P−iOi C型慢性肝疾患患者に対する極少量IFN投与の検討 仲島信也 仲島クリニック、大阪市立大学肝疾患予防医学研究講座 £fficacyofaverysmaHquantity・fiRterferouinpatientswit紬epatitisCvirus Shinya Nakaji田a NakajimaCiinic,andDepart脚t・fPreventi・nandTherapeutics・fLiverDisease,GraduateSc褻・・1・f 瓢edicine,OsakaCityUPiversity [はじめに] c型慢性肝炎の治療が強力に行われているが、それに伴い副作用に苦しむ患者も多くなっている。治療を行 っても無効であった患者は、再治療を希望しない場合がしばしば有る。また高齢や肝硬変のため強力な1洲 治療に不適な患者も存在している。演者はそのような患者に肝炎の進行阻止を目的に圭0万単位匿BIの極少 量投与を試みてきた。その後持続製剤が開発されたためペグインターフェロン(Peg−IFN)α一2aの極少量投 与(9あるいはi8μg)を開始し、今回その治療効果についても報告する。 [対象、方法] HLBI(6GO万単位擁1)を生理食塩水にて30倍希釈し、針付注射筒に0.5m1ずつ分注し10万単位を作成した。 使用時まで一40℃にて冷凍保存した。16例のC型慢性肝疾患患者(CHC)に6か月間週3回で皮下注射を行っ た。2)Peg{FNα一2a(90μg/醸1)より0.1m1ずっ注射筒に分注し9μgを作成した。使用時まで4℃にて冷 蔵保存した。CHCli例に週圭回皮下注射を11か月から28か鍔問投与した。 [結果] 1)HLBI極少量投与でAST,ALT値は低下し、投与前/投与中の値はそれぞれ87±27/67±4.5、79±28/59 ±5.0であった。血中2−5AS活性値上昇は麦6例中圭4例に認められ、平均i.4倍になった。投与中ウイルス 量に有意な変化はなかった。2)Peg−iFNα一2a極少量投与でAST、ALT値は有意に低下した。各値はそれぞれ 68±29/43±i6、64±28/34土圭7であった。血中2−5AS活性値はi1例中10例で上昇し、平均L8倍にな った。ウイルス量は投与5か月目から有意の低下を示した。3例でウイルスは陰性化し、内2例は投与終了 後も持続陰性化が続いている。1例は投与中であるが10か月問ウイルス陰性化が続いている。3例とも投与 直前のウイルス量は低値であり、内2例はセロタイプ2であった。 [考察、総括] Peg{FN極少量投与は簡便で副作用が無く、患者のQOL改善の一助になり得ると考えられた。また長期投与 による肝炎進展および肝癌発生阻止効果が期待でき、症例によってはウイルス陰性化の可能性もある。 一225一
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