平成25年10月22日 ( 資 料 提 供 ) (事務担当) 所属名:経営対策課 内 線:4731 直 通:225-1629 平成25年度全国優良経営体表彰における農林水産大臣賞等の受賞について 1 概 要 平成25年10月21日、農林水産省より、平成25年度の全国優良経営 体表彰(主催:農林水産省・全国担い手育成総合支援協議会)の受賞者につ いて発表があり、本県からは以下のとおり受賞することとなった。 (1)農林水産大臣賞 ① 認定農業者・個人経営体部門 井村 辰二郎 ② 認定農業者・法人経営体部門 (株)六星 (2)経営局長賞 ① 集落営農組織部門 (農)矢田野地区営農組合 → 農林水産大臣賞は、平成25年10月30日に「第16回全国農業担い手サミットinいしかわ」 で表彰 → 全国優良経営体表彰 自らの農業経営を改善し、地域農業の振興・活性化に取り組む等、意欲と能力のある 農業者の一層の経営発展を図るため、平成22年度から実施。 なお、全国優良経営体表彰は、「認定農業者・個人経営体」 「認定農業者・法人経営体」 「集落営農組織」の3 部門あり、それぞれに農林水産大臣賞(1件)、経営局長賞(5件以 → 2 内)、全国担い手育成総合支援協議会長賞(複数件)を選定。 平成25年度の集落営農組織部門の農林水産大臣賞受賞者は岩手県一関市の (農)おくたま農産 受賞者の概要 い む ら (1)井村 し ん じ ろ う 辰二郎(認定農業者・個人経営体部門) ① 所 在 地 石川県金沢市 ② 経営規模 337ha( 大 豆 145.0ha、 小 麦 90.0ha、 大 麦 57.0ha、 水 稲 38.0ha、 野 菜 等 7.0ha) ③ 受賞のポイント ・ 有 機 大 豆 の 生 産 量( 約 130t)は 国 内 生 産 量 の 約 10%を 、ま た 、有 機 麦 類( 大 麦 、 小 麦 ) の 生 産 量 (約 17 0 t) は 同 約 15 % を 占 め る な ど 、 国 内 で も 有 数 の 大規模有機農業経営。 ・就農直後の平成9 年より、県農業開発公社からの斡旋等により農地を借 り 入 れ る な ど し て 、 経 営 規 模 を 拡 大 (〈 H18〉 235ha→ 〈 H24〉 337ha)。 ・飼料に抗生物質を混ぜていない鶏糞を主原料に堆肥を製造。肥料は当該 堆肥のみを使用しており、原材料から生産物までをトレースできる生産 工程を構築。 ・ 平 成 1 4 年 に J A S 有 機 認 証 、 平 成 21 年 に は ア メ リ カ 及 び EU の 有 機 認 証 を 取 得 。平 成 21 年 か ら ア メ リ カ や ス ペ イ ン に 大 豆 や 米 の 輸 出 を 開 始 し 、 現在は、ドバイ、アラブ首長国連邦、オーストラリア等にも輸出先を拡 大。 ・ 平 成 19 年 設 立 の 石 川 県 有 機 農 産 物 等 輸 出 促 進 協 議 会 と 平 成 20 年 設 立 の 金沢市有機農業推進協議会の代表を務め、県内有機農産物の輸出促進や 消費拡大の取組に積極的に関与。 ろくせい かるべ ( 2 )( 株 ) 六 星 ( 代 表 : 輕 部 ① 所 在 地 ② 経営規模 ひでとし 英 俊 )( 認 定 農 業 者 ・ 法 人 経 営 体 部 門 ) 石川県白山市 151.3ha( 水 稲 128.4ha、 野 菜 5.9ha、 特 定 作 業 受 託 17.0ha)、 加 工 ( も ち 等 ) ③ 受賞のポイント ・ 昭 和 54 年 に 有 志 5 名 で 野 菜 の 共 同 生 産 を 目 的 に 農 事 組 合 法 人 を 設 立 。 昭 和 57年 よ り 、 水 稲 栽 培 中 心 に 転 換 し 、 生 産 ・ 加 工 ・ 販 売 を ト ー タ ル で 行 う 経 営 ( 6 次 産 業 化 ) を 展 開 、 平 成 19 年 に 株 式 会 社 化 。 ・ 全 国 か ら 集 ま っ た 若 い 社 員 が 活 躍 し て お り 、 社 員 の 平 均 年 齢 は 33 歳 と 若々しい組織。県外の非農家出身の社員を役員に登用するなど、平等な 人事制度で社員の意欲を喚起。 ・地域内の小規模から大規模までの離農した農家の農地の受け皿として、 経 営 規 模 を 拡 大 (〈 H16〉 122ha→ 〈 H24〉 151ha)。 ・ 生 産 し た 米 や 野 菜 を HACCP に 準 じ た 品 質 管 理 の 下 で 「 餅 」 や 「 か き 餅 」、 「漬け物」等に加工し、百貨店・卸等に販売するとともに、直営店を県 内 に 3 店 舗 ( 1店 舗 に は レ ス ト ラ ン を 併 設 ) 展 開 。 ・平成9 年からインターンシップによる農業研修生や高校生の職場体験を 受け入れるとともに、県内の若手農業経営者との連携を深め、農業の人 材育成にも貢献。 や た の ち く えいのう くみあい まえかわ ( 3 )( 農 ) 矢 田 野 地 区 営 農 組 合 ( 代 表 : 前 川 ゆきひさ 幸 久 )( 集 落 営 農 組 織 部 門 ) ① 所 在 地 石川県小松市 ② 経営規模 73.8ha( 水 稲 40.4ha、 麦 類 18.9ha、 大 豆 12.9ha、 野 菜 : 1.6ha) ③ 受賞のポイント ・水稲、大麦の作業受託組織から発展し、未来を耕す地域農業と文化創造 を経営理念とし、平成24年に任意組織から農事組合法人に移行。 ・地区内の9割以上の面積を集積し、土地利用の効率化と経営の合理化追 求。水稲、大麦、野菜の土地利用型複合経営を実践。 ・水稲のV溝直播栽培や大豆の狭畦密植栽培など先進技術の導入を率先す るとともに、国、県の研究機関と連携して地場野菜の「源助だいこん」 の機械化体系を確立し、省力化と商品化率の向上を実現。 ・源助だいこんの間引きや収穫作業に女性や高齢者等の潜在労働力を活用 し、地域の雇用創出と生き甲斐づくりに貢献。 3 参考情報 (1)過去の受賞歴 当 該 表 彰 が 始 ま っ た 平 成 2 2 年 度 以 降 、農 林 水 産 大 臣 賞 は 全 部 門 通 じ て 、 県内初受賞 → 平成22年度に小松市(農)明峰ファームが経営局長賞(集落営農組織部門) の受賞歴あり → 平成21年度に当該表彰の前進表彰(全国優良担い手表彰)で小松市(農) アグリ松東が農林水産大臣賞(集落営農組織部門)の受賞歴あり (2)審査方法 「 経 営 の 合 理 化 の 取 組 状 況 」、「 経 営 の 先 進 性 」 や 「 地 域 農 業 へ の 貢 献 」 等を書面審査及び現地審査によって、各部門毎の大臣賞等を決定 (3)その他 農 林 水 産 省 H P ( http://www.maff.go.jp/) で も 、 掲 載 さ れ て い ま す 。
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