**2010 年 9 月 1 日改訂(第 3 版) *2010 年 1 月 1 日改訂 (第 2 版) 医療機器承認番号 16000BZY01007000 機械器具(30)結紮器及び縫合器 JMDN コード:35615004 吸収性体内固定用組織ステープル 高度管理医療機器 ポリゾーブ 55 再使用禁止 【警告】 1. 本品の使用前に、この添付文書のすべてを熟読すること。 2. 本品は、医師のみが使用すること。 <使用方法> 1. ** 本 品 は 、 TA ス テ ン レ ス 本 体 ( 医 療 機 器 届 出 番 号 : 13B1X00069US007A)専用のカートリッジである。ステンレス 本体の使用方法については、ステンレス本体の添付文書を参照 すること。 2. 打針後は必ずステープルラインを調べて、止血が完全で適切な ステープルが形成されていることを確認すること。止血が不完 全な場合には、電気メス、追加縫合または結紮等適切な方法で 止血処置を行うこと。 【禁忌・禁止】 1. 再使用禁止。使用後は廃棄し、再滅菌したり再使用したりしな いこと。 2. 本書の【使用目的、効能又は効果】に記載された適用以外の用 途への適用禁止。 <適用対象(患者)> 1. 本品のリテイニングピンに対する感作またはアレルギー反応を 示す可能性のある患者への適用禁止[ニッケル・クロムを含む ため]。 <適用対象(部位)> 1. 長期にわたる組織縫合を要する部位への適用禁止[本品は吸収 性のため] 。 2. 肝臓や脾臓のように圧縮によって挫滅する恐れのある組織、あ るいは主気管支や肺葉気管支のようなもろい組織への適用禁 止。 3. **子宮頸部における本品の使用禁止[ステープルに対して組織 が厚すぎるため。 <使用方法> 1. ステープルの材質、形状を問わず、重ね打ちおよび本品同士の 重ね打ちの禁止[ステープルの形成不良の原因となる可能性が あるため] 。 2. **本品に内蔵されているステープルは、X線透過性であるため、 X線透過用マーキングおよびX線不透過性が必要とされる場合 は使用しないこと。 3. アプロキシメイティングレバーを通常の力で閉鎖できない場 合、もしくはアプロキシメイティングレバーを閉鎖した際にテ ィッシュギャップブロックがリテイナ側に届かない場合は、ス テープルに対して組織が厚すぎるため使用しないこと。 4. 縫合予定の組織を十分に遊離できず、ピンを正しくセットでき ないような場合の適用禁止[リテイニングピンによる組織の貫 通の恐れがあるため]。ただし、肺のくさび形切除のような場合 には本項は適用されない。 5. **組織の厚さに対し、適切なステープルを選択し、圧縮した際、 以下の厚さに満たない組織、および通常の力で 1.5mm 以下の厚 さに圧縮できない組織には本品の使用を禁止すること。 **【形状・構造及び原理等】 1. 形状・構造等 (1) 本 品 は 、 TA ス テ ン レ ス 本 体 ( 医 療 機 器 届 出 番 号 : 13B1X00069US007A)専用のカートリッジである。本品には、 吸収性ステープルが互い違いに 2 列内蔵されている。内蔵され たファスナーとリテイナが噛み合い閉鎖され、ひとつのステー プルとして打針される。 A)アゴ B)セーフティ C)アプロキシメイティングレバー D)リリースレバー E)リテイナ側 F)ディッシュギャップブロック G)ファスナー側 H)リテイニングピン I) カートリッジ J)リテイナ K)ファスナー サイズの数値は、閉鎖時のファスナー側とリテイナ側の間隔、およ び適用できる組織の圧縮時の厚さを表している。 配列 縫合長 数 (mm) 2列 55 閉鎖前幅(mm) リテイナ ファスナー 約 5.15 約 4.85 閉鎖時 間隔 (mm) 約 1.5 (2) **原材料 1) ステープル:ポリグリコマー 2) リテイニングピン:ステンレススチール(ニッケル・クロム含 有) 3) アンビル:ポリプロピレン 2. 原理 本品には、吸収性ステープルが互い違いに 2 列配列されており、 本体のハンドルを握ることによりステープルが打針される。 【使用目的、効能又は効果】 吸収性ステープルにより、直線的に 55mm 以内の組織を閉鎖、縫 合する。 *【品目仕様等】 縫合機能 ステープルは、適切に縫合される。JIS K 6304 に規定された厚さ 1mm のゴムテープを 2 枚縫合することができる。 【操作方法又は使用方法等】 1. リリースレバーを押し下げ器具のアゴを開ける。カートリッジ を装填する前に、セーフティがロックされているか確認する。 2. アゴにカートリッジを差し込む。カートリッジのリテイナ側先 端のフックがアゴ先端にかかっていることを確認する。 3. カートリッジをしっかりと押し込む。 注意: カートッジ装填の際は、カートリッジのリテイナ側先端 のフックがアゴ先端にかかっていることを確認し、しっ かりと押し込む。 