KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL 鼠径ヘルニア術後,膀胱に発生した黄色肉芽腫の1例 芝原, 拓児; 木瀬, 英明; 金井, 優博; 深津, 孝英; 文野, 美希; 林, 宣男; 有馬, 公伸; 柳川, 眞; 川村, 壽一 泌尿器科紀要 (1997), 43(9): 679-682 1997-09 http://hdl.handle.net/2433/116025 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 泌 尿 紀 要43:679-682,1997 679 鼠 径 ヘ ル ニ ア術 後,膀 胱 に発 生 した黄色 肉芽腫 の1例 三重 大学 医学部 泌尿 器科教 室(主 任:川 村壽 一教授) A CASE 芝原 拓 児,木 瀬 英 明、 金 井 深津 孝 英,文 野 美 希,林 有馬 公 伸,柳 川 眞,川 OF 宣男 XANTHOGRANULOMA BLADDER FOLLOWING 優博 村 壽一 OF THE URINARY HERNIORRHAPHY Takuji SHIBAHARA, Hideaki KISE, Masahiro KANAI, Takahide FUKATSU, Miki FUMINO, Norio HAYASHI, Kiminobu ARIMA,Makoto YANAGAWA and Juichi KAWAMURA From the Department of Urology, Mie UniversitySchool of Medicine We report a case of xanthogranuloma of the bladder following herniorrhaphy. The patient complained of urinary frequency, residual feeling, and presented with a solid mass located on the dome of the bladder. He had undergone previous inguinal herniorrhaphy. Transurethral biopsy revealed an inflammatory change. Partial cystectomy was carried out for en bloc removal of the tumor. The histological diagnosis was xanthogranuloma of the bladder. Postoperatively, the symptoms disappeared. This is the sixth case report of xanthogranuloma of the urinary bladder and the first case following herniorrhaphy in the Japanese literature. (Acta Urol. Jpn. 43: 679-682, 1997) Key words : Bladder, Xanthogranuloma, Herniorrhaphy 入 院 時 現 症:身 緒 言 120/70mmHg,脈 膀 胱 に発 生 す る黄 色 肉芽 腫 は,鼠 径 ヘ ル ニ ア術 後 合 長154.2cm,体 重58.2kg,血 拍62/分,整,胸 部 理 学 的所 見 に は 異 常 を認 め な か っ た.腹 部 は 平 坦,軟 で 右 鼠 径 部 に術 併 症 と して きわめ て 稀 で あ り,わ れ わ れ の調 べ 得 る か 創 を 認 め,皮 ぎ り欧 米 文 献 上1例 認 め られ る の み で,本 邦 で は これ は 開 放 創 で 黄 緑 色 の 浸 出 液 を 認 め た. まで に報 告 は ない.今 回,わ れ わ れ は左 鼠 径 ヘ ル ニ ア 下 に 波 動 性 の 小 腫 瘤 を 触 れ た.