平成 28 年(2016 年) 3 月 28 日 土木交通部監理課長 平成28年度 土木交通部モデル工事について 土木交通部における平成28年度の新たな取り組みとして、建設産業における担い手育成 の推進や、ワーク・ライフ・バランスの実現を図るため、下記のとおり2タイプのモデル工 事を行います。 記 1.地域の担い手育成型モデル工事 主旨:建設産業は東日本大震災や阪神大震災などの震災時の復旧や、災害時の応急復 旧など、地域を支える重要な役割を果たしているにもかかわらず、若年就業者 の減少や、高齢化の進展など厳しい状況におかれている状況にあります。地域 における建設産業の活性化に資する工事を発注し、地域の維持、地域の担い手 確保を目指します。 2.週休2日チャレンジ型モデル工事 主旨:建設産業においても、ワーク・ライフ・バランスを実現するためには、より働 きやすい職場環境の整備が必要なことから、建設工事における職場環境改善の 取り組みの一つとして、完全週休2日制を採用した建設工事に取り組み、誰も が働きやすい職場環境づくりを目指していきます。 ※ 詳細は別紙のとおり 別紙 1.地域の担い手育成型モデル工事 主旨:地域における建設産業の活性化に資する工事を発注し、地域の建設産業の活性化や、 地域の担い手育成・確保を目指します。 概要:総合評価方式において、県内各地域の企業が活躍できるような評価項目、評価基準 を設定したモデル工事を発注します。 対象工事: 入札参加業種(格付) :土木一式(1号ないしは2号) 総合評価方式:特別簡易型A ○評価項目および配点 評価項目 配点 主観点数 3 配置予定技術者CPD【選択】※ 1 防災協定の締結および重機保有 1 建災防への加入および活動実績 0.5 主たる営業所の有無 2 除雪作業等 1 県内企業の下請活用 1 現場見学会の開催【選択】 1 独自項目(地域企業の下請活用) 0.5 県産材の使用 0.5 若手・女性技術者の活用 0.5 合計 10~12 点 ※土木一式1号のみ設定 発注件数:1土木事務所管内につき1件 予定価格:5,000万円以上 工事内容:総合評価における【工事難易度Ⅰ】の工事(ブロック積み工、道路改良工事等、 比較的難易度の低い工事 2.週休2日チャレンジ型モデル工事 主旨:ワーク・ライフ・バランスを実現するために、建設工事現場において週休2日制を 採用した工事を実施し、誰もが働きやすい職場環境づくりを目指します。 概要:週休2日制を実施するモデル工事を発注し、成果に応じて、成績評定にて評点を加 算します。 ○毎週「土日」を休みとする「完全週休2日制」を実施 ○「週休2日チャレンジ型モデル工事」の採用は、発注者が入札公告で明示する。 ○成果については、工事成績評定における「創意工夫」にて加点評価する。 対象工事: 発注土木事務所:1事務所1件程度 業種:土木一式(案件がない場合、ほ装) 工事規模:土木一式1号ないしは土木一式2号(該当案件がない場合は、これに限らない) (なお、予定価格 2,500 万円以上(成績評定対象工事)とする) 工事内容:・比較的余裕を持って実施できる工事 ・竣工時期に制約のない工事 ・現場条件(出水期、連続する通行規制等)に大きな制約のない工事 ・工種、工事難易度は問わない。 実施方法: ○「完全週休2日制」を採用する工事は、別途、受注者が、休日を明示した工事工程表を 作成し、監督員と工程を協議したうえで確認する。 ○「完全週休2日制」が実施可能か否かの観点により、「施工体制」も受発注者により確 認する。 ○「週休2日チャレンジ型モデル工事」を表す看板を工事現場で一般の目につきやすい場 所に掲示する。 ○実施状況は、受発注者の両者で工事日報により4週毎に確認する。 ○その他、定めのないことは、受発注者間の協議により決定する。 ○完了時にすべての週の状況を受発注者間で確認する。 ○工事着手日、工事完了日を含む週は、対象外とする。 ○実施結果によって、以下のとおり工事成績評定における「創意工夫」にて加点評価する。 工事成績評定(創意工夫) 評価対象 加算点数 成績点 +5点 +2点 完全週休2日が80%以上の週で達成できた +2.5点 +1点 完全週休2日が80%未満の週にとどまった 0点 0点 完全週休2日が達成できた ※「創意工夫」は監督職員の評価となるため、評価点は×0.4 となることから、 成績としては、+2点、+1点となる。 ○創意工夫における加点対象は、上記加算点を含めて+7点を上限とする。
© Copyright 2024 ExpyDoc