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|earth《地球》
愈爬羅
タテ書き小説ネット Byヒナプロジェクト
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地球
︻小説タイトル︼
earth
︻Nコード︼
N1154Y
︻作者名︼
愈爬羅
︻あらすじ︼
地球VS人類、主人公が地球とどう戦うのか、どう向き合ってい
くか先のわからない物語。
人類は地球で再び暮らせるのか!?
1
道
タカサキ
マコト
いつもと変わらぬ朝、マンションの1室で1人の男が暮らしていた。
名前は高崎真年は20になる。真の毎朝の日課は望遠鏡で地球を見
ることそしてまだ1度も踏みしめたことのない地球の地を踏みしめ
る時を想像するのだ。
3253年人類は地球を離れ火星での生活を余儀なくされていた。
時をさかのぼること300年前地球の災害が猛威を振るい始め人類
の生活が危うくなった国連はすぐに火星への人類移動計画を取り決
めた。
当初は、地球の温暖化などによる自然災害が原因だと考えられてい
たが3015年に起きた015事故によりこれまでの災害は地球の
意志によるものだということが発覚した。015事故とは地球から
火星への移住の際起こった事故で何もない場所から噴火が起き移住
用ロケットを破壊約3000人が犠牲となった事故である、初めは
海底火山の噴火説が有力とされていたが現地採取した土や石、水か
ら高い生命反応を持っていた、そして火星へ持ってきてもなお地球
の方へ戻ろうとする。
このことから科学者の中で地球生物説が唱えられてきた。他の説を
述べる学者もいたがあまりにもタイミングが良すぎることや化学的
に説明の出来ないこと、すべてが地球生物説をにおわせる結果とな
った。
真は四角の板状電子情報機器SYで今朝の火星の情報を確認してい
た。
そのうちにある広告を見つけた﹃地球調査隊募集﹄
国家組織・宇宙調査委員会の人員募集だ。一昔前まではこの類の広
告は多かったようだが今ではかなり珍しい、というよりは人類の地
2
球への執着がなくなってきたのかもしれない。実際のところ真のよ
うに火星生まれの人の増加により火星が第2の地球と呼ばれること
も多くなってきた。今さら地球に暮らしたいと思う方が普通ではな
いのだ。
だが、真はそうは思っていなかった。
真の家は代々地球調査隊にはいってきた、そのためか真は物心つい
たときにはすでに地球への好奇心でいっぱいだった、しかし大人に
なるにつれその好奇心も薄れて今では地方の公務員として働くばか
りの毎日である。
今日は月に1度の休みの日、真はいつもこの休みは実家に帰ること
にしている。
﹁ただいま﹂インターホン越しに真は言う
﹁おかえりなさい、今あけるわね﹂母が声を返す
家にあがると何となく世間話をした。
﹁じゃあ、これから最後ちゃちゃっと片づけちゃうね﹂
ここ最近は物置の整理が真の実家での仕事になってる。
数時間が経ってあと少しで終わるというところまできて真はふと1
冊のノートを見つけた、とても古いものらしくもうかなりボロボロ
だタイトルも名前も見えなくなっている、が中身はある程度読めた。
読んでいくとこれが祖父が調査隊に地球へ行っていたときの日記だ
った、書いてあることは火星で公にされているものとはかなり違っ
たものだったある程度の規制は仕方ないにしろこれでは調査隊募集
の説明と天と地ほどの差がある。
しかし真の中の何かは熱く燃えていた、やるしかない。そう思うと
物置の整理などやっている場合じゃないすぐにSYでさっきの広告
を見つけ募集しているK35地区へ向かう、母には少し出てくると
だけ言った変に心配をかけたくなかったのかもしれない。
そして、ここから真の人生は大きく変わり始める。
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PDF小説ネット発足にあたって
http://ncode.syosetu.com/n1154y/
|earth《地球》
2012年10月18日10時56分発行
ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。
たんのう
公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ
うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、
など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ
行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版
小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流
ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、
PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル
この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。
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