HP StoreOnceを選ぶ理由トップ10 ソリューション - Hewlett Packard

HP StoreOnceを選ぶ理由トップ10
ソリューション概要
データが急激に増加し続ける中で、IT 管理者はこの増加を
管理し重要なビジネス情報を保護するための、効率的かつ
費用効果の高いソリューションを探し求めています。デデュ
プリケーションテクノロジーは、IT 管理者の最大の武器と
して活用されるようになり、それとともに、ストレージ業
界において最も急速に成長する市場分野となっています。
SearchStorage の調査によると、IT ベンダーの顧客のうち
61 パーセントがデデュプリケーションソリューションを検討
しています。1
は処理時間とオーバーヘッドを必要としますが、業界アナ
リストはこれを「読み込み性能の低下」とみなします。HP
StoreOnce ソリューションは、最大書き込み性能の 80 パー
セント以上の復元速度を実現し2、表面的にはパフォーマン
スへの影響は見られず、すべてのデデュプリケーションア
プライアンスが同レベルのパフォーマンスを発揮できます。
一方その他のソリューションでは、パフォーマンスへの影響
が大きくなります。HPStoreOnce は、競合製品より影響度
が低いというだけでなく、組織が期待できるパフォーマン
スを正確に伝えることを目指しています。
HPStoreOnce は、デデュプリケーションに対する革新的な
アプローチを採用しています。このソリューション概要では、
StoreOnce をデデュプリケーション市場で先導的立場に押し メリットの大きい価格性能比を実現
上げ、また、優れた総所有コスト(TCO)メトリクスと IT 投
パフォーマンスはソリューションの価格とつり合いが取れ
資収益率の実現において組織に貢献する、ビジネス / 技術 ていなくてはなりません。大部分の組織では、価格とパ
面での主要な差別化要因について説明します。
フォーマンスに基づいて最適なソリューションを決定しま
す。EvaluatorGroup の調査によると、StoreOnceD2D は
同等の競合製品を 80 パーセント上回る性能を示しました。
さらに同グループは、「HPD2D4312 は、表示価格に基づ
けば、低価格にも関わらず 2 倍の価格性能比を実現し、競
競争力を強化
合システムに勝っていました」
とも述べています。(Evaluator
サードパーティのパフォーマンス検証を活用
Group、2010 年 9 月 )
組織のコンピューティングニーズは増大し続けており、今後
もそれは変わりません。そしていずれのソリューションにお パフォーマンスとともに価格を重視するお客様にとっては、
StoreOnceD2D が IT 支出から最大限の価値を引き出す最
いても、パフォーマンスが必須の要件になります。大部分
のベンダーは、自社のシステムが最速であるとアピールし、 高のソリューションと言えます。
HPStoreOnce が選ばれる理由
最も有利な条件の下でパフォーマンステストを行っていま
す。そのためお客様にとって、事実とフィクションを見分け
ることが難しくなっています。
大部分の組織がサードパーティの調査会社に依頼して、期
待できるパフォーマンスと技術的に可能なパフォーマンス
の比較を行いますが、後者は現実的とは言えないものがほ
とんどです。しかし HP が発表しているパフォーマンスの公
称値は、お客様の実際のシナリオに基づいています。HP は、
パフォーマンス値を最大限に引き上げるために、ラボテスト
の条件を人工的に作り上げるようなことはしません。
StoreOnceD2D については、EvaluatorGroup が独立した
公正なパフォーマンステストを実施し、次のような発表を
行いました。「HPD2D システムは、公称を上回るパフォー
マンスを発揮することがわかりました。HPD2D4312 は
NetworkFileSystem(NFS)、CommonInternetFileSystem
(CIFS)、iSCSI、仮想テープライブラリ(VTL)、ファイバーチャ
ネル VTL をはじめとする、すべてのインターフェイスやプ
ロトコルにおいて公称値どおりの、またはそれを上回る結
果を残しました。一方で競合システムのパフォーマンスは、
テストを行ったいずれのプロトコルについても公称値に達し
ませんでした」(EvaluatorGroup、2010 年 9 月 )
パフォーマンスに大きな影響を与えないデータ復旧
バックアップと復旧は非常に重要であり、復元時間とパ
