋) 健康成人男子に1 0!、2 0!を経口投与した時の血漿中の代謝物は、主に非酵素的な還元反応に より生成したチオエーテル体であった。その他に肝代謝酵素チトクローム P4 5 0 2C1 9(CYP2 C1 9)が関与する脱メチル化反応により生成した脱メチル体、3A4(CYP3A4)が関与す るスルホン化反応により生成したスルホン体が認められた。 2.副作用について !重大な副作用について 〈改訂部分抜粋〉 下線部分を改訂致しました。 改 訂 前 改 4. 副 作 用 !重大な副作用 1) ショック 類薬(オメプラゾール、ランソプ ラゾール) でアナフィラキシー反応、ショッ クを起こすとの報告があるので、異常が認 められた場合には投与を中止し、適切な処 置を行うこと。 訂 後 4.副 作 用 !重大な副作用 1)ショック 類薬(オメプラゾール、ランソプ ラゾール)でアナフィラキシー反応、ショッ クを起こすとの報告があるので、異常が認 められた場合には投与を中止し、適切な処 置を行うこと。 ‐2‐ 改 訂 前 改 2) 無顆粒球症、血小板減少、汎血球減少 無顆 粒球症(頻度不明) 、血小板減少(0.1∼5 %未満) 、汎血球減少(頻度不明)があら われることがあるので、異常が認められた 場合には投与を中止し適切な処置を行うこ と。また、類薬(オメプラゾール、ランソ プラゾール)で溶血性貧血があらわれると の報告がある。 3) 肝機能障害 肝機能障害(0.1∼5%未満)、 黄疸(頻度不明)があらわれることがある ので、異常が認められた場合には投与を中 止し適切な処置を行うこと。 訂 後 2)無顆粒球症、血小板減少、汎血球減少 無顆 粒球症(頻度不明) 、血小板減少(0.1∼5 %未満)、汎血球減少(頻度不明)があら われることがあるので、異常が認められた 場合には投与を中止し適切な処置を行うこ と。また、類薬(オメプラゾール、ランソ プラゾール)で溶血性貧血があらわれると の報告がある。 3)肝機能障害 肝機能障害(0.1∼5%未満)、 黄疸(頻度不明)があらわれることがある ので、異常が認められた場合には投与を中 止し適切な処置を行うこと。 4)間質性肺炎 間質性肺炎(頻度不明)があら われることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸 困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められ た場合には、速やかに胸部 X 線等の検査 を実施し、本剤の投与を中止するとともに、 副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置 を行うこと。 改訂理由 平成1 4年5月1日付 厚生労働省医薬局安全対策課長通知 医薬安発第0 5 0 1 0 0 1号により、「間質 性肺炎」を追加記載致しました。主な副作用症例は以下のとおりです。 患 者 No. 性・ 年齢 1 使用理由 〔合併症〕 副 1日投与量 投与期間 男 胃潰瘍 7 0代 〔なし〕 2 0mg 1 2日間 作 用 経過及び処置 間質性肺炎 投与開始日 備考 企業 空腹感強く、食後時に嘔吐があるため胃造影。前庭部 報告 に小潰瘍を認め、本剤(1 0mg×2錠)とプラウノト ール(8 0mg×3カプセル)の投与開始。 投与1 2日目 夕方突然発熱3 9℃以上、塩酸レナンピシリン2 5 0mg× 0mg×1錠投 (投与中止日) 3錠及びロキソプロフェンナトリウム6 与、2時間後嘔吐。本剤とプラウノトールの投与中止。 中止2日後 血圧低下著明(一時的に5 6/4 2mmHg) 、体力消耗著し い。また、この日より体位変換時の刺激性咳嗽が日増 しに増強。 中止6日後 発熱後初めて来院、胸部 X 線にて間質性肺炎と診断 し、ステロイドの投与開始。また、当日の採血で薬剤 過敏性肝障害も判明。 中止3 3日後 症状回復。 