左 入 院 時 検 査 所 見:末 術 後 縫 合 糸 膿 瘍 に よ る慢 性 炎 症 が 膀 胱 に波 及 して生 じ で は,白 た と思 わ れ る膀胱 黄 色 肉芽 腫 の1例 CRPl8.95mg/dl,γ を経 験 した の で若 症 患 者:61歳,男 た,左 親 に脳 硬 塞 に左 鼠 径 ヘ ル ニ ア に て 手 術, に 両側 鼠径 ヘ ル ニ ア にて 手 術,1996年6月 に左 鼠 径 部 縫 合 糸膿 瘍 にて 手術.ま た結 核,糖 尿 病 の 既 往 は な い. 細 胞 診 はclassIで あ っ た.ま 泄 性 尿 路 造 影 で は上 部 尿 路 に異 常 を 認 め な か っ た が,膀 胱 の左 上 部 に圧 排 像 が み ら れ た 。 造 影CTで 胱 の 左 側 前 壁 か ら頂 部 に か け は,膀 て 全 体 が 造 影 さ れ る 腫 瘍 が 認 め ら れ,さ 部 間 に 壁 が 描 出 さ れ 内 部 がlowdensityの が 認 め ら れ た(Fig.1).MRIの は,膀 現 病 歴:1994年4月 れ た(Fig.2). 頃 よ り頻 尿,残 尿 感 が 出現 し近 胱 炎 の 診 断 に て 投 薬 治 療 を受 け て い た。 1995年10月,CTを 高 値 を 示 し た.尿 鼠 径 部 の 浸 出 液 か ら黄 色 ブ ドウ 球 菌 が 検 出 さ れ 飲 酒 歴:機 会 飲 酒 医 受 診,膀 一GTPl89U/1,ALP353U/1, X線 検 査 所 見:排 親 に結 核,母 既 往 歴:1977年12.月 1989年1月 小 板85.0万/mm3, た. 性 主訴:頻 尿,残 尿 感 家 族 歴:父 血 球10,160/mm3,血 沈 査 は 異 常 な く,尿 例 鼠径部 梢 血 検 査 お よ び血 液 生 化 学 検 査 フ ィ ブ リ ノ ー ゲ ン1,273mg/dlと 干 の 文 献 的 考 察 を加 えて 報 告 す る. 圧 施 行 した と ころ膀 胱 頂 部 に腫 瘍 性 病 変 が 認 め ら れ る も放 置 さ れ て い た.1996年10月15 日,精 査 加 療 目的 に て 当科 入 院 と な った. 状 で,周 連続性病変 骨 盤部 矢 状 断像 で 胱 頂 部 に 腫 瘍 が 認 め ら れ,尿 膀 胱 鏡 所 見:膀 らに左 右 鼠 径 膜 管 の肥 厚 が 疑 わ 胱 頂 部 か ら前 壁 に か け て 表 面 が 浮 腫 囲 よ りな だ らか に 隆起 す る広 基 性 の粘 膜 下腫 瘍 が 認 め ら れ た. 入 院 時 よ り抗 生 剤 を4日 間 静 脈 内 投 与 し,以 後経 口 680 泌 尿 紀 要43巻9号1997年 」 岬 畷馴 ト ビ 葱 膜診と2 曇.。; -4 ズ 鴛 ゐ鱗 難鞍 し=56,/P・ N=180 ・;・ 町 い'『 γ a779=50 Fig.1.EnhancedCTscanofpelvisshowsa 難難 鍮i A solidmasslocatedintheanteriorwall tothedomeofthebladder(奮),and bilateralsubinguinalfibrousmasses, whichareslightlyenhancedbycontrastmaterial(倉).Therightmass containsahypodensityarea。 B Fig.3.A:Microscopicviewofthetumor revealslymphocytes,neutrophils,histiocytes,plasmacells,giantcell,and vacuoleformationwithclearand foamycells.H&E,reducedfrom ×200.B:Thefibroustissuesbetween bladderandtheleftinguinalregion showintenseinflammatoryreactions. Fig.2.MRI(Tlweighted,sagittalplane) H&E,reducedfrom×100. showsmassIocatedonthedomeofthe bladder(倉),andhypertrophyofthe urachuswassuspected(t). 