創意工夫：河川工事における環境対策について静岡県土木施工管理技士会青木建設株式会社宮石清１．適用工種２．問題点本工事箇所は狩野川の支流にあたる徳永川にこの川は鮎釣りの魚場であるためシーズンオフ架かる冷川大橋です。の施工及びにごりを極力発生させないという最低施工内容は既設橋脚耐震補強工事で、落橋防条件のもとに施工しなくてはならず、にごりが発生止装置設置及び橋脚巻立工を施工する工事で、する作業は床掘工及び基礎コンリート打設が主な橋脚巻立工に関しては施工する前に、設計の仮工種です。切工：大型土嚢設置、床掘、基礎コンクリート打以上を考慮して施工を行いました。設、山留材、足場組立、ライナープレート設置作業を行います。３．施工時期の検討狩野川漁協組合と打合せの結果、11月4日以降の許可を頂き、その日を着工日としました。 (一)徳永川平面図河川区域河川区域 P1 打ち増し基礎コンクリート大型土嚢積 57 個 5 01 00 0 0 至中伊豆バイパス既設フーチング 1 6 3 35 0 0 横手ストア AR AL 11066 16 4 3 4 車道橋至伊東至修善寺（旧道）至冷川峠 2735 冷川大橋 50 0 側道橋鈴木屋商店河川区域河川区域 508 050 1 0 0500 0 4 000 855 00 0 6 700 5 01 00 0 0 図１平面図写真１着手前徳永川に架かる冷川大橋４．創意工夫側面図河川区域 P1 AR 前記の問題点を解決すべく以下を実施した。河川区域（道路中心） ①床掘工及び基礎コンクリート打設作業時の対策 AL 水中ポンプ排水口にかま場（3.0m＊5.0m）を設け右岸左岸大型土嚢積みにごりを一気に徳永川に排出しない対策を行いま 0. 軟岩線 4 . 1 1 ▽ 打ち増し基礎コンクリート t=250 軟岩掘削 t=340 5 01 00 0 0 ▽ 4 . 2 0 250 .5 ▽ 4 . 2 0 1: 1,930 0 1 0 0500 0 した。 5 10 00 9,100 1: D L=5 .0 0 1 000 大型土嚢積み ▽ 打ち増し基礎コンクリート 500 1,450 2,800 6,700 1,450 500 ②基礎コンクリート打設作業時の対策軟岩掘削 t=340 打設時は大型土嚢のすき間から流水があるので図２側面図生コンクリートが洗われてにごりが発生しないよう流速を型枠内で止めるため型枠底部にマットを引 P1 き、また水中不分離コンクリートを使用する２重の対策を行いました。写真４創意工夫②不織布マット設置及びコンクリート打設状況、にごり確認写真２大型土嚢設置、流水状況写真５創意工夫②不織布マット設置及びコンクリート打設状況、にごり確認５．効果写真３創意工夫①水中ポンプ排水口、かま場設置床掘工作業時はにごりは出ましたが、基礎コンクリート打設時はほとんどにごりは無く、近隣住民及型枠組立不織布マット取付断面図び狩野川漁協組合からの苦情等は一切なかったので効果はあったと思っております。型枠組立コンクリート打設側不織布マット設置図３創意工夫②マット設置箇所写真６基礎コンクリート打設時のにごり確認 P2