KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL 強誘電性転移における双極子相互作用 徳永, 正晴; 川崎, 辰夫 物性研究 (1964), 2(5): 229-240 1964-08-20 http://hdl.handle.net/2433/85603 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 強誘電性恵移 における双極子相互作用 徳 永 正 晴 , 川崎 辰 夫細 (7月 2 1日受理 ) i1 Introduo tion 強 誘電 性荷 重啓 は、 格 子振 動の 不 安 定 性 に_ よっ て起 る変態 塾 と、 双 極子配 向 の秩序無秩盾塾 とに分 け られ てい る. 本 論 やは磁性体 との対応 がつ き、相異点 をはっ き りさせ易 い とい う親 点 か ら後者 につ いて考 え る。双 極子 ,分 極率 の担 い手 であ る分 子の 集団 を取扱 う立場 か らほ発 した索 誘電体 の理 論 は今 の ところ 磁 性体 研究 に対 辱 させれ ば.分 子場 近似 の段階 といえ る。 分極媒体 問 の相互 作 用 は まだ十 分 解 明 され てい ないの で、有 効 ハ ミル トニ アンが完 全 に設 岳 され た とい うわ けに はいか な いO しか しなが ら分極 間の力 としては、分 子間 q) 反 額力 等 の 近 拒 錐力 と同程度 或 いは それ 以上 に、長屋 巨鮭力 で あ る双 極 子相互 作 用 が強 誘電体 を取扱 う場 合重要 と考 え て よこ い た ろ う。 従っ て双 極子相互 作 用 か らどれ だ けq )ことがい えるか を理 論的 に追 求す る仕事 中i 多 くの人 に よっ てな され て き. たが その長 庫難 性 の為 に、統計 力学的 取 扱 いが十 分 で きて いないo Lax ( 1 ) は永久 双極 子のみか らな る系 を spherical no ・ ielで東扱 いi単 純立 方格 子 では強 誘電的配列 に よ り、反 強 誘電 的 配列 が ェ ネJ t ,ギー吋 に 有利 で 参 り 2次 の転移 を もつ こ とを示 した。但 し、彼 は誘電体 の時 務の一 つ で あ る分 極率 ,・ Takigi ' 2 i ま平方格 子の露 点 に分 極率 を も の効果 を全然考 慮 レてい ないo 1 体中 っ た双極 子 ・鉢中心 に分極率の み を もっ た イオ ンを置 い た モ デル を と り、・ 心 の分 極率 が一 定値 以上 の とき強 誘電的 配列 を と り得 る こ とを示 L Jたo 更 に相 転 移 点 近侍 の藷 性質 につ いて全般 的 な結果 を導 いて い る。 本 試論 においては Taka_ giの 方法 t こな らい、 これ を ミク ロな立場 か ら基 礎付 け を与 え る と共 に多 少 の一般化 を行 うO 、 系 と して昼「定 の格子上 に並 ん だ分極 I 率 i iを もつ ●二双極 子の集 合 を考 え る o 相互 作用 は 双極 手間相互 作用 の み とす るO 近距離 力 の性 質 は よ く解う ていな い. b で、 特 に必要 な ときは現 象 論的 に導 入 され うる形 で議 論 は展開 す る。無 限 に広 がっ た系 を考 え形依存 性 は考 慮 しな -229- 徳 永 ・川崎 い O 分 子場 近 似 を適 用 す るが長 屋 巨車力 を考 えてい るの で十分 よい結 果 が期 待 さ れ る O,この形式 は Lax や Takagi の鈷 論 の多 くを含 む O応 用 と して NaCl型 結 晶の場 合 やー格 子定数 の比 が 与 ▲ J:1 :1の場 郎 )配 向 の安 定 性 につ い て議 論 す る。更 に最近 Ⅹ線 解 析等 で確 か め られ てい るi NaNO2 や Thifl耶 qa の sinu, soidaユ antiferro.