フォーマンスは組織にとって最大の関心事となっていま
す。データは、必要なときに迅速にアクセスできなければ
ならないためです。デデュプリケーションソリューションで
は、ファイルをチャンクやブロックに分割し、再び元の通り
に組み立ててアプリケーションに渡すため、エンドユーザー
2
可変「チャンキング」デデュプリ
ケーション−インテリジェントな
デデュプリケーションアプローチ
企業においては、デデュプリケーションを用いた場合、デデュ
プリケーション率が高いほど TCO を向上できます。したがっ
て、バックアップアプリケーションにとっては、繰り返しの
データパターンと連続的なスループットが理想的なターゲッ
ト環境と言えます。デデュプリケーションには、可変チャン
キングと固定チャンキングの 2 つのアプローチがあります。
一部のベンダーでは、固定チャンキングアルゴリズム、つ
まりデータを決まったブロックサイズのセグメントに「まと
める」方法を採用しています。その後のバックアップで、
新しいヘッダー情報やその他のブロック変更をファイルや
バックアップストリームに追加する場合は、データパターン
が「シフト」し、このシフトにより、新たなデータが書き込
まれます。その後に続くデータはすべて同様にシフトされ、
既存のデータとは一致しなくなります。そのため、最初の
変更後のすべての変更をディスクに書き込む必要がありま
す。固定デデュプリケーションでは、どのようなデータ変更
であってもデデュプリケーション率が低下することになりま
す。固定デデュプリケーションベンダーの公称では、デー
タ削減率は 35 パーセントに過ぎません。
1 出典: http://h50146.www5.hp.com/products/storage/whitepaper/pdfs/
egi_hp_d2d_external_test_review.pdf
2「復元速度は非常に重要です。通常、バックアップコンポーネントに関しては復元
が最も重要な使用目的になります。HP D2D システムの復元速度は、最大書き込み
速度の 80% 以上であり、特に、D2D4312 の読み込み性能の低下率は競合システム
より小さいことが確認されました」(Evaluator Group レポート )
HP では、データ自体のパターンに基づいてデータをチャン
クに分ける可変チャンキングを採用しています。前述の例で
は、新しいヘッダー情報またはブロック変更が同様のシフト
を起こします。可変チャンキングでは、新しいヘッダーは固
定デデュプリケーションと同様にディスクに書き込まれます
が、すでに書き込まれている同じデータを特定できるため、
その他の情報はすべて再同期および重複排除されます。こ
れにより、デデュプリケーション率が 20 倍以上も高くなり、
TCO が桁違いに低減されます。
シンプルで簡単な構成
IT は複雑なビジネスです。ベンダーは、IT がテクノロジーを
取り入れるよりも早く製品を作り出します。そして、企業は
シンプルなソリューションを求めています。HP では、そのよ
うな状況を念頭に置き、StoreOnceD2D アプライアンスを
設計しました。StoreOnceD2D は、VTL( バックアップアプリ
ケーション上ではテープライブラリとして表示 )または NAS
ディスクストレージ( バックアップアプリケーション上ではディ
スクソリューションとして表示 )のいずれかとして構成できま
す。さらに、StoreOnceD2D はファイバーチャネル(FC)お
ブロックサイズは 4k を採用
よび iSCSI インターフェイスの両方をサポートしています。
前述のように、デデュプリケーションアルゴリズムは高いデ この柔軟性により、今日の要件を満たすことも、将来の接
デュプリケーション率を実現する能力が評価されます。デー 続性の要件に適応することも可能になります。
タのチャンクサイズが小さくなると、データ一致率が高くな
StoreOnceD2D の構成はシンプルです。独立したサード
り、デデュプリケーション率も高くなります。大きなデータ
パーティ(EvaluatorGroup)による評価は、次のとおりです。
パターンより小さなデータパターンの方が一致しやすいと
•StoreOnceD2D を VTL として構成するのに必要な手順は、
いうのは、当然のことと言えます。StoreOnce の採用する
競合製品の 33 に対し 11 のみでした
チャンクサイズは、業界最小の 4k です。大きなデータよ
