---------- 1966 年 海外 ----------5 月 中国で「文化大革命」が起きる。 毛沢東らが、 「資本主義的な行動をする」者を批判し追放する (1976 年まで)。 共産主義思想では、人間は「労働者」と「資本家」の 2 種類とする。この 理屈を進めると、肉体労働をしない教師や学者などの知識人らは「労働者 としての自覚が足りない」存在であり、「反省」を促さなければならない。 毛沢東にそそのかされた「紅衛兵」と呼ばれる若者が「造反有理」 「革命無 罪」をスローガンに、多くの知識人や文化人を「つるし上げて」追 放した。これを「粛清」と言う。紅衛兵らは「無知で無教養で乱暴 なこと」がカッコイイと思い込まされていた。文化大革命が終わっ た時、彼らは勉強するべき時に勉強しなかったので、結局は貧困層 に堕ちていった。ミナサンは大丈夫ですか? 毛沢東は「大躍進」計画の失敗で、失脚寸前だったので、巻き返 しをはかっただけだ。このおじさんは本当にズルイ。同じような ことが 1976 年のカンボジア ポル・ポト政権でも起きる。中国は 文化的経済的に混乱し、長期的には児童や生徒を指導する教師の 数も減り、大衆の知的レベルも落ちたと言われている。今の中国 人民を見ると、本当かもしれない。あんな人たちが「民主化」し て「民意」で行動して大丈夫だろうか? 日本人でも頼りないのに。 紅衛兵たちが手に持つのは、写真の赤い本で「毛沢東語録」とい う。共産主義はお薦めできないが、この本自体は、一度読んでみ るのも、面白いかも。 1 中学生のための現代史…これを読めばわかるかもしれない ---------- 1966 年 日本 ----------6 月ビートルズが来日する。 ビートルズは日本武道館で 30 分だけライブ公演を行なう。しかし「武道館は、 日本武道の為に作られた格闘技の殿堂であり、そこでロック・コンサートを行 うなどとは武道館の精神を冒とくし、日本の若者を伝統的な価値観から堕落さ せる」という批判が出た。それに対しポール・マッカートニーは、「例えば、 日本の舞踏団がイギリスに来たとしても、イギリスは伝統を冒とくされたとは 言わないと思うよ。僕らは演奏をしにきただけだ。僕らだってある意味じゃ伝 統的だ」と言い、ジョン・レノンは「格闘するより歌の方がいいでしょ」と付 け加えた。どちららの主張も一理あるが、筆者は「命がけ」であるなら、歌で も格闘技でもどちらも「武器」であり、武道館で披露する資格があると思う。 彼らの公演から武道館は「ロックの殿堂」ともなり、数多くの音楽家が武道館 でコンサートをすることを目標にするようになった。この年ぐらいに、すでに 発表されていたミニスカートがさらに洗練されて、1970 年ごろの日本で流行し た。男性たちは嬉しかったでしょう。 「敬老の日」 、 「体育の日」を制定する。当時の「体育の日」は東京オリンピックの開会式だった 10 月 10 日。 2 中学生のための現代史…これを読めばわかるかもしれない
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