技術・家庭科現状の分析と授業改善プラン 技術・家庭科における平成26年度改善プランの検証 ・技術・家庭科ともに実践的・体験的な教材を授業に取り入れた。生徒は楽しみながら授業 でものづくりの意義、必要性について学び、作品を完成させることで多くの生徒が達成感 や喜びを感じることができた。 ・技術と社会との関わりなどを学ぶ場面づくりを行った結果、生徒は自分の学んでいる知識が どのように利用されているかを具体的に感じることができ、意欲が高まった。しかし食品やエ ネルギー、情報の領域は関心が低いため、今後も学んでいる知識と社会との関わりを重視し、 ていねいに指導する必要性を感じた。 技術・家庭科における内容別結果の分析 ・技術分野では、作品を完成させたり作物を育成したりすることには積極的であるが、エネ ルギーやプログラムなどの社会で利用されている技術のしくみを理解したり、よりよい技 術の活用を考えることができる生徒は少ない。 ・家庭分野では、生活の自立に必要な基礎的な技術と知識に関する、家庭内における経験が少な く、関心が薄い。特に調理・裁縫といった家事の経験が少なく、それに使用する道具や機械を 正しく使用することができない生徒が増加している。 ・工作機械、ミシンやアイロン等の機械を適切に扱うことができる生徒が少なく、仕組みを理解 している生徒はほとんどいない。動力伝達や保守・点検の知識が非常に乏しい。 技術・家庭科観点別結果の分析 <関心・意欲・態度> <創意工夫> <技能> <知識・理解> ・授業の決まりを守り、意欲的に取り組む生徒が多く、落ち着い た授業となっている。 ・生活に役立たせる工夫を考える力は定着しつつあるが、技術と社 会の関わりを考える力は乏しい生徒が多い。 ・意欲的に作業に取り組む生徒が多い。生徒同士で協力する場面も 見られる。糸鋸、ミシン等機械の扱いが不慣れな生徒が多い。 ・基礎的な内容が定着している生徒が増えつつあるが、特定の部分 の知識が乏しい。 技術・家庭科の授業改善のポイント ・生活に役立たせる工夫を考える力をつけさせ、より実用的な工夫ができるような指導を行 う。 ・技術分野では、学習内容を社会で活かすための計画を考えさせたり話し合いをさせたする ことで、技術を活用しようとする意欲を高める。 ・家庭分野では、衣食住や家族の生活について関心を持ち、基礎的な技術を身につけ、進ん で活用する指導をすすめる。 ・知識を身につける意欲を高めるために、その知識が社会にどのように貢献しているかを示 すことを重視する。 ・作品の製作を通して、ものをつくる楽しさを実感できるような授業を行う。また、機械の適 切な扱い方を教えるとともに、安全面についても学ばせる。 技術・家庭科授業改善策 ・生活に役立たせる工夫を考えさせるために、実在する製品を調べ、それに利用されている 技術ついて関心を持たせる授業を進める。また、家庭内の様々な製品の製造過程や構成・ 内部のプログラムなどを教え、考えるための応用的な知識を身につけさせる。 ・技術分野では、エネルギーや情報の技術について重点的に指導し、しくみだけではなく 実際の社会でどのように技術が利用されているか等についても学ばせる。また、省エネ ルギーのための取り組みやプロすガムの設計などを行い考えさせることで、応用する力 を身につけさせる。 ・家庭分野では、実習や実験、調べ学習を通して生活を身近なものとし、実践しようとする 授業を進める。 ・知識を身につける意欲を高めるために、学習内容が実際の社会ではどのような仕事に活か されているか、身の回りのどの製品に利用されているかを示し具体性を高める授業を進め る。また、定着を図るために、学習内容を実習などで実際に使用し、体を動かして経験さ せる授業を進める。 ・作品の製作を最後までやりとげられるよう、机間指導などを通して支援を重視していく。 また、機械のしくみや点検方法について学ばせ、様々な作業を安全に行うための知識を身 につけさせる。
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