(6月20日)(PDF:235KB)

練馬区 報道連絡メモ
送付日
2010年6月20日
区長室 広聴広報課 報道係
電話:03-5984-2693(直通)
パラリンピック 金メダルを目指して
田柄第二小学校で
と
き 平成22年6月20日(日曜)
道徳授業地区公開講座を開催
午前11時35分~午前12時20分
と こ ろ 区立田柄第二小学校体育館(練馬区田柄1丁目5番27号)
区立田柄第二小学校(富澤 素子 校長/児童数721人)
では、道徳教育の充実や家庭、学校および地域社会が連携
して子どもたちの豊かな心を育むことを目的に、道徳授業
地区公開講座を実施している。
20日、道徳授業地区公開講座に、2009アジアユー
スパラゲームズ代表選手として出場した都立練馬高等学校
の西勇輝(にし ゆうき)さんを招き、障害があっても負け
ない不屈の精神とその強さを学んだ。
富澤校長は「ありのままの自分を受け入れ、目標に向か
って頑張っている西さんの姿を通じて、笑顔の裏に隠され
た本当の強さを知ってもらいたい」と話している。
富澤校長と対話する西 勇輝さん
【当日の様子】
20日、午前11時35分、体育館には保護者をはじめ、同校5・6年生の児童など約 350 人が集
合。まずは富澤校長から2009アジアユースパラゲームズ代表選手として出場した都立練馬高等学校
の西勇輝さんの紹介があり、さっそく富澤校長と西さんの対話形式での講座が始まった。
■車イス競技との出会い!
母親に薦められて陸上競技とバスケットボールを始めたという西さん。『もともとスポーツは好き
だったが、この体でできるとは思わなかった』と当時を振り返った。小学校5年生から始めて、昨年
は 2009 アジアユースパラゲームズ代表選手として出場し、見事、陸上競技で・100m1位・200
m1位・400m2位に輝いた。西さんは『世界の場に出られたことで、外国人選手の体格の良さや大
会に臨む心構えなど、たくさんのことを学んだ。パラリンピックに向けてもっと練習を頑張りたい』
と話している。
■ありのままの自分を受け入れる強さ!
西さんは生まれながらにして、障害があったがそれを病気とは捉えず、『これが普通だ』とありの
ままの自分を受け入れている。そして、卑屈にならず、自ら積極的にみんなの輪に入ったことで、
『自
分の視野が広がった』と笑顔で話した。
また、満員電車に乗って通学していると、
『邪魔だ』と心ない
言葉をかけられることもあったという。しかし、それは仕方な
いと受け入れている西さんの心の強さを感じた。
■車イスの難しさを体感!
最後に、バスケットボール競技専用の車イスを披露。西さんは
自由自在に車イスを操り、軽やかにシュートを決めた。
そして、立ってバスケットボールをやるときと、座ってやるときの違いを感じてもらいたいと、西さ
んの希望により児童たちも車イスでのバスケットボールに挑戦!
参加した児童は、「タイヤが軽くて動きやすい。普段バスケットボールをするときは、ジャンプがで
きるけど、車イスだとそれができないから、腕の力がすごくいるなと感じた」と驚きの様子だった。
同講座に参加した5年3組の女子児童(10 歳)は「アジアユースパラゲームズに出場できたのは、
人一倍努力しているんだからなんだと感じた。また、西さんが電車に乗ったときに、心無い一言を言わ
れたと聞き、私はやさしくしてあげたいなと思った」と話してくれた。
【西 勇輝(にし ゆうき)さんの活躍】
2009 アジアユースパラゲームズ日本代表
【陸上競技】 種目■100m1位 ■200m1位 ■400m2位
小学校5年生のときに、車イスでの陸上競技とバスケットボールに出会う。現在は、おもに土曜・日
曜に練習を2~3時間ほど。平日は筋肉トレーニングを行っている。バスケットボールでは月1、2回
のペースで試合を行い、最近は冬にスキーにも挑戦している。
【道徳公開授業の様子】
講演会の前には、1年生から6年生まで道徳公開授業が行われた。
5年3組の教室では『いつも全力で』と題し、メジャーリーガ
ー イチロー選手が高い目標を立て、その実現に向けて自分ができ
ることを最後まで全力を尽くしてやり抜こうとする不撓不屈の精
神を学んだ。授業を受けた児童は「全力でやれば夢を叶えられる
んだ」と話し、自身の将来の夢と照らし合わせ、夢に向かって頑
張ろうと意気込んでいる様子だった。
【問い合わせ】
区立田柄第二小学校
電話:03-3938-8826