臨床検査値 検査項目 白血球数 (/mm3) AST(GOT)(IU/L) ALT(GPT)(IU/L) AL‐P (IU/L) LDH (IU/L) γ‐GTP (IU/L) 総蛋白 (g/dL) BUN (mg/dL) S‐Cr (mg/dL) NAG (U/L) 併用薬:プラウノトール ‐3‐ 投与 開始日 4 00 0 23 20 2 06 2 85 49 7 17 1 − 中止 6日後 8 2 00 91 62 6 9 2 5 8 2 1 3 1 5 29 1 − 中止 中止 中止 8日後 1 3日後 30日後 9 1 0 0 13 90 0 79 00 9 1 46 24 1 22 7 6 33 93 6 61 2 3 39 56 5 52 9 2 99 20 5 15 3 64 5.4 5.8 6.4 − 18.6 − − 1 − 16.5 − − 患 者 No. 性・ 年齢 2 使用理由 〔合併症〕 男 十二指腸潰瘍 5 0代 〔発熱〕 〔腎不全〕 〔便秘〕 〔高脂血症〕 〔高血圧〕 〔高尿酸血症〕 〔糖尿病〕 副 1日投与量 投与期間 2 0mg 3 1日間 作 用 備考 経過及び処置 間質性肺炎(疑) 患者は投与開始3 1年前に高血圧症を発症、投与開始1 3年前に糖尿病 を併発、その後更に腎不全を併発、投与開始6年前には末期腎不全 となり、持続的携帯型腹膜透析(CAPD)が施行されている。 企業 報告 投与2 2日前 投与1 8日前 CAPD 腹膜炎で当院腎臓内科に入院する。 当院消化器科で、GIF にて十二指腸潰瘍を認め、以 後、ファモチジン1A×2回/日の静注で様子を見 ていた。 投与開始日 本剤2 0mg×1錠/日の投与を開始する。 投与8日目頃 咳嗽が出現する。 投与3 1日目 咳嗽、微熱持続するため、胸部 CT を施行し、間質 (投与中止日) 性肺炎の疑いと診断される。 本剤の投与を中止する。 中止4日後 咳嗽消失、微熱改善する。 臨床検査値 検査項目 体温 (℃) 血圧(収縮期/拡張期) (mmHg) 脈拍数 (回/分) 白血球数 (/mm3) AST(GOT) (IU/L) ALT(GPT) (IU/L) ALP (IU/L) LDH (IU/L) γ‐GTP (IU/L) 総蛋白 (g/dL) T‐BIL (mg/dL) D‐BIL (mg/dL) BUN (mg/dL) Cr (mg/dL) 投与 4日前 3 7.2 1 20/7 2 9 0 9 70 0 2 7 2 5 1 68 4 47 2 0 5.6 0.2 0.1 29.6 15.2 投与 2日目 3 7.5 − 90 6 30 0 39 34 1 67 4 12 14 5 0.2 0.1 29 15 投与 9日目 3 7.1 1 5 0/7 0 9 0 76 00 1 5 1 1 1 8 2 3 7 5 2 2 5.3 0.2 0.1 5 8.2 1 4.9 投与 16日目 37.6 9 0/5 0 1 00 1 1 1 00 1 6 1 9 2 02 2 77 1 9 5.2 0.2 0.1 5 8.4 1 4.5 併用薬:テプレノン、ファモチジン、トブラマイシン、沈降炭酸カルシウム、センナ・センナ実、塩酸バンコマ イシン、イコサペント酸エチル、プラバスタチンナトリウム、プロブコール、塩酸ベタキソロール、ア ロプリノール ‐4‐ 患 者 No. 性・ 年齢 3 使用理由 〔合併症〕 男 消化性潰瘍 7 0代 〔慢性腎不全〕 副 1日投与量 投与期間 1 0mg 1 6日間 作 用 備考 経過及び処置 間質性肺炎(疑) 企業 投与7 0日前 CRP:0.5mg/dL 報告 投与2 8日前 CRP:1.5mg/dL 投与開始日 本剤1 0mg×1錠/日の投与を開始した。 投与1 5日目 息が苦しいため外来に来院(駐車場からでも3回休ま ないと来れないほどであった) 。咳なし。帰宅。 CRP:1.3mg/dL 投与1 6日目 夕刻:自宅で苦しくなり近医を経て当病院に入院。 レントゲンで両側に胸水少々、CT で右肺に影あり。 