事業評価調書〔事後評価〕 (平成23年度) 評価対象事業名 事業実施期間 大河ドラマ「龍馬伝」活用観光PR事業 平成 21 年度 ∼ 平成 22 年度 重点プロジェ 1 長 期 総 合 計 画 クト 後期5か年計画 ② 上の位置づけ 主 要 事 業 3 行財政改革 テ ー マ プランの掲載 具体的項目 作成年月日 事 業 所 管 課(室)長名 平成 23 年 9 月20日 文化観光物産局 観光振興課 柿本 敏晶 もてなしあふれる観光交流促進プロジェクト こだわりの旅の創出と情報発信 特色ある観光PR 実 施 年 度 平成 年度∼ 1.事業の概要 実施事業の目的・概要 【事業対象者】 [何、誰を(に) ] 県外の潜在観光客 【手段】 [どうすることにより(実施する事業内容) ] 1.龍馬伝活用全国縦断観光PR事業 観光・物産展と旅する長崎学講座を連携させた全国PRを全国主要都市で開催したり、HTB復元帆船観光丸を活用 したPR等を実施した。 2.大河ドラマ「龍馬伝」キャンペーン事業 大河ドラマ「龍馬伝」長崎県推進協議会事業として、広報宣伝ツールの作成、パンフレット・ガイドブックの作成、キ ャラバン隊の実施、旅フェアへの出展、メデイアとのタイアップ、イベント開催や旅行商品の造成支援を実施した。 【意図】 [どういう状態にしたいのか] 本県のイメージアップと観光客の誘客促進並びに経済の活性化 区 事 業 実 施 の コ ス ト 分 全体計画 平成 19 年度 (実 績) 平成 20 年度 (実 績) 庫 財 国 債 源 県 内 その他(臨時交付金) 訳 一般財源 事業費<A>(千円) 41,285 29,312 70,597 29,908 人件費<B>(千円) 合計<C=A+B>(千円) 単位あたりコスト(千円) (説明) 「 平成 21 年度 (実 績) 100,505 」=C÷( 平成 22 年度 (実 績) 3 20,767 20,767 25,13 45,900 ) 2.活動・成果指標の達成状況 ①旅フェアへの出展回数 ②観光・文化・物産展の出展回数 活 実 績 動 単 位 指 a 目標値 回 標 ① b 実績値 回 c 達成率 b/a % a 目標値 回 ② b 実績値 回 c 達成率 b/a % ①大河ドラマ館の入場者数 最終目標年度 (平成 22 年度) 2 2 100 17 17 100 ② 実 績 成 果 単 位 指 a 目標値 人 標 ① b 実績値 人 c 達成率 b/a % a 目標値 ② b 実績値 c 達成率 b/a % 最終目標年度 (平成 22 年度) 400,000 466,995 116 (目標値の根拠) ① 国内最大級の旅の総合見本市への出展による効果的なPR ② 全国主要都市でのPR 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 (実 績) (実 績) (実 績) (実 績) 1 1 1 1 100 100 13 4 13 4 100 100 (目標値の根拠) 「篤姫館」の当初目標30万人に設置場所の由来の良さ等を考慮 して10万人上積み 平成 19 年度 (実 績) 平成 20 年度 (実 績) 平成 21 年度 (実 績) 数値目標なし 92,596 ― 平成 22 年度 (実 績) 数値目標なし 374,399 ― 3.事後における評価 事業の実績(これまでに実施してきた事業全体の実績) 1.