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柏崎・刈羽地域
稲作だより
稲作
だより
No.2
H24 . 4 . 5
健苗育成で初期生育を確保することが、高品質米、収量確保に向けての第一歩!!
・高温期の登熟を回避するため、コシヒカリの播種期は 4 月 20 日以降としましょう(加温出芽)。
・第 1 葉が展開したら早めに緑化を終了し、硬化期は換気を心掛け、苗の徒長と病気を防ぎましょう。
・新しいビニールのハウスや、古い被覆資材を使用する場合は特に苗ヤケに注意しましょう。
病害虫防除
~ 近年多く見られるので対応を ~
薬剤例
いもち病防除
箱当たり
対象
薬剤名
使用時期
・早生・飼料用米品種は必ず箱処理を行う。
散布量
・いもち病の常発地ではコシヒカリ BL も箱処理を行う。
いもち病
Dr.オリゼフェルテラ 緑化期
50g
・育苗ハウス内や近辺に、いもち病の伝染源となるワラや
+初期害虫
粒剤
~移植当日
籾殻を放置しない。
初期害虫
スタークル箱粒剤
播 種 時 覆 土 前 50g
ムレ苗防止
~移植当日
・水が溜まりやすい場所があると発生を助長するので、
ハウス内の苗床を均平にする。
・急激な温度変化で発生するので、日中の過高温を防ぎ、夜間の温度を 8℃以下に下げないようにする。
細菌性病害類
・出芽時の温度が高いほど細菌が増殖しやすいので 28~30℃で出芽させる。またハウス内で加湿状態が長くなる
と発生しやすくなるので注意する。
播種以降の育苗管理
~ 軟弱、徒長を防ぎましょう ~
稚苗加温育苗の管理
時期
実施期間
出芽期
緑化期
硬化期
2~3日間
2~4日間
13~15日間
20~25℃
15~20℃
15~18℃
10~15℃
・ハウス内が 25℃以上の場合や
・田植え前1週間からは夜もハウス
温度目安(日中)
28~30℃
温度目安(夜間)
換気
好天で気温が上がりそうなとき
天気に応じたこまめ
を開け、苗を外気に慣れさせる
はハウスを開ける
・前半:午前中1回
な開閉が重要!
・後半:苗の乾きを見て
・1日1回10時頃までに行う
かん水
ポイント
その他注意点
弁当肥の実施
・播種時にたっぷり行う
・育苗器使用の場合は、出芽
長0.5~1cmを目途に終了
する。
徒長防止
芽の長さのめやす
出芽終了時
コシヒカリ
1㎝
こしいぶき
1.5㎝
・第1葉が展開した頃に硬化に移
行する。
苗ヤケ防止
特にビニールを新しくした
ハウスは苗ヤケに注意
徒長防止
被覆期間が長いと腰高な苗に
なるので長く被覆資材をかけて
おかない
午前午後に1回
※夕方にやると根張り不良を招く
・夜間冷えるときは早めにハウスを
閉め、温度維持を行う。
緑化終了時
徒長防止
苗丈は12㎝以内
に仕上げる
弁当肥の実施
下記参照
~活着の良い苗にするために~
・田植え4~5日前をめやすに、窒素成分で1g~2g箱追肥する。
資材名(例)
散布方法
1箱あたり散布量(箱当たり窒素成分) ※葉ヤケ防止のため、施用後は速やかに
散水をしましょう
くみあい液肥2号
かん注
10~20ml(1.0~2.0g)
※軟弱苗や徒長苗は施用しないでくだ
※50倍希釈液
さい。
べんとう肥
粒剤散布
15~20g(1.2~1.6g)
無加温育苗の管理(緑化期、硬化期は稚苗加温育苗と同じ)
時期
※被覆資材をかけている期間が長いとカビ
等の病気が発生しやすくなるので、ハウ
ス内の温度を確保する
※気温が上がってから播種する(平均気温
10℃以上)
※催芽をしっかり行い、出芽ムラがないよ
うにする。
出芽期
実施期間
5~7日(温度が低いと7日以上)
被覆
被覆資材の種類により温度の上がり方が違うので注意
温度
ハウス内が30℃以上になったら換気する、苗ヤケに注意
播種時にたっぷり水をやる、足りないようならハウスに並べた時に
かん水
水をやる
無加温育苗の管理
・ 中苗は稚苗に比べ育苗期間が30~35日と長くなる。
・ 緩効性の中苗用肥料を使っていない場合、苗が黄化すると追肥効果がなくなるので、葉色が下がる前に追肥を
行う。
プール育苗の管理
時期
プール育苗管理の注意点
・低温時の活着が劣るので、早い田植計画を立てない。
作業時
・箱底から大量の根が出るので、箱底に専用シートを敷くか、底孔の少ない育苗箱を用いる。
・苗の苗床は均平にし、育苗箱を並べても水が循環できるスペースを確保する。
・緑化が終了(第1葉が展開)したら被覆資材を取り、床土面まで湛水を開始する。
(緑化終了時に種子根が伸びていない場合は、湛水時期を遅らせる)
水管理
・水位が 1cm 以下になったら、苗丈の半分を目安に湛水する。
・落水時期は、田植え5日程度前に行う。
・弁当肥は、落水後に施用する。
温度
・湛水すると夜間の温度が下がりにくく、苗が伸びやすくなるため、霜注意報などの低温や
強風時を除き、夜間もハウスを開放する
露地プール育苗の管理
・ 育苗期間が長くなるため、中苗用肥料を用いるか、苗が黄化する前に追肥を行う。
・ こしいぶきなど草丈が確保しにくい品種は、緑化期間を長めにする。
・ 低温や霜、強風時は、一時的に草丈の半分くらいまで湛水し苗を保護する。
気象状況に応じた管理
~ 低温、高温時にはこまめに対応しましょう ~
近年は、育苗~田植え期間の温度変化が大きいので気象情報等を確認し、必要に応じて次の対応を行いましょう。
時期
低温予想時の管理
高温予想時の管理
浸種時
水温確保のため、屋内で実施し断熱材を用いる
水温の上がりすぎと酸欠防止
出芽時
無加温時は 10℃以下にならないよう被覆資材を追加
ハウス内が35℃以上にならないよう早めに換気、苗ヤケ注意
緑化時
硬化時
被覆長期化による徒長防止のため、遮光性の低い資材で被
覆する
根張り確保のため、夕方のかん水は控え、早めにハウスを
閉める
◆◇◆ 栽培管理情報をメールでお伝えしています ◆◇◆
ハウス内が 25℃以上にならないよう早めに換気、苗ヤケ注意
ハウスを大きく開けて換気し、苗の徒長を防ぐ
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