Title Author(s) Journal URL 補体第3成分タンパク量定量に関して 大野, 弓子 東京女子医科大学雑誌, 45(7):641-641, 1975 http://hdl.handle.net/10470/2650 Twinkle:Tokyo Women's Medical University - Information & Knowledge Database. http://ir.twmu.ac.jp/dspace/ 77 6.伊豆七島におけるトキソプラズマの感染調査(H) 録され,われわれはこれをE応答(electrica11y evoked response)と呼んでいる. E応答は視細胞末端の脱分極 とくに肝障害との関係について 性によって水平組織のpostsynapt三。 membraneに発生 (寄生虫) ○矢後 文子・白坂 韻広・松本 克彦・ したe・p・s・p・に類するものと考えられるが,電気的刺激 を一定にして光刺激条件(波長,強度)を考えた場合に 和田 芳武・山浦 常 得られるE応答とS電位の大ぎさをプPットすれば,こ 伊豆七島のうち,新島にある女子医大の研究所を中心と れは水平細胞膜電位とe・p・s・p.との関係と見なすことが して,私共はこの5年間,すでに発表ずみの成果を含 でぎる.電気刺激がsupermaxi皿alの場合}こは,すでに め,トキソプラズマの感染の様式,動態の追跡を行なっ 渡辺らが報告したように,このE−S関係は直線となり, て来た。 これよりpostsynapt星。 membraneの平衡電位が求められ 伊豆の島々を調査地域の対象に選んだことは,感染の る.しかしながら,やや弱い電気刺激条件ではE−S関係 疫学を調べる上に,劇的でそして閉鎖的な環境がより有 が直線とならぬ例が多数認められる.たとえば,上型水 利であることの発想にもとづいているものである. 平細胞においては,長波長域で光強度あるいは面積を変 今回の調査は,トキソプラズマの感染の実態と,その えると,膜電位が深くなるとE応答が逆に小さくなり, 病態とくに肝障害との関係の有無を調べた.最近は世界 またC型水平細胞においては,短波長域においてE−S関 的な傾向としていろいろの肝炎が増加しつつあるが,内 係がS感状になる等である。水平細胞膜のインピーダン 部寄生虫が感染をした場合,その多くのものは一度は肝 スを測定すると,過分極性応答で減少し,脱分極性応答 臓に行くことが多い。そして去るもの,またそのまま定 では増大し,またE応答発生時はその増大が認められ 着するものとに分かれることが寄生虫感染のケースであ る.膜電位が深くなった時のE応答の抑制には閾値の増 る.この事より,まずは内臓のうちでも最も寄生虫感染 大も考えられるが,C型水平細胞におけるS字面E−S曲 と関係深いと考えられる肝臓が,トキソプラズマ感染と 線では,膜電位をさらに深くするとE応答が大きくなる どの様な関係にあるかを調べるために,島民約180名, ゆえ,これらの現象には,電気的刺激に対する閾値の増 動物(感染源としての)としてはネコ33匹,ネズミ3 大よりも,むしろ負性抵抗の存在が大きな意義をもつも 匹,豚6頭についてトキソプラズマの検索を行なった. のと考えられる. 検索は医科研式赤血球凝集反応を使い,その陽性度は 5,補体第3成分タンパク量定量に関して 512倍以上とした.その結果,人間は38.5%,ネコは式 根島では50%,新島でば69.6%,豚は83.3%と高率を (眼科)大野 弓子 示していた.肝障害の有無は肝機能検査としてGOT, MUIIer−Eberhardらにより,ヒト血清補体第3成分は β、C−910bulinとして同定され,そのタンパク量(C3 GPT, AL−P, ZST, TTTの5項目をとりあえず行なっ タンパク量)は,Manclniらにより開発されたsingle た.そしてその結果とトキソプラズマ陽性度との対比を radial immunod碇usion methodにより容易に定量可能 疫学的観点から行ない,今後の目的である肝炎とトキソ となった.C3タンパク量の測定は臨床的にもある種の プラズマの因果関係を知るべき基礎調査成績とした. 疾患の診断や予後判定に応用されている.β、c−globulin 7.大腸菌による新生児感染症の発生機序に関する細 は保存やhydrazine, zym・san等による処理やimmun・一 菌学的研究 complexの作用によりβ、A−globulinに転換する。β、c− (産婦人科)○岩本 絹子・大内 広子 9bbulinとβ、A−globulinは共通抗原基を有するため,現 (微生物)須子田キヨ 行の方法でC3タンパク量を測定するとβ、C−globulinと 近年伝染病の激減に反して,従来病原性の弱いと言わ β、A−globulinの総括値が得られる.βエA−globulinの分子 れていた諸種の細菌による感染症が臨床的に問題とされ 量は,本来のβLC−globulinのそれより小さくなるので, るようになった.大腸菌による新生児肺炎もその一つで より早く拡散するため,沈降輪は大ぎくなり,かくして ある.このような大腸菌による新生児感染症の発生機序 得られたC3タンパク量は,本来の値より大きくなる. そこで各種保存条件下における正常血清のC3タンパク に関する細菌学的研究を目的として下記の実験を行なっ 量を測定し,これと血清補体価および,Laure11法によ 期)の腹腔内に接種し,翌日死亡あるいは屠殺した親マ るC3転換との関係を比較検討したので報告した. ウスの体内各臓器における菌の分布状態および胎児ある た.大腸菌(011gK、,)を妊娠マウス (2週末∼3週初 一64ユー
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