り小さなデータの方が共通のセグメントを見つけやすいた
•StoreOnceD2D を NAS ターゲットとして構成するのに必
め、データの一致率を上げることができます。4k というブ
要な手順は、競合製品の 10 に対し 5 のみでした
ロックサイズはまた、より汎用的なデータサイズおよびテク
また、「マニュアルを参照する必要さえなかった」というコ
ノロジーであり、多様なワークロードへの対応を可能にし
メントも寄せられました。今日の急速に変化する IT 環境で
ます。参考に挙げると、他のベンダーが採用するチャンク
は、いかに簡単かつ迅速に価値を実現できるかが、ソリュー
サイズは 8k、16k、32k です。
ションの全体的な投資収益率を向上します。
一致率が少し向上するだけでも、それに関連するデデュプ
リケーション率には乗数効果がもたらされます。たとえば、 HP ソフトウェアに共通の管理機能を提供
一致率が 95 パーセントなら、デデュプリケーション率は 20
テクノロジー企業は、ビジネス上の問題を解決できる新た
倍になります(1/(1–.95)=20)。もし一致率が 3 パーセン
なソリューションを常に見出しています。そのような製品は
ト高い 98 パーセントになると、デデュプリケーション率は
一部の問題を解決するものの、新たな問題を生み出します。
50 倍になります(1/(1–.98)=50)。
運用管理は非常に重要な課題です。新しいソリューション
は、既存のツールと管理フレームワークで管理できなくて
SparseIndexing とインテリジェントな
はなりません。このような要件に対応したデデュプリケー
読み込み
ションソリューションはほとんどありませんが、StoreOnce
D2D はそれが可能なソリューションの 1 つです。他のベン
HP ラボでは、StoreOnce 内に SparseIndexing と
ダーの製品を購入すると、その 1 つの製品をサポートする
ContainedMatching と呼ばれるアルゴリズムを作成し、
ために、他の管理ツールを学習し実装する必要があります。
デデュプリケーションソリューションの優れた拡張性とパ
フォーマンスを実現しています。他のチャンクが一致する
かどうかを判断するために、デデュプリケーションアプライ
アンスが実際のデータを読み込む回数が少ないほど、シス
テムがより効率的になります。言い換えれば、同じ CPU と
メモリで、拡張性とパフォーマンスを向上し、組織の価値
を高めることができます。
これらのアルゴリズムは、新しいチャンクが一致するかどう
かを判断するためにデータチャンク全体を読み込むのでは
なく、データチャンクのごく一部のみをプレビューする手法
を実現しています。ここでは「SparseIndex」テーブルの
メモリに保存されている既存のチャンクをサンプリングし、
一致するものを探します。ディスクドライブ自体のデータを
探す場合と比べて、メモリ内のデータを探せば、スループッ
トパフォーマンスが向上し、処理能力を節約することがで
きます。このとき一致が見つかれば、書き込みは一切行わ
れず、一致がなかった場合は、ディスクに新しいデータが
書き込まれ、新しいハッシュが SparseIndex に保存されま
す。これらのアルゴリズムこそ、HP が競合他社の 2 倍の
価格性能比を実現できる主な理由となっているのです。
一方 StoreOnceD2D は、HPSystemsInsightManager(SIM)
または IntegratedLights-Out2(iLO2)監視 / 管理フレーム
ワークにシームレスにプラグインでき、ユーザーは、同じ管
理下にある他の製品と同様に、StoreOnceD2D アプライア
ンスの警告やアラートを受け取ることができます。これは
当然のように思われるかもしれませんが、他の大部分のテ
クノロジーベンダーでは、こうした管理統合をサポートして
いません。
3
HP ラボによる開発
HP ラボは、HP 製品の試験や高度な研究を行っているグルー
プで、基礎科学の新境地を開くとともに、今後 10 年間に
わたって組織や社会が直面するであろう複雑な課題にも取
り組んでいます。StoreOnce は、データの増加を抑制し既
存のネットワーク経由でデータ転送を行いたいというニー
ズに応える方法として、このラボで開発されました。
柔軟なソフトウェアアーキテクチャーを
活用
StoreOnce ソフトウェアアーキテクチャーは、柔軟性と独立
性を備えるように構築されました。HP ラボでは、標準のプ
