平成24年度 福島県立須賀川桐陽高等学校「経営・運営ビジョン」 昨今、大学や専門学校への進学者のうち、卒業・中退後に就職して3年後、正社員など安定した仕事に就い ている割合は5割未満にとどまっている。また、競争激化などで各人の労働負荷が増える中、働く意義が何か を問い直す若者が目立つという。労働白書によると、新人社員が働く目的は2010年度で「楽しい生活をし たい」が38%で最多、ただ「社会のために役に立ちたい」(14%)も00年度の2倍以上となっている。 このような中、学校現場においては、かつては主に家庭や地域社会が担ってきた人と関わる力や社会性を育 むことが求められている。このため、チームワークづくりやコミュニケーションの取り方を学ぶことに加え、 高齢者を敬うといった徳育を体育や知育と併せてバランスよく育んでいく必要がある。 一方、勉強する層としない層の二極化が進んでいる現状を踏まえ、学ぶこと自体に意義を見い出す指導を工 夫するとともに、単に「合格するための勉強」「試験に対応するための勉強」という視点を超え、将来を国際 的な視野に立って見据え、能動的に学ぶ姿勢を育むことが大切である。このため、面白いテーマや問題を自発 的に見つけたり、自分の頭で主体的に考えたり感じたりする習慣を身につけさせることにより、自己の知的好 奇心に基づいて自発的に学ぶ態度を育てるとともに、体験活動やボランティア活動など勤労観・職業観を育て るためのキャリア教育を通じて、学習意欲の向上や学習習慣の確立を図っていきたい。 校長 吉田 校訓「 校訓「英知」 英知」 -教育目標- 校章「桐」 1 個々の能力を開発し、個性を伸長し、 知性豊かな人間を育成する。 2 自ら学び自ら考え、問題を解決できる 人間を育成する 3 国際的な視野に立って、自己実現を 図る人間を育成する 啓一郎 部活動などを通して「人間力」を高め、学ぶことに意義を見い出す教育の推進 教科指導 学校運営 教科外指導 基礎学力の向上とキャリア教育の工夫 心に響く生徒指導の実践 魅力ある学校づくり推進 1 完全授業による学力向上 ・教員生徒共にチャイムtoチャイムを徹底し、完全授 業を実施する。 ・自習を少なくし、実質授業時間を確保する。 ■ 数値目標=年間450時間未満 2 授業力の向上 ・ 義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための 学習機会を設ける。 ・各教科で授業研究を実施して、授業を改善する。 ■ 数値目標=毎年1回、全員が授業研究をする。 ・各教科で生徒への授業アンケートを実施して、わかる 授業を実践する。 ■ 数値目標=年に2回(1学期末、2学期末) 3 学習意欲の向上と学習習慣の確立 ・朝自習への全員参加を徹底する。 ・予習復習を励行させ、家庭学習を習慣化させる。 ■ 数値目標=平均家庭学習時間が平日2時間以上 休日3時間以上 4 キャリア教育の工夫 ・医療現場等における体験活動や地域で活躍されている 外部の方々を招いての講演などを通して、望ましい勤 労観・職業観を育てる。 5 進路希望の実現 ・二者面談や三者面談の機会を捉え、きめ細まやかな進 路相談を心掛ける。 1 基本的な生活習慣の確立 ・遅刻防止、服装頭髪等の指導を徹底し、基本的 生活習慣を確立させる。 ■ 数値目標=遅刻者1日6名未満 ・校舎内での携帯電話の使用禁止を徹底する。 ・教員生徒共に挨拶を励行する。 2 健康な心の育成 ・自他の命を大切にする心を育てる。 ・教育相談やカウンセリングを実施し、生徒の心 ・ のケアに努める。 ・校舎汚損防止の心と公徳心を育む。 3 自主的活動の育成 ・部活動や委員会活動等、生徒の自主的活動を活 性化させる。 ・ボランティア活動等の社会活動に積極的な参加 を促す。 ・環境問題に関心を持たせ、エコ活動を推進する。 1 創立50周年記念事業に向け保護者、地域 との連携拡大 ・ PTA総会、実行委員会、公開授業、学年会等への 保護者の参加を増やす。 ■ 数値目標=総会・学年会参加率90%以上 公開授業参加者延べ200名以上 ・ 広報やHP等を通して、地域に本校の魅力を伝 え、 本校に対する理解と協力を求める。 2 生徒の実態を踏まえた数理科学科のカリキ ュラム編成 ・ 数理科学科平成24年度入学生における2、3年次 のカリキュラムについて、生徒の実態を踏まえ、改 善を図る。 3 国際理解教育の推進 ・オーストラリア姉妹校との交流を充実させる。 ・国際理解のための弁論大会等への参加を推進する。 4 学習環境の整備 ・教室内の整理整頓・校舎内外の清掃を徹底し、 学習に集中できる環境を整える。 ・図書室、視聴覚室の設備を充実させ、更に活用 しやすいようにする。 〒962-0012 須賀川市陣場町128 Tel:0248-75-2151 Fax:0248-72-7979 http://www.sukagawatoyo-h.fks.ed.jp
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