平成24年9月13日/PDF形式 308KB - 浦安市

平成24年浦安市教育委員会第9回定例会会議録
浦 安 市 教 育 委 員 会
平成24年浦安市教育委員会第9回定例会
Ⅰ.日
時
平成24年9月13日(木)
Ⅰ.場
所
健康センター第1会議室
午後2時00分
Ⅰ.出 席 委 員
Ⅰ.出席説明者
Ⅰ.開
会
Ⅰ.閉
会
1.会議録の承認
⑴
平成24年浦安市教育委員会第7回定例会会議録の承認について
2.教育長からの一般報告
3.審議事項
議案第1号
浦安市青少年センター運営協議会委員の委嘱について
議案第2号
平成24年度浦安市教育功労者表彰の被表彰者の決定について
4.協議事項
5.報告事項
⑴
行事・開催案内
ア
第45回浦安市小・中学校音楽会開催要項
イ
第27回浦安市小・中学校特別支援学級合同学習発表会開催要項
ウ
第22回東京ベイ浦安シティマラソン開催要項
⑵
行事・会議報告
ア
平成24年度ふるさとうらやす立志塾開催報告
イ
平成24年度浦安市教育実践事例発表会報告
ウ
平成24年度夏季休業中の研修報告
-1-
エ
夏休み学校給食センター見学会・試食会開催報告
オ
うらやすジュニアオーケストラ第2回定期演奏会の開催報告
⑶
その他・報告事項
ア
平成23年度浦安市歳入歳出決算書及び平成23年度浦安市歳入歳出決算に係る
主要施策の成果等に関する報告書
イ
教育委員会共催(後援)行事一覧(9月分)
ウ
平成24年度浦安市学力調査結果概要報告
エ
平成24年度夏季休業中における事故等の報告
オ
平成24年度1学期教育相談事業実施状況
6.その他
⑴
平成24年浦安市議会第3回定例会について
-2-
平成24年浦安市教育委員会第9回定例会会議録
Ⅰ.日
時
平成24年9月13日(木)
Ⅰ.場
所
健康センター第1会議室
Ⅰ.出 席 委 員
委
員
長
小比類巻
勲
委 員 長 職 務 代 理 者
川
端
秀
仁
委
員
西
脇
保
幸
委
員
宮
澤
ミシェル
長
黒
田
江美子
長
長
野
延
雄
事
大
野
宏
尚
教育総務部次長(教育総務課長)
角
田
義
弘
教育総務部次長(教育政策課長)
山
髙
智
美
生
長
石
川
豪
三
長
加
藤
茂
生涯学習部副参事(運動公園スポーツ施設整備課長)
伊
東
誠
生涯学習部副参事(中央図書館長)
森
田
正
己
生涯学習部副参事(高洲公民館長)
吉
田
敏
輝
教
長
大
塚
正
幸
教
Ⅰ.出席説明者
午後2時00分~午後3時54分
教
教
生
育
育
育
総
総
涯
涯
務
学
学
育
務
部
習
習
施
部
参
部
部
設
次
課
学
務
課
長
佐
藤
伸
彦
指
導
課
長
村
田
清
光
幹
三
橋
幸
子
教 育 研 究 セ ン タ ー 所 長
江
黒
友
美
保 健 体 育 安 全 課 長
近
藤
彰
男
千鳥学校給食センター第一・第二調理場所長
吉
田
千鳥学校給食センター第三調理場所長
長
島
生
大
塚
指
導
涯
課
学
主
習
課
-3-
長
力
功
行
繁
郷
Ⅰ.傍聴人
土
博
物
館
長
飯
塚
義
勝
青 少 年 セ ン タ ー 所 長
齋
藤
晴
一
市 民 ス ポ ー ツ 課 長
川
嶋
中
央
公
民
館
長
中
島
貴
義
堀
江
公
民
館
長
藤
平
達
三
美
浜
公
民
館
長
宇田川
妙
子
修
当
代
島
公
民
館
長
石
井
一
義
日
の
出
公
民
館
長
高
梨
晶
子
0人
-4-
開
委
員
長
会
(午後2時03分)
これより平成24年浦安市教育委員会第9回定例会を始める。
議事の1.会議録の承認だが、平成24年浦安市教育委員会第7回定例
会会議録について、承認いただけるか。
(「はい」の声あり)
委
員
長
異議がないようなので、平成24年浦安市教育委員会第7回定例会会
議録は承認された。
委
員
長
黒田教育長
次に、2.教育長からの一般報告に移る。
一般報告の前に、訃報をお知らせする。元教育委員で、平成6年から平
