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文書管理№:C-CI0208I07
**2014 年 4 月 1 日 改訂(第 4 版)
*2013 年 7 月16 日 改訂(第 3 版)
承認番号:20800BZY00434000
機械器具 7 内臓機能代用器
高度管理医療機器
気管用ステント
36029000
気管用Zステントセット (イントロデューサーセットA)
再使用禁止
【品目仕様等】
 ガイドワイヤー引張強度:9.8N(1kg 重)
 ステントイントロデューサー引張強度:19.6N(2kg 重)
 ステントポジショナー引張強度:19.6N(2kg 重)
【警告】
1.併用医療機器
 製品番号 GTSI は気管用Zステントセット(承認番号
20800BZY00434000、製品番号 GTZS)、並びに製品番号
GZSI-14-70-HRT-082799 は気管用スパイラルZステント(承認番
号 20900BZZ00656000、製品番号 SZST)以外のステントの留置に
は使用しないこと。[性能を保証できない]
2.使用方法
 本品は気管支鏡、及び気管ステント留置術の手技に精通し、不具
合・有害事象の対処方法を熟知した医師、もしくはそうした医師の
指導監督のもとで使用すること。
 挿入中に強い抵抗を感じた場合は無理にステントポジショナーで
押さないこと。このような場合はガイドワイヤーだけを残し、全てを
抜去して新たな製品に替え、再度留置を試みること。[無理にステ
ントポジショナーで押すと、ステントの破損や組織の損傷を引き起
こすおそれがある]
【操作方法又は使用方法等】
1.使用方法
①診断結果により、適切なステントのサイズを決定する。
②狭窄部を正確に確認するため、気管支鏡先端を狭窄部まで十分に
進める。この時、本品構成品の 0.038 インチ(0.97mm)アンプラッツ
エキストラスティッフガイドワイヤー(以下、ガイドワイヤー)を鉗子孔
内に挿入し、気管・気管支内の狭窄部を越えたところに挿入する。
その後、ガイドワイヤーを残して気管支鏡を抜去する。
③ガイドワイヤーに沿わせて拡張用バルーンを挿入し、ステント留置
予定部位まで進めた後、狭窄部を拡張する。その後、ステント留置
予定部位を計測して必要なステントの径、及び長さを決定する。
④ステントイントロデューサーをガイドワイヤーに被せ、シース先端のラ
ジオペークマーカーが狭窄部位を越えるところまで進める(図1)。
【禁忌・禁止】
1.再使用禁止
2.再滅菌禁止[品質が劣化するおそれがある]
3.適用対象(患者)における禁忌・禁止
 血液凝固障害のある患者[組織が損傷して出血するおそれがある]
図1
【形状・構造及び原理等】
1.形状・構造
本品には以下の構成品が含まれる。
①ステントイントロデューサー
シース
ダイレーター
⑤ガイドワイヤーとシースを残したまま、ダイレーターを抜去する。
⑥ピールアウェイステントローダーにセットされた状態で、メタルカニュ
ーラ(あるいはガイドチューブ)をガイドワイヤーに被せて進める(図
2)。
ラジオペークマーカー
②アンプラッツエキストラスティッフガイドワイヤー
図2
③ステントポジショナー
⑦ガイドワイヤーが完全に通過したら、メタルカニューラ(あるいはガイ
ドチューブ)を抜去する。
⑧ピールアウェイステントローダーを、シースのフィッティングに止まる
ところまで挿入する(図3)。
2.原理
ガイドワイヤーをステント留置部位に挿入し、ステントイントロデューサ
ーをそれに被せて誘導する。その後、シース内腔にステントを入れ、ス
テントポジショナーで目的の位置まで押し進める。
販売名
気管用Zステント
セット
図3
一般的名称
(JMDN コード)
気管支用ステント(17957000)
気管・気管支用イントロデューサ
(70254000)
⑨ステントポジショナーをガイドワイヤーに被せて挿入し、ピールアウェ
イステントローダー内のステントをシース内に押し進める(図4)。
【使用目的、効能又は効果】
本品は、悪性腫瘍等により高度に狭窄した気管及び気管支の開通性を
確保し、患者の QOL を改善することを目的としたステントである。
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CI0208I07
3.不具合・有害事象
本品の使用に伴い、以下のような不具合・有害事象が発生する場合
がある。
1) 不具合
 変形
 ステントイントロデューサー、ガイドワイヤー、ステントポジショナー
の破損
2) 有害事象
 気管及び気管支の損傷
 穿孔
 出血
 感染
 敗血症
 発熱
 疼痛
図4
ステントポジショナー
⑩ステントポジショナーのハブがピールアウェイステントローダーに接
するまで進め、シースの先までステントを完全に挿入した後、ピール
アウェイステントローダーのつまみを左右に引き裂き、取り除く(図
5)。
図5
4.その他の注意
 使用前に包装が開封されていたり、破損、汚染のある場合、また構成
品に破損等の異常が見られる場合は使用しないこと。
 表示の有効期限を過ぎたものは使用しないこと。
⑪X線透視下で確認しながら、シース内のステントが狭窄部位と一致
するまでステントポジショナーで押し進める。
⑫X線透視下で、ステントポジショナーを固定したまま、シースをゆっく
りと手前に引き戻し、狭窄部にステントを留置する(図6)。
図6
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
1.保管方法
水濡れに注意し、日光・蛍光灯・紫外線殺菌装置等の光、高温及び
多湿を避けて保管すること。
図7
2.有効期限
被包に記載。
【包装】
1 袋に 1 本入り
**【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
*《製造販売業者》
Cook Japan 株式会社
〒164-0001 東京都中野区中野 4-10-1
連絡先 TEL:0120-289-902
⑬ステントポジショナーとシースを抜去した後、X線撮影、または気管
支鏡検査を行い、ステントの位置と気管・気管支の開存性を確認す
る(図7)。
《外国製造業者》
クック インコーポレイティッド (アメリカ合衆国)
Cook Incorporated
2.使用方法に関連する使用上の注意
 本品の使用に際しては汚染の防止に努めること。
 ガイドワイヤーやダイレーターの先端が末梢に行きすぎないように注
意すること。[穿孔のおそれがある]
 ピールアウェイステントローダーをイントロデューサーシースの弁に挿
入する際、深く挿入すること。[挿入が浅いと、ステントをイントロデュー
サーシース内に入れることができない場合がある]
 ピールアウェイステントローダーを引き裂き取り除く際、ステントポジショ
ナーを押さないこと。[ステントを誤留置するおそれがある]
 ステントを展開させる際、ステントをステントポジショナーでイントロデュ
ーサーシースの外へ押し出さないこと。[ステントはイントロデューサー
シース先端から出たところで拡張するため、組織を傷つけ、ステントが
破損するおそれがある]
【使用上の注意】
1.重要な基本的注意
 気管ステント留置手技はX線透視と気管支鏡を併用して施行すること。
特にステントを留置する際は必ずX線透視下で確認しながら行うこと。
2.併用医療機器
 本イントロデューサーセットと適合するステントについては下表のとおり。
適合ステント
製品番号
販売名
サイズ
直径:15mm
GTSI-14-70
気管用Zステント 長さ:5cm
セット
直径:20~35mm
GTSI-16-70
長さ:5cm
GZSI-14-70-HRT
気管用スパイラ
全サイズ
-082799
ルZステント
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CI0208I07