相 の説 明 の出発 点 とな り うる と考 えてい る O §2 誘電 体 にお け る一 般 式 分 極率 テ ンソル ail永久 双 極 子 向 の単位 ベ ク トル - 宅) - pi( - Pi pi は大 き さ・ Si は その方 を もつ 分 子集団 を考 え る O 誘起 双 極 子能率 は瞬 間的 な局 所場 E芸に よ り a i E芸で表 わ され ろ。一 棟 な外外 場 を E。とす る と 璽 … Eo十 ぎ畑 ( 201) こ こに 4i jは i番 目 と j番 目の分子間の 双極 子相互 作 用 を表 す テ ンソノ レで A i j '… r㌔3ri;・rカ ー li (iキ j ) Ai j= 0 (i =j ) ( 2.2) -. n5 は j番 目の分 子 の全双 極 子能率 で ( 2・1 )で表 され る局 所場 を用 い て J m… pi+ ( 2.3 ) a jギ と表 わ され る。 全 エ ネル ギ ーUは U … U3Ⅹも十 U ( i i p十 uext冠 Uin t 雪雪 1 Ud毎 芸 ‰ 言責㌻i 43nj -3 mj E警d jf ' p I J 3 - ; 言 E;aj雪 -230 - ( 2.4) 強 誘電 経転移 ( 2 ・ 、 1 ),( 2・3 )を使 っ て 軋 蒜 を消 去 L , 、 系 固有 の パー ラメー ター ai・Pi及 び gi 外 場 E。を使 っ て書 き直す と 1p i t i Q i Eo -i fEo a T i Q i Eo 7品piEiヰ斬 p了 ぞ 1 U … ニ> a -4 ・ oi≡ 1十 号 i i十 , -デkt k机 ( 2・8 , ( 2・9 ) Aji十 '・・ , 必 要 な やば近 距 離力 は一 般 に 一定 Ⅴ( ち 73) の形 で- け加 え てお 肌 ぎょ とも Qi は 言 - O の とき単 位 テ ンソル 1に な る こ とか ら明 らか な よ うに永久 双 極 子 I. のみ の場 合 に比較 して j E iに働 く電 場 を強 め る こ とに寄与 してお り、 これ が 誘電 体 の特 徴 で あ る. ( 2.吟式 は 誘電棒 の問題 一般 の 出発点 とな る式 であ るO a3 亀 誘電 性相 転移 の一 般 式 (分 子場近似 理 論 )・ 相 転移 点 近傍 の 誘電率 ,比 熱等 の問 題 は Takagiに よっ て論 じ られ てお り、 本 論 の モデル で も殆 ん ど同様 の籍 論 (一般 式 ) が得 られ るにす ぎ ないO ここで は特 に鈷晶 構造 に よっ て強 ・反 故 誘電 牲配 列 の いずれ が安 定 とな り うるか に重 点 を しぼ る。 2種 の分 子が各 々副格 子上 に配 列 して い る モデル を考 え、 永久 双極 チ ,単 位 体 積 当 りの分 極率 (従 っ て格 子定 数 の単位 を 1ととる) を それ ぞれ 亀 ,㌔, a A・ ・㌔ とするoこのとき U Iri 鼠 B鰐 ・ 1 . iE' Q j E 等 叫 す pJ l-2f=p A i, B T i鱗 ? a 軽 Eの fEo ( 3.1 ) e= A, a 分 子場 近似 を導入 し個 々 の双極 子 に有 効 内部 電場 Eまが作 用 してい る形 に書 き 直 す 。従っ て電場 の 2乗 に 比列 す る最 後 の項 はお とす 。 U --羊 蹄i A E 2 -∫㌔雪撃 1 ⊥ ▲j -231- ( 3.4 徳永 ・川崎 J A・ ぎ 電 軽 - 3^h・仲 弓 Bg > ㌔ 車 l 十申 R J勺 # ・J j瑚 + ( 妄震 ・ ・ } ・芸 孟言 霊 監 駁 - . 禁 志望 ㌫ O l F-1 +E 平炉 f 瑚 J , 十 ii t ・ _ . _ ? ' 1 梢 ( 313) Eo る格 子 に ま たが る場 合 の相 j 熱 戦 叫i 十 ・・・・ ( 3.4A) ⊥ 誓 幕 @ i B〒1 ( 卜誓 炉 空 電) 1 - 1( i ・誓 < -・ ・ ・享 は 7 炉 weighも 長 流 もt こ㌻ BU に よ る平 均値 を表 す 。