病 理 組 織 学 的 所 見:膀 投 与 と した と ころ 入 院 後7日 目 にCRPは 陰性 化 し, 胱 粘 膜 下 に リ ンパ 球,好 中 球,組 織 球,形 質 細 胞,巨 細 胞 が 認 め られ,ま た 多 数 16日 目に は左 鼠 径 部 の開 放 創 は閉 鎖 した.腫 瘍 部 の経 の 泡 沫 細胞 が み られ た(Fig.3A).ま 尿 道 的生 検 の病 理 組 織 は炎 症 を伴 った 移行 上皮 で あ っ 続 す る組 織 か ら は 強 い 炎 症 細 胞 の 浸 潤 が み ら れ た た.以 上 よ り,炎 症 性 肉 芽腫 を疑 った が,約2年 (Fig.3B). 間の 抗 生 剤 の投 与 に もか か わ らず 症 状 の改 善 が な く,ま た左 鼠 径 部 へ 連 術 後 経 過 は良 好 で,頻 尿,残 尿 感 は消 失 し,1996年 た,膀 胱 あ るい は尿 膜 管 か ら発 生 した 悪性 腫 瘍 を否 定 12月1日 で き なか っ たた め,1996年ll月12日,全 瘍 の再 発 は な く,ま た 膀 胱 鏡 所 見 にお いて も特 に異 常 身麻 酔 下 に て 尿 膜 管 摘 除 お よ び膀 胱 部 分切 除術 を施 行 した. 月 後 のCT所 見 で は腫 は認 め られ なか った. 手術 所 見:下 腹 部 正 中切 開 して腹 直 筋 を左 右 に分 け 考 る と膀 下 か ら恥 骨 に む か う脂 肪 織 を認 め,膀 胱 頂 部 と 左 右 鼠 径 部 間 に つ な が って い た.脂 肪 織 お よび膀 胱 を に退 院 とな っ た.1カ 1935年Oberlingl)は,幼 察 弱 な 肉 芽 組 織 あ る い は線 剥 離 す るに あ た り周 囲組 織 との癒 着 が 強 く,左 精 管, 維 性 硬 化 病 巣 内 に著 明 な 泡 沫 細 胞,組 右 精 巣 動 静 脈,右 精 管 を切 断 し,腹 膜 の一 部 を付 け た 織 球,リ ンパ 球,形 質 細 胞 な どの 炎 症 性 細 胞 浸 潤 を と もな う症 例 を ま ま腫 瘍 と脂 肪 織 を摘 出 した.摘 出 さ れ た膀 胱 頂 部 の 報 告 し,炎 症 性 肉芽 腫 の ひ とつ と して 黄 色 肉芽 腫 と名 腫 瘍 は,弾 性 硬,割 面 は黄 白色 で あ っ た.ま た,左 鼠 付 け た.Simforooshら2)は,黄 径 部 に至 る脂 肪 織 内 に は,弾 性 硬,割 面 が 白色 の硬 結 に対 す る組 織 反 応 の 一 種 で あ り,炎 症 過 程 を経 て外 陰 が認 め られ た, 部,膣,あ 色 肉 芽 腫 は慢 性 炎 症 るい は陰 嚢 な ど に発 生 す る こ とが 多 い と し 芝 原,ほ か:膀 胱 黄 色 肉 芽腫 681 Tablesummaryof6casesreportedintheJapaneseliterature (報 報告 告者 年)年 齢 性 主訴 発生部位 治療 若月 (1978) 40男 排尿時痛 頂 部(原 発) 膀胱 部分切 除 村田 (1979) 40男 排尿時痛 頂 部(原 発) 膀胱部分切 除 柳 (1987) 72女 頻 尿,残 尿 感 後 壁(続 発) 膀 胱部分切除 本 城( 1987) 45男 肉眼 的 血 尿,左 季 肋 部 痛 頂 部(原 発) 村 上( 1994) 72男 頻 尿,下 腹 部 痛 自験 例 (1997) 61男 頻尿 て い る.ま た,Strateら3)は の走 化 性 が 正 常 の70%ま 黄色 肉芽 腫 患 者 の好 中 球 で低 下 して お り,好 中 球 の 走 化 性 の低 下 が 黄色 肉 芽腫 の 発 生 原 因 の ひ とつ で あ る と 報 告 して い る. 