成10年まで教育長をされた小峰一男先生が、8月19日にご逝去されま
した。
それでは、一般報告を行う。
1点目は、昨日、文部科学省が平成23年度の問題行動調査によるいじ
めの把握件数を発表し、報道された。この調査は、都道府県によって55
倍の差が出ているという報道もされているが、浦安市ではこの調査に関す
る件数は、小学校で16件、中学校で398件、合計414件と報告して
いる。中学校では、いじめアンケートによる調査を実施しているので、こ
のアンケートによる把握数である。小学校はそのようなアンケートを実施
してないので、日常生活の中で子どもや保護者から直接、あるいは間接的
に把握し、学校で指導した件数となっている。このたび、改めて文部科学
省によるいじめに関する緊急調査があり、この9月に入って全ての小・中
学校でいじめアンケート調査を実施した。このアンケートによる件数は、
子どもがいじめを受けたと感じた件数である。例えば、冷やかしや、嫌な
ことを言われたり、軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、
蹴られたりしたというようなものを認知件数としている。現在集計中だが、
-5-
昨年までの調査とは内容も数値も大きく異なってきている。
ただ、調査の中で、児童・生徒の生命や身体の安全が脅かされるような
重大な事態に至るおそれのあるものはないと、全小・中学校から報告され
把握している。
2点目は、ふるさとうらやす立志塾について報告する。後ほど担当から
報告があるが、8月20日から2泊3日、宮城県石巻市で開催した。事前
研修、研修報告会も実施した。今週のケーブルテレビで14日まで放映さ
れる。24名の中学生にとって被災地での見聞は改めて東日本大震災を深
く受けとめ、それぞれが真剣に考える機会になったと思っている。今後の
学校生活はもちろん、将来へも影響を与えるのではないかと感じた。
3点目は、生涯学習施設における夏休み中の主として子ども向け事業に
ついて報告する。年々充実してきているが、今年度も大変多くの子どもた
ちが参加した。特徴的なところでは、宿泊で行われた防災教室を実施した。
地域の防災施設を確認したり、地域の方々から話を伺うなど、実践的な講
座も開催された。また、理科や科学関係の講座は毎年応募者の倍率が高く、
狭き門となっている。
この中で、堀江公民館の理科講座では、堀江中学校の科学クラブの生徒
が小学生を対象に講師を務め、星座の内容で講義をしていたかと思うが、
大変好評であった。これも14日までケーブルテレビで放映される。
また、8月26日には郷土博物館で博物館まつりを開催した。今年度は
子どもスタッフを実行委員として一般公募し、企画運営に携わる取り組み
を行った。応募者は13名だったが、スタッフ会議や準備作業、当日の参
加と、延べ参加人数では100名となった。また、新たに募集したお手伝
い、大人ボランティア18名の支援もあり、大変充実した体験学習になっ
た。博物館自体の目標であった博物館での職場体験、それから、新規の大
人ボランティアの育成という点からも、大変意義ある取り組みになった。
4点目として、9月に入り、先週の土曜日には市内全中学校8校の体育
祭が開催された。真夏と変わらぬ、それ以上という暑さの中でしたが、ど
この中学校も大変力強い競技が見られた。生徒と教職員の一体感もあり、
保護者の熱い声援を受けて、まさに中学生の良質なエネルギーがあふれた、
-6-
熱気あるすばらしい体育祭が、大きなけがや熱中症もなく終了した。
5点目は、教育施設の災害復旧工事の状況について報告する。スポーツ
施設の復旧工事を急ピッチで進めているが、9月9日日曜日には舞浜の運
動公園野球場A・B面が、供用開始となり、ここで秋の市民体育大会、野
球競技大会が震災以来初めての開催となった。これまで平成23年の春、
秋、そして今年の春と3回中止となっていた。運動公園では、このほかテ
