2009 年 12 月 23 日 紀伊民報 3 月からすさみ町でボランティア 摂南大のクラブ 大阪府寝屋川市、摂南大学の文化系クラブ「ボランティア・スタッフズ」(顧問=浅野英 一准教授、約 70 人)が来年 3 月から、和歌山県すさみ町でボランティア活動に取り組む。 子どもに勉強を教えたり、住民の困り事を解決したりする。同町と寝屋川市が姉妹都市提 携をしている縁で実現した。3 年生の井上悟部長(20)は「すさみの人は温かく親切。まち づくりに少しでも貢献できれば」と話している。 同部は 2007 年に発足。約半数が教員志望者で、防災士や緊急救護士、キャンプインスト ラクター、自然体験活動指導者などの資格を持っている部員もいる。また、部員の多くが 青年海外協力隊に入ることを目指していて、これまで多くの部員が合格しているという。 同部の活動内容は、ボランティアによる青少年育成で、寝屋川市内の児童を対象に放課 後、学習塾を開いたり、年に 4、5 回、市内の小中高生をキャンプに連れて行ったりしてい る。今回、寝屋川市と姉妹都市提携しているすさみ町を新しい活動の場にすることにした。 市外を活動拠点にするのは初めての試み。 3 月以降の長期休暇や連休などを利用して活動する。 「すさみケンケンかつお祭り」や「イ ノブタダービー」などの町内イベントの運営を手伝ったり、町内でどんなボランティア活 動ができるかを考え、掃除やペンキ塗り、雑草処理、修理、農業など、地域住民の困り事 を解決したりする。夏休みには同町と寝屋川市の小中学生を対象に、町内で 1 週間の合宿 を開く。小中学生は部員や大学教員の補助を受けながら宿題や自由研究をしたり、自然体 験をしたりし、集団生活を学ぶ。教員による小学校での出前授業も予定されている。 部員の宿泊場所には同町周参見の旧上戸川小学校校舎を補修しながら使う。食事は自炊 する。 本格的な活動を前に、部員約 50 人が 22 日、3 日間の予定ですさみ町の雰囲気を知ろう と訪れた。町から柏木秀三副町長や職員が出席する歓迎式典があったほか、旧校舎を掃除 したり、地図を見ながら歩いて町内の地理を覚えたりした。 浅野顧問は「高齢者が多いすさみ町が学生たちの若い力で元気になってくれれば。すさ みや寝屋川の子どもだけでなく、学生も成長してほしい」と話している。
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