フロセミド2A(2 0mg×2)と塩酸ミノサイクリン1 0 0 mg を静注。 投与1 7日目 胸水も引いてレントゲン上も前日よりやや改善。熱が 9mg/dL) (投与中止日) あり、CRP 高値(CRP:9.5 。 本剤の投与を中止し、ファモチジンへ変更。フロセミ ド1A(2 0mg) 、塩酸ミノサイクリン1 0 0mg、パニペ ネム・ベタミプロン0.2 5g を静注。 中止2日後 熱も下がり、CRP も下がってきた(CRP:5.7 6mg/dL)。 レントゲン上もさらに改善。フロセミド1A(2 0mg) 、 塩酸ミノサイクリン1 0 0mg、パニペネム・ベタミプロ ン0.2 5g を静注。 喀痰:M tuberculosis(−) 、M avium(−) 、M intracellulare(−) 、Gram positive cells (4+) 、Yeast (2+) 、 Neutrophil (2+) 、Squamous Cell (4+) 、MRSA (1 06) 、 Yeast‐like fungus (1 03) 中止6日後 熱、CRP ともにほぼ正常に改善した(CRP:1.6 3mg/ dL) 。フロセミド1A(2 0mg) 、塩酸ミノサイクリン 1 0 0mg、パニペネム・ベタミプロン0.2 5g を静注。 中止9日後 喀痰:Gram positive cells (3+) 、Yeast (3+) 、Neutrophil (4+) 、Squamous Cell (4+) 、MRSA (≧1 07) 、Candida albicans (1 04) 中止1 7日後 喀痰:Gram positive cells (3+) 、Neutrophil (2+) 、MRSA (1 05) 臨床検査値 検査項目 白血球数 (1 03/µL) 赤血球数 (1 06/µL) Hb (g/dL) 血小板数 (1 03/µL) 好酸球 (%) 好塩基球 (%) 好中球 (%) リンパ球 (%) 単球 (%) AST(GOT)(IU/L) ALT(GPT)(IU/L) γ‐GTP (IU/L) ALP (IU/L) BUN (mg/dL) Cr (mg/dL) CRP (mg/dL) 投与 投与 投与 開始日 1 6日目 1 7日目 8.1 86 . 62 . 2.5 2 2.42 2.3 2 7.6 7.3 6.9 13 9 1 15 1 16 1 6.6 1 9.8 − − 0.4 − − 56.5 − 11 23.5 − 10 9.8 − 1 6 − − 9 − − 5 5 − − 4 07 − − 6 6.1 74 − 7.2 2 7.9 9 0.5 7.3 9.5 9 中止 2日後 5.8 2.1 6 6.3 1 2 2 − − − − − 10 9 42 314 72.5 7.55 5.76 中止 6日後 6.3 2.21 6.5 13 8 1 5.8 0.8 5 0.9 2 3.9 8.6 11 3 40 3 3 9 71.1 7.1 9 1.6 3 中止 中止 9日後 2 3日後 6.4 − 2.3 2 − 6.7 − 12 9 − 16.4 − 1.6 − 4 8.8 − 2 5.4 − 7.8 − 1 2 17 2 9 4 7 65 35 9 − 7 3.4 7 9.8 6.9 6 7.7 1 0.6 9 0.9 9 併用薬:硝酸イソソルビド、テプレノン、塩酸テモカプリル、アルファカルシドール、フロセミド、プラバスタ チンナトリウム、沈降炭酸カルシウム、アロプリノール、塩酸チクロピジン、メシル酸ドキサゾシン、 塩酸バルニジピン、炭酸水素ナトリウム、ファモチジン ‐5‐ 患 者 No. 性・ 年齢 4 使用理由 〔合併症〕 女 胃潰瘍・胃炎予防 7 0代 〔喘息発作〕 〔DIC〕 〔敗血症〕 〔糖尿病〕 副 1日投与量 投与期間 1 0mg 2 9日間 作 用 備考 経過及び処置 薬剤性肺炎 企業 投与7日前 入院(理由は不明) 。 