ニスコートの復旧が12月上旬に、その他スポーツコートや駐車場などは
10月上旬に工事が完了する。また、明海球技場も今月中に検査が終了予
定で、10月から供用が開始される予定である。先々月、委員からご指摘
のあった中央公園の野球場だが、夜間照明などの工事を進めており、平成
25年4月に完了予定である。スポーツ施設はここで全て完了する予定に
なっている。
公民館については、高洲公民館が10月末完了の予定で現在進んでいる。
富岡公民館、日の出公民館は復旧工事を行い、完了している。また、幼稚
園、小・中学校の災害復旧工事もほぼ予定どおり進捗している。中学校6
校のグラウンドの液状化対策も含めて、平成24年度中、平成25年3月
までには完了の予定で進めている。
以上5点、一般報告とする。
委
員
長
ありがとうございました。
ただいまの報告について何かあるか。
<質疑・応答>
委員長職務代理者
体育祭に限ることではないが、屋外での運動時の紫外線による目の障害
が結構多く、私の眼科でも目を真っ赤にして診察にくるお子さんがいる。
失明につながるわけではないが、将来的には白内障が早く発症することに
つながる。1人の女の子が体育祭当日に学校を休んで診察に診えた。目も
痛いし、これ以上真っ赤になるのは嫌だということで治療に来た。競技に
参加するときは、帽子ではなく、はちまきを巻いて参加するみたいである。
どうして帽子の着用ではなく、はちまきでないといけない理由が指導上何
-7-
かあるのか。目が真っ赤になってしまうような子はサングラスもかけたほ
うがいいと思う。クラブ活動のサッカーや野球をやっている子の目は真っ
赤になっているかもしれない。それは目が日焼けしているということにな
るのだが、それが蓄積するとやはり目にはいろいろな影響が出てくる。浦
安市では、どう対応しているのか。
もう1つは、プールの授業は終了していると思うが、数年前に、目を洗
ってはいけないという報道があって、現場が混乱したことがある。浦安市
では、プールの授業の後に目を洗う指導を行っているのか。
水で洗い過ぎると目に傷がつくといった内容の発表は、5分間、水で目
を洗い続け場合である。5分間も目を開けて洗ってる人はいない。何秒か
でもいいから、軽く流すことが大切だと思うので、次年度以降は徹底して
もらいたい。大腸菌は殺すように塩素をいっぱい入れている場合もある。
どっちにしても目にはよくないので、それは徹底してもらいたい。
委
員
日焼け対策として、サングラスをかけるわけにはいかないと思うが、色
のついてないものがあるのか。
委員長職務代理者
UVカットの透明なサングラスがある。球技をやっている子は、NXP
という防弾チョッキよりも強い素材のプラスチックで作られたものもあ
る。
委
員
長
体育祭や水泳指導等で、目の保護ということに関して、現状、何か把握
しているか。
近藤保健体育安全課長
プールに関しては、目を洗うこと自体がよくないという意見もあるが、
学校では変わらず目の洗浄を行うという指導をしている。
次に、紫外線対策だが、目の紫外線対策としては、指導というのは聞い
たことがない。運動会において帽子をかぶってどれだけ紫外線が防げるか
という疑問はあるが、学校によって対応が違い、応援席にいるときには自
分のふだん使っている帽子の着用、あるいはタオルで頭をくるめたりして
-8-
いる。これはあくまでも暑さ対策という意味で推奨している。
クラブ活動では、サッカーなどを行うときにはゴーグルを着用するなど
大会要項の中にはきちんと明記されている。ただ、紫外線対策となると、
学校保健の中でそのような明記は見たことがない。
委員長職務代理者
次に、ゴーグルに関してお願いがある。視力が低下すると多くの中学生
ではすぐにコンタクトを使用するが、できればゴーグルを使用したほうが
目は守られる。少し誤解があって、各学校だけでなく保育園、幼稚園の先
生方は、眼鏡をかけていると危険だと考えている先生が結構多い。眼鏡を
