第1回栃木地方最賃審議会

2013 年 7 月 8 日栃木県最賃審議会開催 AM10:00 於栃木労働局
パートやアルバイトなどで働く非正規の労働者は、約2043万人と、初めて2000万人
を突破した(2012 年就業構造子本調査/総務省)。雇用者全体に占める割合は、38・
2%と2・7ポイント上昇。4割に迫った。こうした労働者の多くは、低賃金である上にい
つ解雇されるか分からない不安定な身分で働いている。
年収200万円以下のいわゆる“ワーキングプアー”労働者は、既に 1 千万人を超え
た。2008年の調査では、時給800円以下の労働者が255万人(全労働者の8.8%)
で、うち161万人が短時間労働者である。生活保護受給者も200万人を突破してい
る。
こうした状況下、最低賃金の大幅引き上げは、貧困の拡大をストップさせ、社会の底
辺で苦しむ低賃金労働者の生活と権利を守ることに繋がる重要な取り組みだ。
最賃を2010年の雇用戦略対話における政労使合意にもとづき800円に引き上げ
れば、単に800円以下の労働者だけでなく、製造業などでよくみられる年功にもとづく
ランク制の賃金ではランク上位の労働者まで、最賃引き上げの影響を受けて賃金が引
き上げられることになる。それらの労働者を含めると、その数は、数百万人になると思
われる。
その意味で、最低賃金を大幅に引き上げることは喫緊の課題であると言えよう。
7月8日、長島会長(最賃審議会会長)は就任のあいさつの中で、『できるだけ早期
に800円を上回る水準に』という2010年の政労使合意など、考慮すべき事項をぜひ
重く受け止めてほしい」と、公益、労働者、使用者代表の委員らに呼び掛け、実効ある
引上げを求めた。
傍聴者は、わたらせユニオン2名と司法修習生1名。残念ながら既存の労働組合の
参加者はなく、関心が薄いように感じる。
なお、最賃審議会委員は以下の通り。
区
分
委員氏名
現職等
公益代表委員
公益代表委員
公益代表委員
長島重夫
赤坂朊子
菊池昌彦
宇都宮大学客員教授
宇都宮大学教授
下野新聞社取締役
公益代表委員
公益代表委員
杉田明子
那須野公人
弁護士
作新学院大学教授
労働側代表委員
労働側代表委員
労働側代表委員
労働側代表委員
桂 桂子
菅谷春美
鈴木 正
中澤弘之
富士通労組小山支部執行委員
UA ゼンセン中央執行委員
JAM 北関東栃木県連絡会事務局長
連合栃木 副事務局長
労働側代表委員
吉成 剛
自動車総連栃木地方協議会議長
使用者代表委員
石塚洋史
(一社)栃木県経営者協会専務理事
使用者代表委員 小貫満康
使用者代表委員 佐藤光子
使用者代表委員 山口貴司
(有)小貫光学工業所代表取締役
(株)那須精機製作所社長
(株)チュウリツ代表取締役
使用者代表委員
(株)かましん取締役財務部長
若井富江
〈参考〉
下野新聞(2013/7/9付)
栃木労働局(坂本忠行局長)は8日、現行1時間当たり705円の本県の地域別最低賃
金(最賃)の改正を、栃木地方最低賃金審議会に諮問した。審議会は地域別最賃引
き上げの目安となる中央審議会の議論や経済情勢を踏まえ、8月に答申する予定。先
月、政府は最賃引き上げを盛り込んだ方針を閣議決定している。
坂本局長は「最低賃金は労働条件を下支えするセーフティーネット。最低賃金を取り
巻く情勢、政府の方針などに配意したご審議をお願いしたい」と要望した。
諮問に先駆け、審議会の会長に長島重夫宇都宮大客員教授、会長代理に那須野
公人作新大教授を選任した。長島会長は「政府方針や中央審議会の目安、経済情勢
など総合的に勘案して審議していただく。『できるだけ早期に800円を上回る水準に』
という2010年の政労使合意など、考慮すべき事項をぜひ重く受け止めてほしいと、公
益、労働者、使用者代表の委員らに呼び掛けた。会議は県内の経済情勢などを報告
し、専門部会の設置を決めた。