従っ て ・J A ' / ■ L r -1 h l r L q t t o - 8.4串) <串 -射 (石 ' ; 1 - : , I ; L i i 打 軒 ) \ ( 3.5 ) i ; rここに L( 幼 まLahl gevi n 函数 を表 し, e 告-E A i / I 軒 ( 3.6 ) = 0で温度 を高温 か で あ るo B格 子 につ いて も同様 な式 が成立つ O転移 点 を Eo ら下 げて きた場 合 は じめて自発 分極 <E >が有限 に残 る温度 と定義 す るO_(衣 論 の近 似 の範 囲 で は誘電率 に異常 が あ らわれ る点 と一致 す る。) この温度近 侍 で L AI 埠 I /k b摘 十 分 小 さいか ら 血 句式 の右 辺 を展 - て第 - / A `考 -帝 { f J h 宵や 4' , p 電Q j B <I j B>J P' を・ とるo ( 3.7勾 > 云 B <?誓 >-尋 ぎ 4 ; ・ 軒 >J A'ぎ 毎ぜギ>L P ー } ( 3.7B) フー ラ出天分 で書 くと ( j f)2 ._ A ・ ( 蛋) D 卜 義を戒 十蒜 朋 A j やJ P ・ -毒 ・1-雷 -232- 購 ^k¢k B ( 3. 8) 強 誘電 性転移 ここ で フェ 7 )エ 変 換 は 1 Ak - 音 節 ヂ` トj ) に よっ て行 な われ た 。 即 ち Q k - 1(A 7 IAAk : ・ k-1(1-7T Ak B B a 審 一 B ぜ) -I ^ 芸) - 1 で あ りAk・^芸は それ ぞれ 定義 され た suffix ( i・3 ' )の空 間 で変換 して あ るO ' 3 .8)式 よ i ) 波 数 kに依 存 す る転 移 点 は ( De℃ ED I - o β.lq) の解 と して与 え られ る。厳密 な式 ( 3.可 を展 開 して得 られ た ( 3J) の フ・ -I )エ もつ<7k> が相互 に独立 で ある と L J て 得 られ た結 成分( 3・8 )は元 々異 な る kを,k一望 間 いず れ に お 果 と一 致 してい る. 従っ て転移 点 に関す る限 り r-空 間 . い ても双 極 子 は有 効 磁場 内 で自由 に回転 す る とい う括像 に な る。 S4 CsCl 塾 結 晶 Takagiの方 法 の一 般 化 が本 論 の一 つ の 目的 な ので、 まず対 応 のつ き易 い GBC1 塾 培 晶 につ いて詞 べ る. ( 1 ) Ferroelectricity ( 3.8 )式 に お い て、 k- 0 <音 , > とく ?o B> が平 行 の場 合強 誘電 性配列 と な るO 簡単 の恵 め分極率 は等方的 で対 角成 分 a A,aBのみ とす る. 立 方 対称 性 よ J erO とな り ( 3.10)式 は 3ら の行列 式 の 境にか り^。,^芸の非対 角 成 分 は全 て T け るO ( A。 ) i i- ( A;) i i- A。-号 (i :Ⅹ ,y ,蛋)を用 い る と 勘 9 )よ り ¢ 含ま¢雷- tl- A.(aA+ 雇 T l -め 従っ て -233- 申.1 ) 徳 永 ・川崎 , E - / A,3 ( / 巧2 盲蔀 如 O, 3k B T =0 蟻 ( 4.2 ) / E A ,, , L B 3王 もT d Ao ・ 1-審 尋 Ao これ を と くと転移 点 は ( J j 5 2十め ・ L o 2 3 kB ( 4.3 ) -1- Ao , ( ㌔ 十重 で与 え られ る。 ( 2) Antiferroelectriciもy 格 子間 隔 を 1 と して い るので k- 打が反 強 誘電 性配列 で あ る.簡 単 のた め 誓 i , ; . :' t :: f i _. : ; 三 : i =三 芸 三 三 三 : : _ i I : ?A:_ il . i z t ' t ∵ ∴ ;: の ときに体 心 な働 く電 場 だカ;ら 7 J erO で あ るO 5.351 ) A芸 は ヱ5の 配列` ( 1 ) の場 合 と同 様 に して計 算 す る と、 J k ( 4.4 A) ( 4.4B) の 蓋う あ転移 点 を 得 るO我 々の転移 点 の定義 。 よ り実現 す る の は -Maxi増 ,T霊 ‡ で あ るO 棒 心 に働 く電場 が 名erO と な る 為 . 