平川市農業再生協議会水田フル活用ビジョン 平川市農業再生協議会水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状、地域が抱える課題 当該地域は、全耕作面積に占める主食用米面積の割合が約 50%で、転作作物に占める 備蓄米、大豆の面積が多く、土地利用型作物の担い手への集積が進んでいる。 しかしながら、主食用米の需要が減少する中で、他の作物の作付に転換を促進するこ とで、水田面積の維持を図っていく必要がある。 また、農家の高齢化が進んでおり、農家戸数の減少が見られるとともに、不作付地の 拡大が進んでいる。こうした中、水田面積の維持が課題となっている。 そのほか、大豆については、排水不良等により単収の低下を招いており、是正が必要 となっている。 2 作物ごとの取組方針 市内の約 3,000ha(不作付地を含む)の水田について、適地適作を基本として、産地交 付金を有効に活用しながら、作物生産の維持・拡大を図ることとする。 (1)主食用米 売れる米作りの徹底によって米の主産地としての地位を確保する。前年の需要動 向や出荷業者等の意向を勘案しつつ、米の生産を行う。 (2)非主食用米 ア 飼料用米 産地交付金を活用し、多収性品種の導入や団地化の推進により生産の拡大を図っ ていくこととし、3 年後には、10 倍の作付面積を目指す。 (面積 9.7ha(H25)→97.0ha(H28) ) イ 加工用米 産地交付金の追加配分(県)を活用し、生産の拡大を図っていくこととし、3 年後 には、現在の 3 倍の作付面積を目指す。 (面積 4.5ha(H25)→14.5ha(H28) ) ウ 備蓄米 産地交付金の追加配分(県)を活用し、主食用米の需要減が見込まれる中、備蓄 出荷業者と連携し、加工用米と併用した取組を推進する。 (3)種子大豆・大豆 備蓄米同様、転作作物の中心作物に位置づける。種子大豆については、県内の大 豆の生産拡大により、種子の需要が拡大すると見込まれることから、産地交付金の 産地戦略枠を活用し、団地化及びブロックローテーション等、生産性向上や低コス ト化に取り組む。大豆については、産地交付金を活用し、種子大豆と同様に団地化 及びブロックローテーション等、生産性向上や低コスト化に取り組む。 3 年後には、種子大豆・大豆を合わせて 1.2 倍の作付面積を目指す。 (面積 147.3ha(H25)→175.0ha(H28) ) (4)野菜、花き・花木 農業者の所得向上の手段として「夏秋トマト」 、 「ミニトマト」 、 「夏秋いちご」を 旧水田農業ビジョンの地域振興作物に位置付けており、本ビジョンにおいても引き 続き地域振興作物に位置付け、産地交付金の産地戦略枠を活用して、作付面積の拡 大を推進するとともに、市場評価を高めて安定した産地化の構築を図る。 (夏秋トマ ト:H28 21ha、ミニトマト:H28 7ha、夏秋いちご:H28 5ha) (5)不作付地の解消 現行の不作付地(約 188ha)について、今後 3 年間で約 1 割(18.8ha)を備蓄米及び 飼料用米の作付により解消を図る。 3 作物ごとの作付予定面積 作物 平成 25 年度の作付面積 平成 26 年度の作付予定面積 平成 28 年度の目標作付面積 (ha) (ha) (ha) 主食用米 1,597.1 1,506.8 1,350.0 飼料用米 9.7 16.5 97.0 米粉用米 0 0 0 WCS 用稲 0 0 0 加工用米 4.5 14.0 93.2 346.9 406.3 406.3 WCS用稲 0 0 0 麦 0 0 0 147.3 159.1 175.0 飼料作物 0 0 0 そば 0 0 0 なたね 0 0 0 74.2 84.0 92.4 65.5 73.5 80.9 8.7 10.5 11.5 備蓄米 大豆 その他地域振興作物 野菜 花き・花木 4 平成 28 年度に向けた取組及び目標 取組 対象作物 番号 取組 分類 ※ 産地交付金の低コス 1 種子大豆 ト化に関するメニュ 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 28 年度 (現状値) (予定) (目標値) 実施面積 39.2ha 41.8ha 42.0ha 単収 71kg/10a 180kg/10a 210kg/10a 指標 イ ーの技術要件(別表) 2 夏秋トマト 地域振興作物 ウ 実施面積 19.2ha 20.3ha 21.0ha 3 ミニトマト 地域振興作物 ウ 実施面積 1.3ha 5.0ha 7.0ha 4 夏秋いちご 地域振興作物 ウ 実施面積 1.6ha 3.2ha 5.0ha ※「分類」欄については、要綱(別紙 11)の2(5)のア、イ、ウのいずれに該当するか記入して下さい。 (複数該当する場合には、ア、イ、ウのうち主たる取組の記号をいずれか いずれか 1 つ記入して下さい。 ) つ記入 ア 農業・農村の所得増加につながる作物生産の取組 イ 生産性向上等、低コスト化に取り組む作物生産の取組 ウ 地域特産品など、ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物 を生産する取組
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