かけていると危険だから、眼鏡をかけないように指導している。眼鏡は、
昔はガラスでできていたので、危険だったかもしれないが、今はプラスチ
ックの製品がでているので、ボールが万が一、当たったときは、眼鏡が目
を守る。直接眼球に当たったら失明するところを、眼鏡をかけていたおか
げで助かることがある。防護眼鏡の意味からも必要だと思う。だから、コ
ンタクトより、できればゴーグルを勧めてもらいたい。
委
員
いじめ調査の部分で、今回、文部科学省による緊急調査の結果と本市で
行った調査の対比で、中学校についてはほとんどデータ的に違いはないが、
小学校についてはデータ上大きな差がでていると伺っている。いじめの受
けとめ方によって数値が大分変わってくるかと思うが、どうか。
村田指導課長
調査の件数については、今、修正して1つずつ精査しているところであ
るが、数的に、小学生で、かなり多くの件数となっている。今まで小学生
の場合、いじめという言葉でどのように認識しているかである。例えば、
嫌な思い、からかいや嫌がらせ、無視、暴力などを受けたことがあるかと
いう設問肢の中で、いじめというものをつかんでいくような形の聞き取り
になっていることから、子どもたちが友達と遊ぶ中でたたかれたことをい
じめと捉えて、「受けた」に丸をつけてしまうというような形での数字も
かなり多く見受けられる。私どもがいじめという言葉から受け取る部分と、
子どもたちがアンケートで答える部分が果たして一致しているかどうか
-9-
は、今後、しっかり見ていかなければならない状況である。
委
員
やはり実際のいじめ対策ということになると、学校がどれ程きちんと把
握しているかどうかが重要だと思うので、データはデータとして、ぜひ常
日頃から学校現場の状況をそれぞれの学校で把握してもらいたい。
委
員
長
今までの件数の算出の仕方がまったく違っていると思うので、アンケー
トの内容と小学校が出した数字では、意味合いがまったく違う話である。
そういうところの説明をしっかりしていかなければいけない。大事なのは、
調査のための調査であってはならない。せっかく文部科学省で緊急調査を
行ったので、それをどう生かすかということである。学校現場でそのデー
タをもとに学級指導などいろいろな形に生かしてもらいたい。
委員長職務代理者
いじめアンケート調査といったときに、いじめから連想する内容がそれ
ぞれ違ってくるため、県によってかなり差がある。熊本では、1,000
人当たり三十数件出してきているので、細かく見ていると思われる。だか
ら、件数が多いほうが逆に細かく把握しているという捉え方もある。
これは、浦安市教育委員会で作成したいじめアンケート調査の原案であ
るが、冷やかしとか、仲間外れになる、ぶつかられたりという3番までの
内容と、たたかれたり、蹴られたり、以下、性質が大分違っていて、1番
から3番までは、ハラスメント、セクハラと同様で、これを繰り返しやら
れたらいじめにあたる。4番以下は、傷害事件になってしまうので、4番
以下はしっかり分けて考えていかなければならないが、具体的に項目がし
っかりと分かれているのは、対応としてはよい。いじめを受けたという中
で、1番、2番、冷やかし、からかいだけであれば、授業指導レベルであ
る。お金をとられるというレベルになると、それは学校だけの指導で済む
場合と済まない場合があるのではないか。このような細かい調査を、今回
の緊急調査に限らずアンケート形式で行うのか、こういう観点で生徒、子
どもたちのプラス面に反映するかというのは、それぞれの人がぜひ生かし
ていただきたい。
-10-
委
員
長
次に、議事に入る前にあらかじめお諮りする。
議事の3.審議事項のうち、議案第2号平成24年度浦安市教育功労者表
彰の被表彰者の決定については、浦安市教育委員会会議規則第20条ただ
し書きの規定により、秘密会として取り扱うこととしてよろしいか。
(「はい」の声あり)
委
員
長
各委員の承認を得たので、3.審議事項、議案第2号については、6.
