PDFファイル

文書管理№:PI_CAE_REV.3
**2013 年 7 月 16 日改訂(第 4 版)
**2012 年 3 月 1 日改訂(第 3 版)
承認番号:20300BZY00356000
機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管
管理医療機器
輪状甲状膜切開キット
15028000
気道アクセス用デバイス
(気管内チューブ交換用カテーテル A)
再使用禁止
【使用目的、効能又は効果】
本品は気道の確保を行うため、気管切開後用カテーテル又は気管内チ
ューブの挿入及び/又は交換に用いる製品である。
【警告】
 本品の操作中に抵抗が感じられた場合には操作を中断し、抵抗の
原因を明らかにすること。[気管の損傷や本品の破損を引き起こすお
それがある]
 気管内チューブ交換カテーテルを気道内へ進める際には深さに十
分注意し、気管内チューブ交換用カーテルの先端が常に気管竜骨
(carina)から 2~3cm 上方にあるようにすること。[肺や気道の圧外傷
を生じるおそれがある]
 ダブルルーメンの気管内チューブを使用する際は、カテーテルのサ
イズ選択に注意すること。[抜去時にカテーテルが削れて破片が体
内に残るおそれがある]
 本品は気管内チューブ留置手技に精通し、不具合・有害事象の対
処方法を熟知した医師、もしくはそうした医師の指導監督のもとで使
用すること。
【品目仕様等】
気管内チューブ交換用カテーテルの引張強度:15N
【操作方法又は使用方法等】
1.使用方法
<アダプターの装脱着方法>
①取り付け
アダプターに気管内チューブ交換用カテーテル(以下、カテーテル)
を差し込み、白いリングをカテーテルの方へ動かすと、アダプターがカ
テーテルに固定される(図 A)。
図A
【禁忌・禁止】
1.再使用禁止
2.再滅菌禁止[品質が劣化するおそれがある]
3.使用方法における禁忌・禁止
 気管内チューブの新規挿管に使用しないこと。
 本品を血管に使用しないこと。
コネクター
リング
カテーテル
アダプター
②取り外し
アダプターの白いリングをコネクターの方へ引き戻すと固定が解除さ
れ、カテーテルから取り外せる(図 B)。
* 【形状・構造及び原理等】
1.形状・構造
図B
気管内チューブ交換用カテーテル
側孔
アダプター
15mm コネクター付
<気管内チューブの交換方法>
①患者に留置された気管内チューブ(構成品外別品目)にカテーテル
を挿入する前に、気管内チューブの正しい位置を確認する。
②気管内チューブの体内部分の長さの目安として、患者の口、あるい
は鼻孔の位置を気管内チューブにマーキングする。カテーテルにも
先端から気管内チューブのマーキングと同じ距離のところに、テープ
やその他のマーカーを用いてマーキングを行い、気管内チューブ内
にカテーテルを正しく留置するための基準とする。
③留置された気管内チューブのコネクター内部に潤滑を施し、カテーテ
ルを側孔のある側から気管内チューブに挿入する(図 1)。潤滑剤は
滅菌済みのものを使用すること。
ルアーロックコネクター付
カテーテル材料及びサイズ
 材料 : ポリウレタンまたはポリエチレン
 サイズ :
製品番号
外径
長さ
C-CAE-8.0-45
8Fr
45cm
C-CAE-11.0-83
11Fr
83cm
C-CAE-11.0-100-DLT 11Fr 100cm
C-CAE-14.0-83
14Fr
83cm
C-CAE-14.0-100-DLT 14Fr 100cm
C-CAE-19.0-83
19Fr
83cm
備考
ダブルルーメン可
図1
ダブルルーメン可
2.原理
本品は患者に留置済みの気管内チューブ、あるいは気管支内チュー
ブに挿入し、新しいチューブを交換留置するためのカテーテルである。
販売名
気道アクセス用
デバイス
一般的名称
(JMDN コード)
上気道用気管切開キット
(14099000)
単回使用気管切開チューブ
(35404010)
単回使用気管内チューブガイド
(42084000)
④カテーテルと気管内チューブの目盛マーカーの表示を一致させ、気
管内チューブ内のカテーテルの位置を正確に合わせる。合わせる目
盛(長さ)は、気管内チューブを留置したまま、表面の目盛に示された
長さを見て決定する(例えば、24cm に短く切った気管内チューブで