報告 投与開始日 本剤1 0mg×1錠/日の投与を開始した。 投与1 8日目 息苦しさを訴えるようになる。 投与1 9日目 夜間喘息様の呼吸がみられたため、アミノフィリンの 投与を開始した。 O2:8L 投与。 投与2 2日目 両肺に間質性肺炎様の所見が胸部 CT にて認められる。 ステロイドパルス3日間を開始。 投与2 5日目 気管支内視鏡施行。感染所見(−) 。 DLST にて本剤(+) 、塩酸バンコマイシン(−) 、塩 酸ミノサイクリン(−) 、塩酸クリンダマイシン(−) 。 呼吸状態改善しつつあり、 徐々に酸素投与量を減量。 投与3 0日目 本剤の投与を中止した。 (投与中止日) 中止3 2日後 症状軽快。 臨床検査値 検査項目 白血球数 (1 03/mL) NEUT (%) Lympho (%) MONO (%) EOSIN (%) BASO (%) ALB (%) AST(GOT) (IU/L) ALT(GPT) (IU/L) LDH (IU/L) ALP (IU/L) γ‐GTP (IU/L) BUN (mg/dL) CRE (mg/dL) 投与開始 投与 投与 7日前 18日目 21日目 血液 血液 血液 26.3 1 0.9 1 5.0 92.6 − 8 4.6 2.9 − 4.5 4.2 − 1 0.3 0.1 − 0.3 0.2 − 0.3 2.3 5 3.57 3.3 1 23 2 1 18 26 1 1 9 27 7 1 91 2 3 2 49 5 2 38 2 9 5 69 4 7 48 65.2 3 9.8 3 9.7 3.5 2.6 2.9 投与 2 3日目 血液 胸水 1 1.0 0.7 9 4.3 6 3.0 2.5 1 8.1 3.2 7.0 0.0 1 1.9 0.0 0.0 3.4 1 2.18 20 − 12 − 22 0 13 4 32 2 − 56 − 4 9.7 − 3.1 − 投与 2 9日目 血液 1 6.4 − − − − − 45 4 6 4 3 3 26 2 4 36 2 00 84.0 1.9 中止 中止 5日後 1 2日後 血液 血液 1 2.2 91 . − 7 80 . − 1 5.6 − 6.0 − 0.1 − 0.3 3.65 3.5 9 39 2 7 42 3 1 21 2 2 32 3 96 36 9 2 34 19 9 5 4.7 35.1 1.1 1.0 併用薬:メロペネム三水和物、塩酸ミノサイクリン、リン酸クリンダマイシン、ラタモキセフナトリウム、ホス ホマイシンナトリウム、塩酸バンコマイシン、レボフロキサシン、塩酸ドパミン、メシル酸ナファモス タット、ジノプロスト、水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム、ベシル酸アムロジピン、耐性 乳酸菌、テオフィリン、硫酸イセパマイシン ‐6‐ 患 者 No. 性・ 年齢 5 使用理由 〔合併症〕 男 胃潰瘍 6 0代 〔大球性貧血(疑)〕 〔貧血〕 〔アルコール性肝障害〕 副 1日投与量 投与期間 1 0mg 7日間 作 用 経過及び処置 間質性肺炎 投与7日前 出血性胃潰瘍及び貧血を認めたので GIF 施行。潰瘍 は瘢痕のみを残す状態であるも、胃内に発赤著明であ るため、gastritis と診断。 投与開始日 本剤1 0mg×1錠の投与を開始した。 投与4日目 3 9℃の高熱及び呼吸苦出現。 塩酸セフォチアムヘキセチル2g(1g×2)の点滴加 療開始。 投与5日目 腹部造影 CT 施行(予定のもの) 、発熱に対してジク ロフェナクナトリウム坐薬(2 5㎎)を使用。 投与6日目 O2:2L nasal flow。 ツベルクリン反応施行(翌日の判定で陰性) 。 投与7日目 胸写施行。 塩酸セフォチアムヘキセチルよりメロペネム三水和物 に変更。 浮腫認め、フロセミドを静注。 投与8日目 胸部 CT 施行。 (投与中止日)(両側上肺野優位の間質影及び両側胸水を認めた) 本剤の投与を中止。 