1 住宅専用鋼管杭をシステム的に施工するパック(PPS)工法の開発

No.05−13−15
住宅専用鋼管杭をシステム的に施工するパック(PPS)工法の開発
∼ポーター製造(株)∼
会 社 概 要
代表者名:代表取締役 礒田 喜久雄(59 才)
会社名(団体名)
:ポーター製造株式会社
所在地:東京都江戸川区
会社創業時期:昭和 47 年 4 月
建設業としての主な業種(該当項目は黒文字)
建設業としての主要受注先(該当項目は黒文字)
□総合工事業(□土木 □建築)
□国、公団等の国の機関 □都道府県及びその機関
■専門工事業(具体的に 基礎工事、杭工事)
□市町村及びその機関
□民間発注者
□建設関連業(□測量 □地質 □設計 □その他)
□官公庁工事の下請
■民間工事の下請
□建設業団体・組合等
□その他(具体的に
□その他(具体的に
)
)
建設業許可番号:東京都知事(般-53)第 51629 号
役職員数:33 人(うち建設業従事者 29 人)
資本金額:10 百万円
直近年度の売上高:約 500 百万円<平成 15 年度>
(注)新分野進出が子会社等の別会社方式の場合には、本体の建設会社の情報を記述
新分野・新市場への取組又は先進的な取組の概要(該当項目は黒文字)
□リフォーム・リニューアル (□住宅、□非住宅建物、□その他)
取組分野
□環境分野(□土壌汚染浄化、□廃棄物処理、□省エネ、□リサイクル、□解体
□緑化、□その他)
□農林水産業、□福祉(□介護、□その他)
、□運輸、□物品販売
■その他(具体的に 住宅専用鋼管杭工事)
取組の類型
□新製品の開発、■新技術・工法の開発、□既存技術の応用、■販路の開拓
□仕入ルートの開拓、□既存人材の有効活用、□IT の活用、□遊休地の活用
□余裕資金の活用、□コストダウン、□財務力の強化
□その他(具体的に
)
事業の段階
□調査検討段階、□準備段階、□着手段階、■事業展開段階(既に展開している)
取組体制
■自社単独(□子会社、□別会社設立、□その他)
、□フランチャイズ
□協力会社方式、□共同出資会社の設立、□合併・吸収分割、□組合組織活用
□業務提携(同業又は関連業種と)
、□異業種連携、□ネット上での連携
□産学連携、□上記以外の組織からの技術・ノウハウの導入
□その他(具体的に
工業所有権の有無
■特許権取得
)
、□実用新案権取得(申請中)
、□取得は考えていない
問 い 合 せ 先
会社名 (団体名)
:ポーター製造株式会社
担当者氏名(役職)
:礒田 喜久雄(代表取締役)
東 京 都 江 戸 川 区 西 葛 西 eメール
所在地
2-17-19
03-3689-1301
URL
電 話
1
−
http://www3.justnet.ne.j
p/ pota-1/
取 組 内 容 の 詳 細
1.新分野・新市場への取組又は先進的な取組等(以下「当該取組」という。
)のテーマ
住宅専用鋼管杭をシステム的に施工するパック(PPS)工法の開発
2.当該取組の内容
昭和 30 年代より、トラック搭載型杭打機(ポータブルパイルハンマー)やトラッククレーン・
ラフター搭載オーガー併用杭打機、レッカーポーター等を所有し、各種の杭工事を施工してきた。
9年前から、住宅専用鋼管杭をシステム的に施工するパック工法を開発し、この分野に特化し
て取り組んでいる。
この工法は、施工と同時に、指示力測定を全施工杭に対して実施する画期的工法で、杭施工機
を用いてパックパイル(先端閉塞鋼管杭)を回転チャックして保持し、回転運動と高圧荷重を与
えて地中に圧入、支持力を得る工法である。従来の基礎杭施工に伴なう騒音、振動、残土、泥水
等の建設公害に対処した、環境にやさしいクリーン施工方法で、関東地方を中心に、住宅 2 万棟
の施工実績がある。
施工順序
杭取り込み
鉛直測定
回転圧入
圧入力測定・プリントアウト
3.当該取組との出合い又はアイデア発案の契機
ビルなどの大型建築物の基礎工事で培った技術を、パック工法の開発を契機に住宅建設に生か
せないかを考えた。
戸建住宅を建設するハウスメーカーの、地下工事に対する取り組みの遅れに気づき売込みをは
かった。
4.社長の役割と社内の実行体制
9年前、社長自らが、各種の杭工事や基礎工事を、下請け業者として指示どうり施工するだけ
では、同業他社と変わりがなく、いずれ市場縮小から競争激化が予想されることから、住宅専用
の鋼管杭の施工をシステム的に取り組むことに特化し、提案営業することを決断した。
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5.従業員教育、新規の人材確保等の方法
マニュアルに従い、現場OJTにより教育を行っている。
施工機等
大型施工機
NP パックパイル
鋼管杭圧入施工
ミニ施工機
6.事業化までに至る間で苦心した(苦心すると思われる)こと、及び成功の要因
技術的に優れていることが理解されても、実際に採用されて工事を受注するまで時間がかかっ
た。社長自らが、ハウスメーカーの技術部門に説明に赴き売込みを図るとともに、既存業者の手
に負えない瑕疵保証工事を手がけることで、最初に受注の切っ掛けを掴んだ。
現在、パック工法は、ハウスメーカーの基礎工事施工部門におけるメイン工法として採用され
ている。
7.相談・助言、情報収集等の相手先。外部組織と連携した場合は相手先との連携形態
パック工法の検証を、大手ハウスメーカーの技術研究所を通じて、京都大学と金沢工業大学に
お願いした。
NPパック工法研究会を主催している。
8.当該取組の主たる顧客(活動領域)等
①ハウスメーカー75%、②戸建分譲業 20%、③一般顧客 5%
9.当該取組の差別化等のポイント
杭施工と支持力測定を同時に検査を行うPPS工法(pack piling system 先端閉塞交換パイ
ル 回転圧入 施工システム)は、特許を取得している。
パックシステム特許
杭施工機製造及び施工法(第 2673982 号)
鋼管杭の回転圧入工法(第 2773034 号)
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拡底鋼管杭(第 3135219 号)
鍔付拡底鋼管杭(第 3135220 号)
地質調査機(第 2663411 号)
10.当該取組への投資額及び必要資金の調達法
通常の業務範囲内の資金繰りで収まっている。
11.当該取組に係る事業のスタートから現在までの売上及び利益の推移
ここ数年、売上高 9∼5 億円で推移している。
12.当該取組の大きな成果と思われるもの
「最終ユーザーのための仕事をするのであって、発注者であるハウスメーカーのために仕事を
しているのではない」とする、社長の考えが社内に浸透している。その結果、顧客から直接、基
礎工事の指名を戴くケースも出てきた。
13.今後の課題と解決方針
品質を高め、単価を下げる。
14.公的助成・支援制度の活用状況(これら制度の改善要望などもあれば併せて記述)
特に利用していない。
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