「銘柄米生産情報」第1号が発行されました。

平成27年4月10日
(第1号)
会
津
若
松 市 ・ 磐
梯
町 ・ 猪
苗
代
町
会 津 農 林 事 務 所 農 業 振 興 普 及 部 ・ J
A
あ
い
づ
会 津 農 業 共 済 組 合・全 農 福 島 県 本 部 会 津 営 農 事 業 所
4月に入って平成27年度の米作りがスタートしました。昨年の会津産米「特A」ランクを
今年も目指して、安全・安心な高品質の米づくりに取り組みましょう!!
平成27年産米も全量全袋検査を実施します。放射性物質の吸収抑制対策とともに、農業者の
皆様の御協力をよろしくお願いします。
●育苗~田植えまでの管理の重点ポイント●
1 こまめに温度管理・水管理を行って、健苗育成に努めましょう。
2 放射性セシウム吸収抑制対策を徹底して、安全な米づくりを
目指しましょう。
3 除草剤を適正に使用し、初期の雑草対策を徹底しましょう。
東北地方 1ヶ月予報
(平成26年4月9日 仙台管区気象台発表)
天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。平均気温は、平年並及び平年より高
い確率が40%、降水量が高い確率が50%、日照時間は、平年並または平年より高い確率が40%です。
低い(少ない)
【気 温】
【降 水 量】
凡例
平年並
高い(多い)
【日照時間】
1.育苗管理のポイント(緑化期以降)
緑 化 (出芽揃い~第1葉展開まで)
・出芽後急激に強い光には当てない。
・昼間25℃、夜間12~15℃で管理する。
(この時期の高温は、第一葉鞘の伸び過ぎで徒長苗
の原因となるので注意する。)
硬 化
(第1葉展開後~田植えまで)
・温度は昼間20℃、夜間10~15℃で管理。
・灌水は朝方十分に行う。夕方の灌水は、過湿の原因
となり根の発育を阻害するので絶対にダメ。
・中苗の場合、2.5葉期頃追肥を行います。
(メリット青またはポリコープ1号・・300倍に薄め、1箱当た
り500cc潅注。硫安・・1箱当たり4g(水400cc)潅水。
・田植えの5日前頃からできるだけハウス外の環境に
苗を馴らす。降霜等による低温は要注意。
表1 苗作り失敗例と対策
失 敗 例
図 苗の葉の名称と数え方
対 策
①苗が焼けて
しまった
ア 緑化期まで昼25℃、夜15℃のハウス内の温度管理を心がけます。
イ ミラーシート等の発泡シートでも光線透過率は50%程度あり、高温障害を起
こす場合があります。また、屋根ビニールを交換したときや底穴の少ない育苗
箱に交換した場合など、育苗箱の温度が上がりやすい傾向にあります。
②立枯れ病や
ムレ苗が出た
特別栽培等を除き、は種時または発芽後にタチガレエースM液剤を散布しましょう。
③出芽揃いが
悪かった
休眠性の強い「ひとめぼれ」等の品種は、浸種日数を多めにとるか、催芽時間を長め
にとり、は種前に芽だしをしっかり確認しましょう。
育苗期間中は病害発生防止のため、ハウスの温度管理には十分気をつけましょう!
2.加里肥料の増肥で放射性セシウムの吸収を抑制しましょう!
安
全
・
安
心
な
米
づ
く
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質
米
を
生
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し
ょ
う
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米の放射性セシウムの吸収を抑制させるためには、水稲の生育初期に土壌中カリ含量を
高めることが重要です(作付前土壌のカリ含量の目標値:25mg/乾土100g)。
①昨年秋以降に土壌分析をしていないほ場では、通常の慣行施肥量に加え、基肥でカリ成
分4kg/10aを施用しましょう。県の研究成果では、水稲の放射性セシウム吸収抑制対
策として「塩化カリ」の全量基肥施肥が最も効果が高いことから、上乗せ分のカリ施用
については塩化カリで対応することとします。
※カリ成分の慣行施肥量(県施肥基準)
コシヒカリ 10kg/10a(基肥:8kg/10a、追肥:2kg/10a)
ひとめぼれ
8kg/10a(基肥:6kg/10a、追肥:2kg/10a)
②過去に土壌分析した結果、カリ含量が25mg/乾土100g未満だったほ場や、下記ア~
ウに該当するほ場では放射性セシウムが吸収される可能性が高いので、基肥でカリ成分
で6kg/10a増肥しましょう。
ア 山林に接する水田や沢水等が直接流入するほ場
イ 砂質土壌等の保肥力の弱いほ場
ウ 稲わらを鋤き込まず、たい肥等も投入していないほ場
会津エコ米生産で、昨秋に土壌改良資材を施用していない方は、「会津エコ米専用鶏ふん堆
肥(スーパーみのくん)」を施用しましょう。
3.雑草対策 ~非イネ科雑草の発生が目立ってきています~
①抵抗性雑草に効果のある除草剤をローテーションで使用する。
<ブロモブチド入り>
トップガンGT1キロ粒剤75(4成分)
バッチリ1キロ粒剤(3成分)
<テフリルトリオン入り>
ボデーガード1キロ粒剤(2成分)
ボデーガードフロアブル(2成分)
エーワン1キロ粒剤(2成分)
コメット1キロ粒剤(3成分)
<ピリミスルファン入り>
ヤイバ1キロ粒剤(2成分)
※農薬名は代表的な薬剤を掲載しています(詳しくはJA等へ)
②異品種混入防止対策 ~漏生苗は初期除草剤で徹底して叩く~ 昨年と品種の違う水田・代かきから田植えまで日数の開く水
田では、初期除草剤(ソルネット1キロ粒剤等・散布後7日間
4月1日から5月31日までは、
春の農作業安全運動重点推進期間です!!
4.代かき直後の落水は厳禁 ~稲わら・肥料・除草剤の流出防止~
代かき直後の落水は水田外へ肥料成分や稲わら流出の原因となり、水質環境の悪化を招
くため、代かき後3日以降の落水を行いましょう。また、側条施肥田植えは、肥料成分の
流出が少なくて吸収効率も高く、水・環境にやさしい施肥方法です。
※また、道路の美化に
も配慮しましょう!
★落水量が少なくなる浅水代掻きを行う
★水の落ち着いた、代かき後3日目以降に落水を行う
★側条施肥田植えを行う
5.初期病害虫防除
葉いもちとイネミズゾウムシ・イネドロオイムシの同時防除を必ず箱施薬で行いましょう!
① デジタリコラトップアクタラ箱粒剤 50g/箱(移植前3日~移植当日)
② Dr.オリゼフェルテラ箱粒剤 50g/箱(緑化期~移植当日)
生産履歴記帳とGAP(適正農業規範)に取組み、より安全・安心な米づくりを行いましょう。