中止3日後 胸写施行、間質影改善。塩酸ミノサイクリン追加。 中止4日後 胸水穿刺(malignancy(−) 、Tbc(−) 、bacteria(−) ) 。 中止7日後 状態安定し、症状回復。抗生剤、フロセミドも中止。 中止1 0日後 胸写施行。(中止3日後及び中止5日後の胸写にて改 善が認められたので、ステロイドは使用せず) 臨床検査値 投与 投与 7日前 1日前 白血球数 (1 02/mm3) − 46 TP (総蛋白) (g/dL) − 5.5 T‐Bil(総ビリルビン) (mg/dL) − 0.5 AST(GOT) (IU/L) − 66 ALT(GPT) (IU/L) − 50 LDH (IU/L) − 436 Al‐P(アルカリフォスファターゼ)(IU/L) − 12 5 γ‐GTP (IU/L) − 837 Ch‐E(コリンエステラーゼ)(∆PH) − 0.4 5 AMY(アミラーゼ)(IU/L) − 66 0 CK (CPK) (IU/L) − 39 UA (尿酸) (mg/dL) − 7.2 BUN(尿素窒素) (mg/dL) − 14.1 CRE(クレアチニン) (mg/dL) − 0.9 CRP‐Test (mg/dL)(−) 0.2 1 − HCV 抗体 (−) 0.1 7 − HBB 抗原 (−) 0.7 4 − 胸水 CEA (ng/dL) − 検査項目 併用薬:複合ビタミン B 剤 ‐7‐ 投与 中止 中止4日後 中止 胸水 10日後 6日目 4日後 6 4 63 − 5 4 5.8 5.5 2.9 6.0 0.7 0.4 0.4 0.2 5 4 64 − 6 3 4 8 43 − 5 1 5 6 7 47 2 − 3 80 1 66 2 1 5 − 1 57 5 5 3 32 5 − 2 22 0.3 4 0.2 8 − 0.4 3 3 95 3 4 6 112 4 29 3 9 18 − 2 2 5.6 5.1 − 7.3 12.2 1 5.1 − 20.5 1.0 0.7 − 0.9 − (4+) 7.34 − 0.6 7 − − − − − − − − − − 2.2 − 備考 企業 報告 !その他の副作用について 〈改訂部分抜粋〉 下線部分を改訂致しました。 改 訂 前 改 01 . ∼5%未満 臓注3) 後 "その他の副作用 "その他の副作用 肝 訂 01 . %未満 頻度不明 01 . ∼5%未満 肝 GOT、GPT、 Al‐P、γ‐GTP、 LDH、総 ビ リ ルビンの上昇 注3)投与中は定期的に血液生化学的検査を行うことが 望ましい。また、異常が認められた場合には投与 を中止するなど適切な処置を行うこと。 臓注3) 01 . %未満 頻度不明 AST(GOT) 、 ALT(GPT) 、 Al‐P、γ‐GTP、 LDH、総 ビ リ ルビンの上昇 注3)投与中は定期的に血液生化学的検査を行うことが 望ましい。また、異常が認められた場合には投与 を中止するなど適切な処置を行うこと。 改訂理由 平成1 2年6月2日付 厚生省医薬安全局安全対策課事務連絡により、肝機能検査値の表記方法を 変更致しました。AST、ALT は各々 GOT、GPT の同義語として使用されております。 略号 英 名 和 AST GOT aspartate aminotransferase glutamic oxaloacetic transaminase アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ ALT GPT alanine aminotransferase glutamic pyruvic transaminase アラニンアミノトランスフェラーゼ グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ ‐8‐ 名
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