H23売れる米づくり技術情報№2(後期苗管理) - JAにいがた南蒲

平 成 2 3 年 4 月 8 日
J A に い が た 南 蒲
売れる米づくり技術情報(No,2)~
なんかん米
光る粒張り
品質向上対策3本柱! ①適正籾数確保
②後期栄養・水の確保
(穂肥が施用できるイネづくり) (粒張りの良い米づくり)
粒ぞろい
~
③土づくり
苗の老化防止と移植後の活着を早めるため、弁当肥(移植前追肥)を施用しましょう!
移植前追肥
(良い根づくり)
田植え前
『苗半作』~健苗を作ろう!~
4~5日
☆本田作業に合わせ、播種も適期に行いましょう
べんとう肥(8%)
15g
1.2g
くみあい液肥2号(10%)
100倍希釈して1L散布
1g
気象災害の
危険性高い


軟弱苗・徒長苗・老化苗には使用しない
追肥後は必ず軽くかん水する(苗に付着した肥料を落とす)
ラブシート(下)とシルバーポリトウ#80(上)二重被覆
一般的な組み合わせ。温度が上がりやすいので、ハウ
ス内の温度が30℃を超えないようにする。
方法
播種は4月20日頃!田植えは5月10日頃!
1箱当たり窒素成分量
被覆資材の組み合わせ(無加温育苗)
特徴
本年度用の種子は休眠が深
いので発芽にばらつきがみ
られます。しっかり催芽状
態を確認してから播種を行
いましょう!
☆健苗育成のために温度・水管理は適切に
1箱当たり施用量
施用上の留意点
←140g 播きイメージ
☆良い苗づくりで、活着・初期生育の促進を!!
品名(窒素成分)
めやす
今後の気温上昇に
ご注意
(作業日めやすは稚苗加温で5月10日頃田植えの場合)
本田管理
※播種以前の技術対策については、前号(No.1)で確認をお願いします。
播種
1 箱当たりの播種量(g)
乾もみ
出芽期
出芽長
0.5~1cm
13~15 日
15cm
加温育苗
無化温育苗
2~3日
4~6日
30℃(出芽最終段階で20~25℃)
15~30℃
播種時に十分かん水し、4~5日して出芽状況
播種時に十分かん水
を確認した際に、乾いていたらかん水する
日中
夜間 15℃~18℃
20℃~25℃
※夜間10℃以下にならないよう注意する
耕起作業中の耕深
耕起前の土壌に定規や印を付けた 普段通り数メートル程度耕起し、表面の土
割り箸等を刺し、耕盤に当たって 塊を取り除いた部分に定規等を刺し、耕盤
に当たって止まるまでの長さを測る
代かき
代かきから移植までの期間が長いと雑草の発生が多くなり、直後に移植すると
適期
苗の埋没や浮き苗が生じる。土壌が酸素不足になるので、練り過ぎには注意!
移植
粘質土壌
2~3日前
砂質土壌
表層だけ膨軟にし、下層に土塊が残る程度に行う 漏水を防ぐため入念に行う
☆高温障害に強い稲を作ろう☆

気象庁全般暖候期予報によると、今年の夏(6~8月)は平年より気温が高くなり、
8 月からは晴れる日が多くなると予報されています。高温障害に対する抵抗性を高め
るため、作土深の確保に加えて土づくり肥料の利用で地力を向上させましょう。
日中
15~20℃
夜間
10~15℃

8℃以下にならないよう注意する
特にケイ酸は稲体に取り込まれてケイ化細胞を形成し、倒伏・病害虫・高温に強くな
るといった働きがあるため重要です。にいがた南蒲管内では、可吸態ケイ酸の目標値
15mgSiO2/100g に達していない地域もあり、不足分を補う必要があります。また、
前半は1日1回(午前中)、後半は1日2回(午後は3時まで)
雨の日はやらない
⇒
前年度の耕深
※耕深を一度に深くしすぎると初期生育不良を引き起こすことがあるので、毎年
1~2cmずつ掘り下げて、最終目標値の達成を目指しましょう。
1日1回午前中に行う(10時頃まで)
5月10日頃田植
2.耕起から代かきまで
止まるまでの長さを測る
こしいぶき は苗丈
めやす
17~18箱
耕深目標
換気はこまめに行いましょう
温度 かん水
硬化期
耕起
を確保する ため一
2~4 日
こしいぶき
15~16箱
日程度長めに緑化
めやす
コシヒカリ
晴天時などの急激な温度上昇に注意しましょう
温度 かん水
緑化期
165~175
芽の伸ばし過ぎに注意して、軟弱徒長を防止しましょう
日数 温度 かん水
めやす
130~140 催芽もみ
◎気象庁の北陸地方1か月予報(4月~5月)によれば、平
年に比べて晴れの日が多く、降水量は平年並みか少なくな
る見込です。好天時は育苗ハウス内の気温が30℃以上に
ならないよう換気に努め、ヤケ苗を防止しましょう。
根の分布を広げ、健全な発達を促すため作土深15cm以上を確保しましょう!
10a 当たり必要箱数の目安
耕深の確認法
4/20
健苗育成のため薄播きしましょう
稚苗
めやす
い。裏表があるので注意する。
緑化期はラブシート(育苗シート)のみで行い、硬化期には除覆する。
・播種後の低温による育苗障害 ・出穂が早まり、高温下での登熟により品質低下
1.播種から苗管理まで
合わせよりも高温になりにくく、夜間の保温効果も高
シルバーポリトウ#80 は裏表は決まっていないが、同じ面を表にする。
〈催芽状態〉
稚苗管理
ミラーシートが断熱性に富むので、ラブシートとの組み
苗箱の上をラブシートまたはミラーシートで覆い、その上をシルバーポリトウ#80 で覆う。
早すぎる作業は生育期間中に危険がいっぱいです!
4月上旬の播種
ミラーシート(下)とシルバーポリトウ#80(上)二重被覆
8月5日頃出穂
⇒
家畜ふん堆肥等に含まれる有機態窒素は緩効性のため、栽培後期の栄養確保で稲体活
力と登熟向上が期待されます。総合的な土づくりで、高品質米を目指しましょう!
品質向上!
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お問い合わせ
北営農センター:電話 0256-39-7630
南営農センター:電話 0258-61-2903