その他の後、最後に審議することとする。
委
員
長
議事の3.審議事項に移る。
議案第1号浦安市青少年センター運営協議会委員の委嘱について審議
することとする。事務局の説明を求める。
議事の3.審議事項議案第1号について、資料に基づき石川生涯学習部長から説明がなさ
れた。
委
員
長
ただいま説明があった議案第1号に対する質疑を行う。何かあるか。よ
ろしいか。
委
員
長
それでは、議案第1号浦安市青少年センター運営協議会委員の委嘱につ
いて、事務局案のとおり承認することとしてよろしいか。
(「はい」の声あり)
委
員
長
異議がないようなので、議案第1号浦安市青少年センター運営協議会委
員の委嘱については事務局案のとおり承認された。
委
員
長
次に、議事4.協議事項に移る。本日の議事の4.協議事項の上程はな
い。
-11-
委
員
長
次に、議事5.報告事項に移る。
まず(1)行事・開催案内に移る。
アの第45回浦安市小・中学校音楽会開催要項からウの第22回東京ベ
イ浦安シティマラソン開催要項まで続けて報告を受けた後、一括して質問
を受ける。事務局の報告を求める。
議事の5.報告事項(1)行事・開催案内アからウについて、資料に基づき担当課長から
説明がなされた。
委
員
長
ただいま報告があった行事・開催案内3件に対する質問を行う。何ある
か。
<質疑・応答>
委員長職務代理者
第45回小・中学校音楽会の講師は、何か役目があるのか。
三橋指導課主幹
講師の先生には、それぞれの小・中学校で発表した内容について、講評
をいただくようになっている。
委
員
浦安シティマラソン大会だが、昨年度のマラソン大会は10キロでした。
今回、やはり復旧工事の関係だと思うが、10キロを8キロにしなければ
ならなかったのか。
川嶋市民スポーツ課長
昨年は、復旧工事の関係で、従来のハーフマラソンのコースが確保でき
なかったので10キロで決定したが、今年については、復旧工事に下水道
工事が始まり、運動公園から千鳥地区のところで工事があり、10キロコ
ースの一部が工事に入ることで今年は8キロとなった。
委
員
長
次に(2)の行事・会議報告に入る。
アの平成24年度ふるさとうらやす立志塾開催報告からオのうらやすジ
ュニアオーケストラ第2回定期演奏会の開催報告まで、続けて報告を受け
-12-
た後、一括して質問を受け付ける。事務局の説明を求める。
議事の5.報告事項(2)行事・会議報告アからオについて、資料に基づき担当課長から
説明がなされた。
委
員
長
ただいま報告があった行事・会議事項5件に対する質問を行う。何かあ
るか。
<質疑・応答>
委
員
報告のイとウに関連することだが、実践事例発表会の報告の課題として、
中学校からの参加者が少ない傾向にあることが指摘できる。今年の発表会
は、中学校の特別支援学級の実践であったので、普通学級の中学校の先生
にとっては、関心のある題材が少なかったと考えられる。一般に中学校の
先生方は、夏休み期間中は部活動の指導等があって参加が難しいことが考
えられる。ついては、報告ウの夏季休業中の研修報告で、参加人数も報告
されているが、中学校の先生が参加する研修は、どれ程増えているのか。
中学校の先生方の参加状況を教えてもらいたい。
江黒教育研究センター所長
一覧表にある研修内容は、悉皆の校別の研修と、自由に教職員が選択し
て参加するものがある。悉皆の研修については、小・中学校それぞれ対象
者が割り当てされており、中学校の教師もきちんと参加している。また、
自由参加の研修についても、今年度武道が加わったことで、中学校の教師
も積極的な参加がみられている。さらに、コンピュータ講座や特別支援関
係の講座も今年度2回実践講座として、13コマ用意したが、中学校の先
生も積極的に参加していただいている。そのような共有化できるテーマや
武道のように専門性のある研修については、小・中学校の先生は、積極的
に参加していただいている状況である。
委員長職務代理者
武道が新しい教科になったことに加えてダンスが取り入れられている。
発達障害に限らず、学力的に問題はないが普通学級にいてリズムをとるこ
-13-
とが苦手なお子さんがいるが、アスペルガーなど発達障害のある子はリズ
ムをとることが不得意な子が多いことを先生等が知っておかないといけ
ない。中学校になってから、ダンスをやっても、対応が難しい。ダンスを
行うなら、小学校から始めれば少しは指導の仕方もあるかもしれない。ど
ういう形でダンスを進めていくか、考えておいたほうがよい。
江黒教育研究センター所長
今回、講座としては、武道を入れている。小学校の体育は、表現活動と
して、集団でダンスを行っている。低学年では、自由に参加できるよう活