大河ドラマ「龍馬伝」キャンペーン事業 大河ドラマ「龍馬伝」推進協議会(官民 138 団体で構成)による事業実施 (1)広報宣伝ツールの作成 ○パンフレット( 「龍馬長崎で待つ」8 頁)275,000 部 ○ポスター(B1.B2) 8,550 枚 ○総合ガイドブック ・通常版( 「長崎ノ心、龍馬ノ夢」64 頁)370,000 部、ダイジェスト版( 「龍馬長崎で待つ」16 頁)410,000 部 ○ロケ地マップ(4 頁)40,000 部 ○龍馬関連イベントPRリーフレット(4 頁)40,000 部 ○NHKステラ特別編集版 50,000 部 ○海外PR用英文チラシ 10,000 部 ○ロケ地等パネル 16 枚 ○のぼり 900 枚 ○名刺台紙(1ケース 100 枚)1200 ケース ○手提げ袋 800 枚 ○着ぐるみ 3 体 ほか (2) 国内最大の旅の総合見本市「日本観光博覧祭 旅フェア」への出展 H21.5 パシフィコ横浜(参加者数 10 万 5 千人) 、H22.5 幕張メッセ (参加者数 12 万人) (3) 県内の龍馬ゆかりの観光ルートの開発と情報発信 ・大分∼熊本∼長崎「坂本龍馬と勝海舟が通った九州横断の旅」 、 「龍馬の道」 (島原∼長崎) 、志士の街道(佐世保 市、平戸市、新上五島町等)などの龍馬ゆかりの地を巡る観光ルートを総合ガイドブックへの掲載や広報媒体との タイアップなどにより積極的に情報発信を行った。 (4)県外におけるキャンペーン H21.5 に長崎県観光連盟・市町・観光協会・観光施設職員からなるキャラバン隊により西日本で街頭キャンペーン による長崎県PRを行うとともに、観光連盟、九州観光推進機構、龍馬ゆかりの地と連携し、東京、名古屋、大阪、 神戸、京都、広島、福岡などで龍馬伝キャンペーンを実施したほか、全国の百貨店や量販店における物産展等で「龍 馬伝」を切り口にした長崎県観光PRを実施。 (5)東アジアにおけるキャンペーン 「龍馬伝」が台湾、韓国、タイで放送が始まり、香港での放送も決定するなど、東アジアでの放送に合わせて、本 県の観光情報の発信と誘客促進のためのPRを実施。 ・台湾:メディア及び代理店訪問PR、雑誌によるPR ・韓国:雑誌、新聞によるPR ・タイ:タイ国際旅行フェアへの参加(平成 23 年 2 月 24 日∼27 日)等 (5)広報媒体とのタイアップによる宣伝活動 NHK大河ドラマ・ストーリー「龍馬伝」 、NHKステラ、旅行新聞、SNA機内誌、九州朝日放送特番「龍馬、 自然、夏イチ長崎!」 、テレビ朝日「朝だ!生です旅サラダ」などとのタイアップにより、龍馬ゆかりの地をめぐ る観光ルートや本県の魅力を発信。 (6)キャリアとのタイアップによる宣伝活動 JR九州とのタイアップによるラッピングトレイン(シーサイドライナー、スーパーかもめ)の運行(H22.4∼ 12 月) 、ANA龍馬伝ラッピングジェット就航、京浜急行(羽田線)ラッピング電車「龍馬の愛した長崎」号の運 行(H22.5∼6 月)等の実施。 (7)「ながさき龍馬くん」キャラクター及び「龍馬伝ロゴ」の展開 旅行商品やお土産、各種商品及び広告媒体等での使用を奨励し、観光客の誘致、地元経済活性化の促進を図った。 ◇使用許可件数 (平成 21 年 4 月∼23 年 3 月) 394 件 ・広報利用 109 件 ・商業利用 285 件 2.龍馬伝活用全国縦断観光PR事業 「龍馬が愛した長崎、観光・文化・物産展」の開催 全国主要都市の百貨店で、 「龍馬伝」を切り口に、長崎県の観光・物産展を開催。会場において観光ブースを設置し、 龍馬伝関連情報や県内の観光情報を来場者に紹介。物産展では、 「龍馬ゆかりの地 県産品特集」をはじめとして、県 内各地域の優れた産品の魅力を紹介し、展示販売。また、 「旅する長崎学講座」を百貨店の文化催事等として同時開催 し、長崎の歴史文化の情報発信を行った。 (H21 開催状況:13 箇所) 1 高知 高知大丸 1月8日∼1月12日 6 沖縄 沖縄三越 2月23日∼3月1日 11 横浜 高島屋横浜店 3月17日∼3月22日 2 東京 日本橋三越本店 1月13日∼1月18日 7 金沢 香林坊大和 2月25日∼3月1日 12 仙台 三越仙台店 3月24日∼3月30日 3 名古屋 松坂屋名古屋店 1月20日∼1月26日 8 水戸 水戸京成百貨店 3月3日∼3月8日 13 札幌 東急百貨店さっぽろ店 3月25日∼3月31日 4 船橋 東武百貨店船橋店 1月21日∼1月26日 9 広島 福屋広島駅前店 3月4日∼3月9日 大丸神戸店 2月16日∼2月23日 10 福岡 福岡三越 3月9日∼3月14日 5 神戸 〈H22 開催状況:4 箇所〉 1 京都 伊勢丹京都店 7月1日∼7月5日 2 下関 下関大丸 10月6日∼10月11日 3 岡山 岡山高島屋 10月21日∼10月27日 4 大阪 うめだ阪神 10月27日∼11月2日 事業方法の検証( 【効率性】の観点からの評価) □イ:一部の指標「未達成」 □ウ:すべての指標「未達成」 ■ア:すべての指標「達成」 活動指標 事業方法 ■ア:妥当であった □イ:一部妥当でなかった □ウ:妥当でなかった 【説明】 (活動指標の達成状況等の検証、事業実施により明らかとなった課題など) ①旅フェアへの出展回数及び②観光・文化・物産展の出展回数ともに、所期の目標を達成することができ、全国の方に 長崎県が坂本龍馬ゆかりの地であることが全国に浸透することができ、本県のイメージアップと観光客の誘致につなげる 目的を達成できた。 事業の意図の検証( 【有効性】の観点からの評価) □イ:一部の指標「未達成」 □ウ:すべての指標「未達成」 ■ア:すべての指標「達成」 成果指標 事業の成果 ■ア:成果があった □イ:一部成果があった □ウ:成果がなかった 【説明】 (成果指標の達成状況等の検証、事業実施により明らかとなった課題など) 大河ドラマ館の入場者数は、目標値の 400,000 人を大幅に超え、466,995 人と成果指標を達成できた。 ドラマの影響も合わせ、県観光連盟等と連携を図りながら実施してきた誘客キャンペーン及び情報発信により、長崎市 を中心に県外から多くの誘客につながり、平成22年の観光客延べ数は、長崎市においては対前年9.4%増、長崎県全 体でも対前年2.7%増となった。 4.今後の関連事業等の実施に関する方針 (当該事業による成果の今後への活用内容、関連事業を企画・実施するにあたって工夫すべき事項等) 長崎が「龍馬伝」の舞台として放送され、長崎県が坂本龍馬ゆかりの地であることが全国に浸透する機会を捉え、本県 のイメージアップと観光客の誘致につなげることを目的に事業を実施した。実施にあたっては、本県と坂本龍馬の関連性 を広く周知するとともに、本県の貴重な歴史文化、豊かな自然や食をはじめとした多くの本県の優れた魅力の発信につと めた。特に、平成22年度作成した総合ガイドブックは 18 万部増刷し、総計 78 万部となるなど、効果的な情報発信によ る長崎・龍馬への関心の高まりを実感でき、有効な施策だったと思われる。 また、大河ドラマ「龍馬伝」長崎県推進協議会のキャンペーン事業に加え、県単独の龍馬伝活用全国縦断観光 PR 事業を 同時に実施することにより、観光だけでなく、物産、文化の魅力を総合的に全国に情報発信することができた。 これらの事業の実施により、全国に発信できた「龍馬と長崎のゆかり」について、一過性に終わらせることなく、ドラ マ放映終了後も、 「龍馬が愛した長崎」として、観光丸等のコンテンツも活用しながら、引き続き効果的な情報発信、誘 客を検討、実施していく必要がある。
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