後 壁 一頂 部(原 発)経 過観察 膀胱部分切除 頂 部(続 発) れ な い場 合 は手 術 適 応 で あ る と思 われ る. わ れ わ れ の 症 例 も,CT上,左 鼠径 部 か ら膀 胱 腫 瘍 部 に至 る連 続 病 変が 認 め られ,約2年 間 に わ た る抗 生 剤 の投 与 に もか か わ らず 症 状 の改 善 が な く,ま た,膀 膀胱 発 生 の 黄 色 肉 芽 腫 は,わ れ わ れ の 調 べ 得 た か ぎ りで は,1978年 TUR に若 月 ら4)によ っ て初 め て 報 告 され, 胱 あ るい は尿 膜 管 由来 の悪 性 腫 瘍 を否 定 で きな か っ た た め膀 胱 部 分切 除術 を施 行 した。 術 中,膀 胱 周 囲 に 明 訴 らか な 縫 合 糸 は 見 つ か らな か っ た が,左 鼠 径 部 術 後 縫 は膀 胱 炎 症 状 が 多 く,発 生 部 位 は 頂 部 あ る い は 後 壁 合 糸 膿 瘍 の 既往 が あ った こ と,ま た左 鼠径 部 か ら膀 胱 で,形 態 はす べ て が 非 乳 頭 状,広 基 性 腫 瘍 で あ っ た. 頂 部 にい た る組 織 には 強 い 炎 症細 胞 の浸 潤 が認 め られ 経 尿 道 的 生 検 に よ る病 理 組 織 結 果 は いず れ も炎 症 反 応 た こ とか ら,左 鼠径 部術 後縫 合 糸膿 瘍 に よる慢 性 炎症 のみ で 悪 性 所 見 は認 め られ なか っ た.い ず れ も診 断 に 刺 激 が 波 及 し膀 胱 頂 部 に発 生 した と考 え られ た. 現 在 ま で に5例,報 告 さ れ て い る4'8)(Table).主 苦 慮 して お り,こ の う ち4例 は手 術 が 施 行 さ れ術 後 の 鼠 径 ヘ ル ニ ア術 後 な ど膀胱 周 囲 の 感 染 や 炎症 の既 往 病 理 組 織 診 断 にて 初 め て黄 色 肉芽 腫 と診 断 さ れ た.経 が 考 え られ る場 合 は,膀 胱 癌 や 肉 腫 以 外 に黄色 肉 芽腫 過 観 察 と な っ た1例 は,そ の後 前 立 腺 癌 に対 す る前 立 の存 在 を考 慮 して 診 断 す べ きで あ る と思 わ れ た. 腺 全 摘 術 の 際 に,膀 胱 患 部 の生 検 が 施 行 され黄 色 肉芽 腫 と診 断 され た6)原 結 発 性 で は非 特 異 的 感 染 症 に よる 膀 胱 の炎 症 性 変 化 が4'7),ま た続 発 性 で は 注 腸 造 影 時 本 邦6例 語 目で あ る と思 わ れ る膀 胱 に発 生 した黄 色 肉 に漏 出 したバ リウ ム に よる炎 症 が 原 因 と して報 告 され 芽 腫 を報 告 した.本 例 は鼠 径 ヘ ルニ ア術 後 縫 合 糸 膿 瘍 て い る8) を原 因 とす る もの と して は本 邦 第1例 本 症 例 は鼠 径 ヘ ル ニ ア術 後 に発 生 して い る が,鼠 径 ヘ ルニ ア術 後 合 併 症 と して骨 盤 内 に炎 症 性 肉芽 腫 が発 れ た. 生 す る こ とが あ り,そ の 頻 度 は2,500例 に1例,膀 あ る い は膀 胱 周 囲 に 限 る と7,500例 に1例 て い る9)原 文 胱 と報 告 さ れ 尿 感 な ど膀 胱 炎 症 状 が 多 く発 生 部 位 は ほ とん ど膀 胱 頂 部 で あ り,多 献 1)OberlingC:Retroperitonealxanthogranuloma. 因 は,術 中 の縫 合 糸 が感 染 源 と な る場 合 が 多 く10'13),症 状 は頻 尿,残 目で あ る と思 わ AmJCanccr23:477-489,1935 2)Simf()rooshN,BasiriAandShahsavariH: Prevesicalxanthogranulomatouspseudotumor.J くの 症例 Urol137:977-978,1987 で膀 胱 部 分 切 除術 が 施 行 さ れ て い る.