発に動くことを取り入れている。中学生では、今、新しいパフォーマンス
的なものがはやっている。そのような踊りの中でいろいろ子どもたちも自
由に表現活動を行っている状況である。
委員長職務代理者
表現できる子どもはいいが、できない子どももいるので、その辺を配慮
してもらいたい。
江黒教育研究センター所長
コミュニケーションを含めて、そのような内容の表現活動が苦手な子ど
もたちも自由に参加できるよう特別支援の関係の中で盛り込んでいきた
い。
委
委
員
長
ほかに何かあるか。
員
資料の確認だが、立志塾の開催報告の中に、入船中学校研修成果報告会
の資料が掲載されているが、これは、入船中学校を代表して参加した子ど
もが学校でプレゼンをした内容なのか。
山髙教育政策課長
8月29日に教育委員会が主催した報告会で各学校からそれぞれ発表
してもらったが、一番全体像が見られるということで、入船中学校の資料
を掲載している。各学校においては、既に、始業式の日に報告した学校も
あるが、いろいろな機会を捉えて、発表会を行う学校もあると聞いている。
-14-
委
員
立志塾はリーダーシップをとれる子どもたちの育成を目的のひとつと
しているので、立志塾の授業の一環の中で報告することは当然のことだが、
今、山髙教育総務部次長から報告があったように、それぞれの学校で立志
塾の塾生がどのような学びをしたのか、その報告をしっかり行ってもらう
と、なお一層、リーダーシップの育成につながる。
委
員
中学生が被災地を見学したことは、今後につながるのか。また、小学生
がこれを知るべきことなのか、中学生かそれとも高校生のほうがよかった
のか、見学した中学生を見てどう思ったか。
山髙教育政策課長
難しいと思ったが、中学生の2年生で、私は行ってよかったと思う。テ
レビで見たり、マスコミで聞くのとは、やはり違う。最初に被災された現
地を見ただけで、その被害の大きさというものを肌で感じたところから、
子どもたちの目の輝きががらっと変わってきた。また、直接仮設住宅でお
年寄りの方たちからその日の話を聞くことで、本当に涙を流して聞いてい
た。
高校生はまた高校生でそのような交流とは違った、どちらかというとボ
ランティア的で、被災地において自分たちで何ができるかということを学
ぶところに主体が置かれていると思われる。中学生レベルでは実際に経験
してきたことを多くの友達に伝え、これからどうしようかとみんなで考え
ることが大切である。発達段階に応じてその捉え方は変わってくると思っ
ている。
委
員
今後、語り継がれていかなければならないものなので、この見学はとて
も有意義だったと思われる。
黒田教育長
参加した子どもたち全員が、自助、共助、公助ということの中身を本当
に理解することができた。これは、大人が今までに、防災訓練や講話のと
きに説明していることだけれども、そういうことを中学生段階で考えてい
ければ、将来につながると感じた。
-15-
もう1点、石巻市で一番最初に訪ねた門脇小学校の被災当時とその後二、
三日の様子を職員の証言や子どもの作文で紹介したDVD記録集が発売
されていたので、購入している。また、石巻市の新聞社が発行している資
料なども購入している。
本日配布している浦安の液状化の資料などと合わせて、発達段階に応じ
て学習のカリキュラムをつくっていく必要があるので、今、担当で検討し
ている。
委
員
教育長からそのような話があり、また、定例教育委員会議でも何度か話
題になっているが、防災教育のあり方をしっかりと考えておく必要がある。
教育長がいうように、発達段階に応じたあり方と目標は必ず必要だと思う
が、特に浦安市の場合はこれだけ大きな液状化という現実を体験している
ので、できたら小学校から中学校までの、一貫した防災教育カリキュラム
を考えてもらいたい。その場合に防災教育のカリキュラムは総合的な学習
になってしまうことが多いが、やはり、学校教育の中心は教科だと信じて
いるので、できるだけうまく教科の中で生かしてもらいたい。
委
員
長
その辺の見通しはついているのか。今のような方向性でカリキュラムを
進められるものだと考える。
村田指導課長
発達段階に応じた学習という話があったが、今、防災だけでなく、小・
中連携に一貫した教育をどのように組み入れていくのか、指導課で、カリ
キュラムの素案をつくっている段階である。子どもたちの集団や発達段階、
それから支援的な部分も含めて、現行の学習の内容を先生方に9年間の流
れで計画性を持って学習していったらよいかがわかるように作成してい
る。その中で浦安らしさをどのように取り入れていくのか、これはふるさ
と学習でもある。また、委員からの話があった、防災に関する部分という
のも、教科の中での部分と行事等に入れていく部分も含めて検討していく