4. 縫合予定の組織に器具のアゴをセットする。カチッという音と 共に本体に収納されるまでアプロキシメイティングレバーを押 し下げ、アゴを閉じる。アプロキシメイティングレバーが下が ると同時に、リテイニングピンが前に進む。アプロキシメイテ ィングレバーが完全に下がりアゴが閉じたら、カートリッジの ファスナー側とリテイナ側が正確に合うように、リテイニング ピンをリテイナ側の穴にしっかりと押し込み、組織の圧縮状態 を確認する。 注意: アゴを閉鎖する際は、カチッという音と共に完全に本体 に収納されるまでアプロキシメイティングレバーを押し 下げる。 注意: アゴの閉鎖の際、カートリッジのファスナー側とリテイ ナ側が正確に合うように、リテイニングピンをリテイナ AS-A5TA06(03) 1/2 側の穴にしっかりと押し込むこと。リテイニングピンが ピンホールに正しく挿入されていることを目視およびフ ァスナー側とリテイナ側のピンに近い部分の側面を直接 触ることにより確認する。 注意: ティッシュギャップブロックとリテイナ側の間に組織を 挟まないこと。ティッシュギャップブロックにより、フ ァスナー側とリテイナ側の間に適切な間隔が保たれるが、 間に組織が挟まるとファスナーとリテイナが正しく閉鎖 されず、リークおよび縫合不全の原因となる。 5. セーフティを解除する。 6. ハンドルを完全に握り、打針する。打針後、直ちにセーフティ を元の位置に戻しロックする。 注意: 器具を打針する直前までセーフティを解除しないこと。 注意: 打針する際は、ハンドルを最後まで握り、打針後は直ち にセーフティを元の位置に戻す。 3. その他の注意 (1) 本品は、滅菌包装されており、同一症例に限り使用可能。使用 後は必ず廃棄し、再滅菌はしないこと。また、未使用であって も、一旦開封した製品は廃棄すること。 (2) 本品は、滅菌有効期限内であっても、パッケージが破損または 開封していた場合は、製品の滅菌状態を保証できないので使用 しないこと。 【貯蔵・保管方法及び使用期間等】 1. *貯蔵・保管方法 (1) 高温、多湿、直射日光および水濡れを避けて室温で保管するこ と。また、気温が 54℃以上になる場所には保管しないこと。 (2) 包装材料を傷つけたり、ピンホールを生じさせたりしないよう 取り扱うこと。 2. 有効期間・使用の期限 *包装に使用期限を記載している。使用期限を過ぎたものは、使用 しないこと。 【包装】 1 パック 1 本入・1 箱 6 パック入 【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】 *製造販売元: 〒158-8615 東京都世田谷区用賀 4-10-2 お問合わせ先:TEL 03-5717-1240 **外国製造業者名: Covidien (コヴィディエン) アメリカ合衆国 7. アゴを開く前に、アゴの側面に沿って組織を切断する。これに より、ステープルラインから断端までの適切な距離を保つこと ができる。 8. セーフティが元の位置にあることを確認し、リリースレバーを 押し下げアゴを開き、組織から器具を外す。セーフティがロッ クされていない状態でアゴを開こうとすると、器具が動かなく なることがある。 9. カートリッジのファスナー側を持ち、アゴから引き抜く。 注意:カートリッジを取外し廃棄する。再使用はしないこと。 【使用上の注意】 1. 重要な基本的注意 (1) 本書はプレミアム ポリゾーブ 55-.060 の添付文書であり、機 械縫合の手技について解説するものではない。 (2) アゴが完全に閉じていない場合、組織が適切に圧縮されていな い場合、リテイニングピンがしっかりリテイナ側の穴に入って いない場合には、打針しないこと[カートリッジのファスナー 側とリテイナ側が正確に合っていない状態で打針すると、ステ ープルのファスナー側とリテイナ側が正しく閉鎖されず、リー クおよび縫合不全の原因になるため]。 2. 不具合・有害事象 本品は使用に際し、以下のような不具合・有害事象が考えられる。 (1) 重大な不具合 1) リテイニングピンが正しく入っていない状態、またはアゴに 異物を挟み込んで打針された際のステープル形成不良 2) カートリッジサイズに対して厚すぎる、あるいは薄すぎる組 織に打針した場合のステープル形成不良 3) アプロキシメイティングレバーを最後まで閉鎖しない状態で 打針した場合のステープル形成不良 (2) 重大な有害事象 1) ステープル形成不良による縫合不全 2) ニッケルやクロムに対するアレルギーのある患者に使用した 場合のアレルギー反応[本品のリテイニングピンにニッケ ル・クロムを含むため] AS-A5TA06(03) 2/2
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