ロトコルを使用できるようこのソフトウェアを開発しました。
そのため、ファイルシステムやオペレーティングシステム、
ハードウェアプラットフォームから独立したものとなっていま
す。これにより、StoreOnce は複数の HP ハードウェアおよ
びソフトウェア製品に配備できます。実際に、StoreOnce は
デデュプリケーション戦略の 1 つとなっており、今日の D2D
アプライアンスは、この戦略の最初の実装ケースにあたり
ます。これをさらに推し進めると、ソフトウェア製品がデー
タを重複排除し、別の場所にあるハードウェアアプライアン
スから、データを「再現」または「回復」することなく読
み込み、使用できるようになります。この柔軟性は、
オーバー
ヘッドを増やすことなく、データの可動性や移植性を向上し
ます。
競合他社の製品の中には、特定のハードウェアコンポーネ
ントでしか使用できないものがあります。そのようなデデュ
プリケーションアプローチは複数のソリューションで共有で
きないため、幅広いソリューションを利用できずに特定の製
品に縛られることになります。
HPサービス
HP ストレージサービスでは、事前計画や機器の導入から、インス
トール、構成、統合、テスト、そしてその後のあらゆるレベルの継
続的なサポートに至るまで、お客様のビジネスがストレージの全段
階に対処するための、オンサイト / リモートサービスの包括的なポー
トフォリオを提供しています。HP では総合的なアプローチを環境全
体に適用し、ストレージ、サーバー、ブレードとソフトウェア、およ
びネットワークインフラストラクチャを互いに結びつけています。HP
のストレージサービスポートフォリオは、テクノロジーライフサイク
ルを通じて、成長の加速、リスクの軽減、およびコストの削減をサ
ポートできるよう設計されています。
をそこで複製し、メインデータセンターやシングルサイトに
返します。HP では、シンプルさと求めやすい価格を実現す
るため、HPReplicationManager ソフトウェアのライセンス
を「ターゲット」サイトのみに供与しています。最初の「ソー
ス」サイトには、ReplicationManager が無償で提供されま
す。この独自の手法には次のようなメリットがあります。
•特に競合製品に比べて、求めやすい価格を実現
•複製のコストを抑えるとともに、HPStoreOnceD2D ソ
リューションの投資収益率を向上
•ソフトウェアライセンス供与を簡素化
•メンテナンス契約の数を減らすことで、ソフトウェア契約
の保全管理業務を削減
将来のストレージを担う
HPStoreOnce
お客様をはじめとする IT 管理者は、複雑な IT の課題に対
するシンプルで費用効果の高いソリューションを求めていま
す。HP は、常にそのことを念頭に置きながら StoreOnce
を設計しました。デデュプリケーションのような新しい技術
また HP ラボでは、StoreOnce を 64 ビットアーキテクチャー
は理解するのが困難になりがちですが、StoreOnce はそれ
で設計しており、速度やパフォーマンス、将来のコンピュー
らをシンプルにします。
タープラットフォームを見据えた設計となっています。
レプリケーションソフトウェア向けの
シンプルなライセンス供与
デデュプリケーションの主な用途の 1 つに、バックアップ
オペレーションを統合し、ディザスタリカバリを向上する
ための複製があります。多くの組織は、このようなバック
アップと複製の管理、監視、およびスケジューリングに HP
ReplicationManager ソフトウェアを使用しています。企業
の多くは複数の拠点を持っており、重複排除されたデータ
StoreOnce はすべての HP 製品に共通のデデュプリケーショ
ンテクノロジーであるため、学習は 1 度だけで済みます。
StoreOnceD2D アプライアンスは、既存の HP ソフトウェア
のフレームワークにプラグインできるため、他のストレージ
インフラストラクチャとともに管理できます。
HPStoreOnce は、配備の柔軟性と競合製品をしのぐ
価格性能比のメリットにより、HP とお客様の企業にとって
重要なテクノロジーになりつつあります。
費用効率の高いデータ保護機能を備えた HPStoreOnceD2D の詳細については、
www.hp.com/jp/d2dをご覧ください。
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4AA3-2347JPN、2010年12月作成