双 極 子 相 ㌔ 互 作 用の みで は 互 に 相互 作 用 Z5 図 〔1〕 の な い 2つ の単 純 立 方 格 子 系 が分離 して い る場 合 と同 じ現 象 が隼 じて い るo ( 3) Ferri ele?tricity これ は <f o A> とく葦 > が平 行 の場 合 で あ るO 転移 点 は T染= C め -め 2 2 3 KB L A. 卜 A。 凄 十あ ー234- ( 4.5) 嘉 誘電 娃転 移 C T芸であ る o MnF2塾 の反 強 磁 性 に相 当 す とな る。 ( 4.3 )と比較 す る と常 に T> る フエ f j誘電 性 は、 近 距 経 力 が存 在 しな けれ ば有 限 温度 で はお こ らな い こ とが わ か るO ( 4) 解 の安 定 性 転 移 点 に お け る自由 エ ネ } L ,ギ∼ の 小 さい方 が 安 定 で あ る とい うTaka. gi の 議 論 は そ の ま ま数 々申 場 合 に も適 用 で きて、 転 移 温度 の 大 きい方 の 椙 が 実 現 す 3 )で述べ た よ うに C s Cl 塾 で はつ ね に Tc> 誓 な の で ㌔ と る こ とが示 され る o ( T工 . の比 故 をす れ ば よい 0 f ㌔≧ ㌔ と して一般 性 を失 なわ な いか ら 顔 ( i 1)とす る。反 強 誘電 性転 移 に は 2つ の転 移 点 増 そ の大 小 は fl と aA ,aB で 変 化 -TB N が存 在 L /た が、 , T A>TB(case(a)) る. I す - i T芸>TN A(case( ら) ) 各 々 の場 合 につ い て Q- T c/ 増 ,Q - Tc欄 のグ ラ フを Tak粥 i の処 法 に 従 っ て、 i ,a A,a Bを変 数 と して書 くと図 2にな るo f' -塗 -1 )で 因 は Ⅰ II Iに分 け て あ る O 即ち 2 か反 強 誘電 的 か を示 L ,て い るo I ‰ - ㌔ - 0の と き- 細 - 0 の とき Takag去5)の p.830 あ 図 に一 致 ㌔ -235- 1 /J b 徳永 ・川崎 S 4 NaCl 塾 絵 晶 鈷 晶構造 の違 いに よる、 相 の安 定 性 の相 異 を詞 べ るた め、 NaCユ 塾格 子 を考 え る。 簡単 の た め A 分 子 は双極 子 と分極率 . B 分子 は分極 率 のみ とす るo 蛋 4 と同 じ仮 定 で議 論 を展 開す るo A分 子の双極 子配列 は強 ・反 強 配列 を考 え る限 り、 、次 の 3通 りしか存 在 しないo図 4 図 〔4〕 〔 方00 〕 L 〔ooo〕 〔7 =耳0〕 各 々 の場 合 A (A の格 子点 に働 く電場 ) ,J F(B の格 子点 に働 く電 場 にな る) を ref '. 4 の方 法 で計算 す る と A p 〔7 r7 =8〕 〔ooOj 〔 詑00〕 T Ao ■ T p 一丁 P TAo T q- 一丁 q - 4・334( S( Oi i 〕) I q - 15.041 ( -Sl 0÷ 3) ■ J0 各J iの B 副 格 子 の分極 は格 子全体 のエネ ル ギー を最低 にす る方 向 に生 u: る筈 で、 )に従っ て全体 の配 列 は Zl, そ の直上 ,直下 の双極 子 の方 向 と一 致す るo ref.4 Z3 , Z; _型 に な る。 NaCl 型では 亮 が zeroで な い ので両 方 の副 格 子が相 互 作 用 を及 ぼ し合 うこ こが樽徹 で あ る。 5 4と同様 転移点 は 1 j L 2 す Ao Tc (Zl) = 3毎 17 Ao i (轟 ㌔) -236- ( 5.1ヂ I L 2 ) = 鴨 p T TN(Z3 強 誘電 睦転移 1 ( 5_2 ) 1 勿 娃工lID L L - す Pa A-i q㌔ 1 すp β2 ・十 と な るo ( 5.3 ) 1 TN(ZS )=すす T P aA- i qa B TN(Z3 )> TN(Z5 )I TN(Z5 )> TN( A) に従 っ て、 Q - T G /T N( Z3 )I Q = TA N(Z5 )のグ ラ フを折 節 と同様 にか くと図 〔51 とな る二o ai j o e qbS 8す -す 4す 2 / Ao 分 子 の密度 が 1 /2に拭 っ てい るの で 2セ割 っ てあ る) (裟 釜6 ㌔ I 〔 与,1,1〕 構造 の安 定 性 立 方 結 晶 で な くと も Akの値 さえ求 まれ ば、 ( 3・lO )式 以下 の議 論 は同様 に で き る。 