ことも必要と考え、取り組んでいる。
-16-
委
員
長
山髙教育政策課長
立志塾に関して、来年度の方向性など検討しているのか。
立志塾の企画・運営は、教育委員会の各課から職員を集めて実行委員会
形式で行っている。今月末に、今年度の総括を行い、来年度に向けてどの
ようにしていくのか話し合いを行う予定である。
委
員
長
よろしくお願いする。
委
員
長
次に(3)その他・報告事項に入る。
アの平成23年度浦安市歳入歳出決算書及び平成23年度浦安市歳入
歳出決算に係わる主要施策の成果等に関する報告書から、オの平成24年
度1学期教育相談事業実施状況まで続けて報告を受けた後、一括して質問
を受けつける。事務局の説明を求める。
議事の5.報告事項(3)その他・報告事項アからオについて、資料に基づき担当課長か
ら説明がなされた。
委
員
長
ただいま報告があったその他・報告事項5件に対する質問を行う。何か
あるか。
<質疑・応答>
委員長職務代理者
報告事項オの教育相談事業の件数は、1回の相談を1件としているのか。
それとも、1人の相談を1件としているのか。例えば、32ページにいじ
の相談件数が24件となっているが、24名から相談を受けているのか。
村田指導課長
これについては、継続している相談もあるので、1人1件と聞いている。
委員長職務代理者
32ページにある相談件数24件というのは、24名から相談があった
ということなのか。
-17-
村田指導課長
はい。
委
相談内容には、非行問題から家庭と親子の問題など様々ある中、その他
員
の件数が多いが具体的にはどんな相談内容があるのか。
村田指導課長
その他の内容については、確認していないので、2学期では、回答でき
るようにする。
委
員
長
決算の報告で、平成23年度は災害復旧費の確保ということで、補正に
よりかなり削減された予算で執行されたが、授業等には支障がなかった。平
成24年度の予算は、どうなっているのか。
長野教育総務部長
平成23年度当初予算では、市全体で2割カットと新規事業の凍結とい
うことになった。教育総務部では、第九中学校の建設と東小学校の体育館
の建て替え事業等は、ほぼ1年間、凍結という形になっている。
平成24年度予算では、この2つの事業は復活で予算計上されましたの
で、結果として、両事業については1年間遅れた形となっている。このよ
うに平成24年度にずれ込んだ事業も、幾つか予算化されている。
委
員
長
ハード面については、非常にわかりやすくて、すぐ納得できるが、ソフ
ト面で、社会教育や生涯学習の予算が減少しているが、どうなったのか。
石川生涯学習部長
平成24年度の予算編成に当たっても、平成23年度の6月補正の考え
方を基本的には踏襲するということでしたので、経常経費は20%カット、
補助金関係やいろいろな事業についても、基本的には削減した予算のまま
である。
ただし、先ほど、長野教育総務部長が言ったように、新規事業でも、認
められた事業もある。施設の運営についても、若干、サービスを低下させ
て運営している状況もあるが、震災の復旧状況などを見きわめながら、震
災前の状態に1日も早く戻していきたいと考えている。
-18-
委
員
長
次に、学力調査の件だが、今回の学力調査の結果は、昨年度と比較して
どうなっているのか。
江黒教育研究センター所長
今年度から新指導要領に準拠した内容に大きく変わっている。昨年度ま
では、同様の問題が継続的に行われていたので、比較がしやすかったが、
今年度から大きく変わってしまったので、全国値との比較を中心に報告し
ている。
委
員
長
このような比較も大事だが、今年度と来年度を比較する場合、大事なこ
とは、裏付けのある伸びた理由を探ることが一番大事である。将来的にこ
のような理由をうまく活用して、成果と課題を出す方向で行えたらいいと
感じている。
委
委
員
員
学校によって、いろいろな違いが出てくる。
長
学校ごとのデータもとってあるのか。
江黒教育研究センター所長
はい。
委
各学校でそのデータをいかに読みとって、どう指導に生かすか研究や話
員
長
し合いを行っているということなので、よろしくお願いする。
委
員
長
次に教育相談事業報告では、29ページにあるように相談機関、学校、
教育委員会、保護者らとの関係図があり、非常にわかりやすくなっている。
これらが、どのように連携されているかが大事なことである。さまざまな
連携の中で、いろいろなことが解決されているという話があったが、教育
委員会内部の連携はどうか。
村田指導課長
教育委員会の中で実際あった事例では、例えばいじめ110番にかかっ
てきた相談内容で、発達障害に関係する部分が要因とする例があった。そ