黄 色 肉 芽腫 に 限 3)stratesM,TaylorwE,ForneyJp,etal.: らず 膀 胱 に発 生 した炎 症 性 肉芽 腫 は,抗 生剤 の投 与 に Xanthogranulomatouspseudotumorofthevagina。: て症 状 の改 善 が み られ る場 合,手 術 に よ る切 除 は必 ず evidenceofalocalresponsetoanunusualbacterium し も必 要 で は な い とい う 報 告 も あ る が14),一 (mucoidEscherichiacoli).AmJclinPathol79: Zilbermanら1Dは,膀 方で 637-643,1983 胱 部 分 切 除 を施 行 した 症 例 は 術 後 完 全 に症 状 の 消失 が み られ た が,抗 生 剤 の 投 与 の 4)若 月 に み み で 治 療 した 症 例 で は 完 全 な症 状 の消 失 は み られ な か っ た と述 べ て い る.ま た,局 所 再 発 した との報 告 も 晶,坂 口 洋,奥 た 黄 色 肉 芽 橋 徹,山 と に み ら れ た 黄 色 ら れ 田 腫 敏,ほ か:膀 の1例.西 日 泌 胱 頂 部 尿40: 725-733,19.78 5)村 田 庄 平,高 あ り15),良 性 疾 患 で は あ るが 抗 生 剤 の 投 与 に もか か 間 膜 わ らず 症 状 の 改 善 が 認 め ら れず,患 部 の縮 小 が 認 め ら 41:1113-1116,1979 本 訓 生,ほ 肉 芽 腫 か:膀 の1例.西 胱 と 腸 日 泌 尿 泌尿紀要43巻 682 6) 村 上 佳 秀,横 の1例.臨 7) 本 城 田 雅 生,藤 柳 胱 黄 色 肉 芽 腫 充,岡 宗 賢,石 Surg92:640-643,1956 12) 泌48:509-511,1994 聖 次,尾 肉 芽 腫 の1例.西 8) 田 次 郎:膀 9号1997年 上 謙 三,ほ か:膀 胱 黄 色 suturegranulomasimulatingabladderneoplasm. 日 泌 尿49:ll69-ll72,1988 井 龍,辻 祐 治,ほ に 起 因 し た 膀 胱 周 囲 肉 芽 腫 の1例.日 か:バ Radiology124:56,1977 リ ウム 13) 泌 尿 会 誌 complicationofherniorrhaphy.AustNZJSurg LynchTH,WaymontB,Beakockql,etal.: Paravesicalsuturcgranuloma:aproblemfollowing 43:38-40,1973 14) herniorrhaphy.Jurol147:460-462,1992 10) ll) FloodHDandBeardRC:Post-herniorrhaphy paravesicalgranuloma.BrJuro161:266-268, ZilbermanM,LaorE,MorielE,etal.二Paravesicdl granulomasmasqueradingasbladderneoplasms: DanielwJ,AaronsBJ,HamiltonNT,etaL: Paravesicalgranulomapresenti皿gasaIate 78:1609-1612,1987 9) HelmsCAandClarkRE:Post-hemiorrhaphy 1988 15) GugliadaK,NardiPM,BorensteinMS,etal.: latecomplicationsofinguinalherniarepair.J Innammatorypseudosarcoma(pseudotumor)ofthe Uroll43:489-491,1990 bladder.Radiology179:66-68,1991 BrandtWE:Unusualcomplicationsofhernia repairs:正argesymptomaticgranulomas,AmJ (糠 麟 鷲h21:199;)
© Copyright 2024 ExpyDoc