H. Takahashi ( 6)の LorentB field の表 と ref-4 ) の方法 を使 えば 格 子 をあ る主軸 方 向 に il(A-士 1 ,2 ・3)伸 縮 した ときの Ak ,A;(k は 1つ 又 は 2つ の主 軸 方 向 に 3 / ;p - ni =1.2.3)の値 が簡 単 に求 ま るOここで は ● 一 l縮 め た場 合 を 格 子点 と体 心 に双極 子 と分極率 を もっ た A 分 子 ・左 方向÷だ け上 に NaN02 の場 合を意 識 L /て、双極 子 の向 く軸 に垂 直 な方 向 に÷ 考 え るO -237- 分極率 のみ の B分 子 をお く . (図 〔6〕 ) 革 と A ,A 集の値 は - - B 弼 ヽ 一 ′ @ : A √ 、 ( J M い ooo〕 A 5.7584 Lf. r , 〔諭 o〕 ol no〕 ( : 15.041 -5.479 閣 〔許7 CO〕 5.1664 L〔6〕 〔†げ -19.0848 (巣 〔TD は格 子点 と体 心 が逆向 きの 場 合) 立 方格 子 で 同株 再配 置 の時 は A 〔000〕 -〔符00〕 8.3778 4.844 〔† 1〕 (打方0〕 0 - 書 5一351 妻 両方 の場 合 に 善4 ,5 と同 じ図 がか け るが、今 は温 誘電 性 と〔花00〕 の反 菰 誘 電 性 (縮 ん だ方 釦 こ披 うつ ) の安 定 性 の比軟 のみ た限 定す るo 縮 ん だ方 は反 蛮 誘電配 列 の うち この場 合 が一番 エ ネ} L ,ギー を得 をす る こ とは表 か ら解 る. 立方 000) と 〔 打00〕 の場 合 は- がい に言 え ない が 、比攻 上 とっ たO 結果 は Aの 〔 の値 の大 小 関 係 が逆 転 してい る こ とか ら予 想 され る よ うに, まっ た く逆 の傾 向 を示 して い る。 因 〔7〕 -aB 図 〔7〕 ㌔ F 強 誘 電性転 移 S7 Sunmary 及 び discussion ( 1 ) 双 極 子系 甫 転移 に関す る Takagiの宿神 を うけつ ぎ その分 子 的 段階 か ら の基礎 づ け並 び に一般 化 を行 っ た。特 に 2観■ 格 子の場 合 につ い てNaCl 塾 , CsCl 型 結 晶 の相 転移 の安 定 性 につ い て論 じた。 誘電率 ,キ ユ- リー定 数等 は 相 互 作用 定数 A と、 分極率 α ,双 極 子能 率 jLで書 き表 わす こ とが で き、Takagi と同 じ処 法 で CユausiuB一 朝ossoti式 も容 易 に導 け 争・○ 誘電率 の キュ ー l )一点 で の勾配 の比 が 1 :2で この転移 が 2次 転移 で あ る こ と もわか るっ ( 2 j Takagiモデ ル にお いて強 誘電的 配 列 が安 定 とな るた めに は俸 中心 タ こ分 極率 ㌔ を もっ た分 子 が存 在 す る こ とが不 可 欠 で あっ た が、 棒心 が永久 双 極子 を もつ 場 合 に は ㌔ は な くて も強 誘買約 に な りえ る。 勿 論 図 が示 す よ うに分担 率 が配列安 定 の重要 因 子 で あ る こ とに は かわ りな い。単 純 立方 格 子 ㌔ = o) の場 合 は TN> Tc とな は (I - 0, 葛 誘 電性配列 が安 定 であ る事 実 を再 現 して い るo E = 1の場 合 は Takagi t S ) と異 る結 果 を得た . ㌔ の存 在 は図 が f =0の 場 合 の重 ね 合 わせ に な る こ と を妨 げ る管 で あ る 。 ( 3 ) Eが一 定 値 以上 にな る と aA- aB- Oで も弘 誘電的 にな り、 これ が GSC ! 