-19-
こでは、まなびサポートと連携しまなびサポートで受けている相談と、こ
の内容が一致するかどうか、担当指導主事同士が話し合いを行い、それを
もって学校のにアドバイスしたところ、うまく解決できた事案が1学期に
もあった。
また、不登校に関係する相談では、適応指導教室に関係する部分とまな
びサポートに関係する部分もあり、お互いに連携し、相談等を行い、その
子にあった指導を行っている。
教育相談については、各課に来ている内容で、他の課にかかわるものが
あったときには、その状況を伝えながら進めている。
委
員
長
そのように連携している関係図を少し強調してもらいたい。よろしくお
願いする。
村田指導課長
はい。
委
員
長
そのほか何かあるか。よろしいか。
委
員
長
次に、議事の6.その他に移る。
(1)平成24年度浦安市議会第3回定例会について、事務局の説明を
求める。
議事の6.その他(1)平成24年度浦安市議会第3回定例会について資料に基づき長野
教育総務部長から説明がなされた。
委
員
長
ただいま報告があったその他事項1件に対する質疑を行う。何かあるか。
よろしいか。
委
員
長
それでは、各委員から何かあるか。
-20-
委
員
一昨日の火曜日に、本市と千葉県、合同の学校訪問が南小学校で行われ、
参加した際に感じたことを報告する。
1校時と2校時の授業を拝見したが、極めて落ちついた授業への取り組
みがなされていたという印象を持った。仕事柄、いろいろな学校に伺う機
会があるが、南小学校は、校長先生を中心に教員集団がまとまっていると
いう印象を受けた。
それが全体的な印象だが、個別では、学校情報をホームページを通じて
発信することで、地域や保護者との連携を図っているとのことであり、ま
た、ICTの活用が授業の中で行われている様子を拝見することができた。
何よりも、教室の中で、子どもたちの個々の作品やそれぞれの子どもの
似顔絵が掲示されているなど、一人一人を大切にした学校であることがわ
かった。本日話題になっていたいじめの防止に一番重要な部分を満たして
いる、という印象を持った。
午後は、経営部会、あるいは分科会が行われ、委員長は経営部会に出席
し、私は社会科の分科会に出席してきた。
県からは、大道寺指導主事、それから、本市は島村指導主事が社会科を
担当されており、両指導主事からきめ細かく、あるいは、大局的な観点か
ら指導していただいており、実際に、それぞれの部会で、どのような展開
がなされているのかは、なかなかわからない部分があるわけだが、分科会
を拝見して安心した次第である。
私自身も、思いがけず、いい勉強をさせてもらった。これからまだ学校
訪問が続くようだが、私自身の時間がとれる場合には、また参加させてい
ただきたい。
委
員
長
次に、私から報告する。8月21日に葛南地区教育委員会連絡協議会主
催の講演会に参加した。「心・技・体
志を貫く仲間づくり」という題名
で、オービックシーガルズというアメリカンフットボールのコーチ、大橋
誠先生の講演であった。1,024名の参加があった。
8月30日には、千葉県の教育予算及び人事に関する要望書を千葉県教
育長に提出した。
-21-
9月5日には、千葉県内の教育委員研修会が開催され233名が参加し、
大変実りのある研修会であったことを報告する。
先ほど9月11日、南小学校訪問で委員より詳しく報告していただいた。
私は、経営部会に参加したが、経営方針としては、地域の方々の力をかり、
あるいは、保護者の力もかりて、また教師集団の力を結集しながら、計画
から実践、評価まで、みんなの力でということをモットーに、いわゆるコ
ミュニティースクールの理念を基盤にしながら経営されているというこ
とで、今の時代に合った経営ができていると感じた。
それから、私はいじめ問題が気になって、学校現場では、いじめ問題を
どのように捉えていたのかということで、授業等を見ても、子どもたちの
表情も、先生方も表情がよくて、非常に明るく、先ほど報告があったよう
に授業が展開されていて、ほんとうにほっとしている。
いじめに関しても、日ごろから生徒指導をかなり積み上げた実績が南小
学校の場合はあり、子どもたちを細かく見つめながら、それにどう対応し
ていくかということも、経営部会等でも話があり、非常に参考になった1
日であった。
委
員
長
それでは、議事3.審議事項議案第2号については、秘密会となる。浦
安市教育委員会会議規則第22条の規定により、教育総務部長、生涯学習
部長、教育総務部参事、教育総務部両次長、生涯学習部次長、学務課長、
保健体育安全課長、市民スポーツ課長、郷土博物館長の出席となる。
これにて、定例会を一たん閉じる。
(休
憩)(午後3時54分)
-22-