は、気管内チューブの 24cm を示す目盛マーカーに、カテーテルの
1/2
PI_CAE_REV.3
 高圧酸素源の使用は、送気に対して患者に十分な量の呼気排出が
みられた場合に限り考慮すること。
 ジェットベンチレーター等の高圧酸素源を通気に使用する場合は、低
圧から開始し、段階的に圧力を上げること。この際、胸壁の上昇、パル
スオキシメトリー、及び口腔内のエアフローを注意深くモニタリングする
こと。[高圧のジェットベンチレーターによる酸素供給は、圧外傷を起こ
すおそれがある]
 カテーテルと適合する気管内チューブの組合せは以下のとおり。
製品番号
適合する気管内チューブ
C-CAE-8.0-45
内径≧3mm
C-CAE-11.0-83
内径≧4mm
C-CAE-11.0-100-DLT
内径≧4mm ダブルルーメン可
C-CAE-14.0-83
内径≧5mm
C-CAE-14.0-100-DLT
内径≧5mm ダブルルーメン可
C-CAE-19.0-83
内径≧7mm
24cm を示す目盛マーカーを合わる)。
⑤気管内チューブのカフを十分にデフレートし、カテーテルからアダプ
ターを取り外す。この際、カテーテルが動かないように位置を一定に
保つこと。カテーテルを残して気管内チューブを抜去する(図 2)。
図2
⑥カテーテルの位置を保ちながら、患者の口、あるいは鼻孔を目印とし
て(アプローチ部位に応じて選択する)、カテーテルに新しい気管内
チューブ(構成品外別品目)を被せ、あらかじめ手順②でマーキング
した位置に合わせて挿入する(図 3)。気管内チューブの先端に潤滑
を施しておくと、挿入しやすくなる。
3.不具合・有害事象
本品の使用に伴い、以下のような不具合・有害事象が発生する場合
がある。
1) 不具合
 カテーテルのキンク、または損傷
2) 有害事象
 圧外傷
 喉頭蓋、声門の損傷
 梨状陥凹、気管、気管支、肺実質の穿孔
 出血
 気胸
 心停止
図3
4.その他の注意
 使用前に包装が開封されていたり、破損、汚染のある場合、また構成
品に破損等の異常が見られる場合は使用しないこと。
 表示の有効期限を過ぎたものは使用しないこと。
⑦カテーテルを抜去し、気管内チューブのカフをインフレートする。換
気装置を接続し、気管内チューブを固定する。標準的な方法(例:カ
プノグラフ、呼吸音、及び胸部X線)により気管内チューブの位置を
確認する(図 4)。
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
1.保管方法
水濡れに注意し、日光・蛍光灯・紫外線殺菌装置等の光、高温及び
多湿を避けて保管すること。
図4
2.有効期限
被包に記載。
【包装】
1 袋に 1 セット入り
2.使用方法に関連する使用上の注意
 気管内チューブの交換、または挿入操作中に人工呼吸を必要とする
場合は、アダプターのコネクターにベンチレーター等を接続すること。
 側孔付き気管内チューブを使用する場合、カフとチューブ先端の間に
ある側孔にカテーテルの先端が入り込み、側壁に引っ掛かって気管
内へ押し込めないことがある。十分に注意しながら気管内チューブを
回転させる、あるいはカテーテルを何度か出し入れすると正常な位置
に滑り込む。
 側孔付き気管内チューブを使用する場合、気管内チューブに対し適
合した太さのカテーテルを使用することで側孔へのカテーテルの入り
込みが防止できる。[細すぎるカテーテルを使用することにより、側孔
にカテーテルが入り込みやすくなり、側壁粘膜の損傷、気管・気管支
壁の穿通を起こすおそれがある]
** 【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
《製造販売業者》
Cook Japan 株式会社
〒164-0001 東京都中野区中野 4-10-1
連絡先 TEL:0120-289-902
《外国製造業者》
クック インコーポレイティッド (アメリカ合衆国)
Cook Incorporated
* 【使用上の注意】
1.重要な基本的注意
 本品の使用に際しては無菌操作により汚染の防止に努めること。
2.併用医療機器
 本品に呼吸回路を接続して使用する前には、確実に接続されている
ことを必ず確認すること。また、使用中も酸素の漏れ等がないか常に
注意すること。
2/2
PI_CAE_REV.3