1 塾 の特徴 とい え るO これ は Z5 - Z5塾 の反 強 誘電性 転 移 点 が単 一 の場 合 の ZSの転移 点 等 しいのに、一方 葛 誇毘 姓 を生 ず る場 合に は協力 現 象 に関与 す る双 転 子 の数 は 2倍 にな るこ とに帰 国 してい る O ( 4) NaCl 塾 の場 合 は CsGユ 塾 の図 と対比 させ結晶 構造 の相異 に よ る興 味深 い事 実 が見 出 され る, ㌔ ,aBが小 さい場 合 Takagi モデル に反 L,て強 誘電的 ` 配 列 が安 定で あ る。 これ は叢 も養 い逆 方 向の 電場 をつ くる 〔100〕衣 〔0 10) の分極 が小 さい こ とを反映 L ,て い る o TN (Z5 ) は分極率 C D ' 小 さい と ころ では負 で存在 しないO` 扉 ' ' 大 き くな る と・分極 に垂 直方 向 の A 分 子 と逆 向 きに しよ うとす る電場 が働 き ㌔ が十 分 大 き くなっ た時 (反 強 誘電的 は なt り 名3が実現 す るが・ そ の前 に負 で あっ た TN(Z5)が 篭 の効果 で正 に なっ てわ りこむ とい う形 に なっ てい ると Z3二と Z Sの比攻 の物理 的 解釈 につ い て は十 分 解 っ てい ないO ( 5) 安 定 な sorew 構 造 が存在 L ,うる条 計 は・ 以上 の議 論 か らは T c P が最 大 値 に な るよ うな k( ≒0,荏)が存 在 す る ことで あ るo これ を求 め るに は ㌧ P kの具 比外 の結 果 を知 らな いが、 これ か ら 体 的 な函 数形 が必要 で ある Q 現在 立方 対 称\ -239- 龍 永 ・! L E T 崎 額 推 して kが軸 に平 行 な場 合 少 くと も正 方 対 称 ,斜方 対 称 の 籍晶 では Akは単 調 に変化 す る よ うで双 極 子相互 作 用 だ けか ら sinusoidal antiferro.は 生 じな い よ うだ 。実 際 の態 晶 で は始 めに も述 べ た よ うに近 距 離 力 が存 卑 し、 この Fot l rier 変 換 L ,た 泡 と Ak の兼 ね 合 い で k = O -汀以外 に maxが 生 じる と 予 想 され る。 -( 6 ) そ の場 合 性 と 4k は kが 0か ら 打に変 る とき一 方 が単 調増 加 ,他 方 J , A太 が が単 詞 繍 少 と考 え てい け ない だ ろ うか O そ して 泡 の 方 が多 分 減少 L ÷ 増 加 (k- 平で最 大 ) す るだ ろ う. こ う仮 定 すれ ば〔 ■1 1〕の格 子 定数 比 の場 ▲ 合 と、〔1 _1 i) の場 合 の比率 は興 味 深 い O立 方 対称 で は A 格 子 が体 心 立 方 で あ る こ と車反映 して kノ グ Ⅹ軸 の とき Ak・は減 少 一 (申 rJ ro が安 定 ) ・函数 で あ るo ipol畠 の向 きに垂 直 方 向 に 与絡 これ を Å' ■ l ■ め ると 庵毒廃 滅が 逆転 す る O つま り 縮 めた 方 向 に反 強 誘電 的 に な る。 この こ とは NaⅣ02 が a 軸 方 向 に格 子定 数 が :, a - 5.384 , aI 這 3. 5印 )と対 応 して a 方 I ) 、さい こ と. (ら- 5.563 , れ な' い. 向 に Sinusoidaユ 的 に な る こ と と関係 が あ るか らL 終 車 こ終 始 指導 '討 論 いた だ いた松 原先 聖 に感 謝 します 8 - } ヽ < reference > ( 1) M・ Lax・J; . Chem・ Phys. 20 1351 ( 1952) -Rev∴ 85 ( 2) Y. Takagi, pays. 315 8952) ( 3) W.丑. Bro甘n,f l a ・ ndbuc kder Physic 竺 旦 刷 J.M. 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